デンマーク王室は、王位継承順位第2位のクリスチャン王子が成人年齢となる18歳の誕生日に先駆け、今年8月に3枚の公式ポートレートと祝賀プランを公式インスタグラムで発表。
誕生日が近づくにつれ、皇太子夫妻がプライベートな王子の思い出をデジタル写真アルバムで掲載したほか、女王からデンマークでもっとも位の高い勲章である「エレファント勲章」が贈られたことなどが続々とシェアされた。
また誕生日前夜には、クリスチャン王子の王族としての旅路を追うドキュメンタリー番組が放映され、ラジオでも特別番組が放送されたという。さらにはグリーンランドで特別切手も発行されるなど、国中が祝賀ムードに!
誕生日当日は、未来の国王を讃えるべく国中で国旗が掲げられる中、正午には、アマリエンボー宮殿で誕生日を祝した衛兵交代式が行われた。その後、バルコニーに女王と皇太子一家が登場。クリスチャン王子は広場に集まった国民に手を振って応えた。
特に注目を集めたのは、夕方から行われた女王主催による誕生日祝賀パーティ。今年9月、王室は数百の招待状を郵送する過程を公式インスタグラムで公開。パーティ準備の様子もシェアされ、その豪華絢爛ぶりが話題を呼んでいた。
ブログ「Gert's Royals」がXに投稿した内容によると、ドレスコードはボールガウン(女性用の礼服)、制服、ホワイトタイなどのフォーマルで、ティアラも適切な服装として記されていたそう。
祝賀会にはマルグレーテ女王をはじめ、王子の父フレデリック皇太子と母メアリー皇太子妃、妹イサベラ王女(16)、双子の弟妹ヴィンセント王子とヨゼフィーネ王女(12)が出席。
式典中は地元アーティストのサプライズコンサートも行われたそうで、ダンスを楽しむ王子たちの姿も注目を集めた。
なお、フレデリック皇太子の弟ヨアキム王子(54)と妻マリー妃(47)も招待されており、昨年、称号剥奪問題が取り沙汰された子どもたちも出席したが、モデルとして活躍するイケメン王子、ニコライ伯爵(24)はオーストラリア留学中のため、祝福のメッセージのみとなった。
デンマーク王室と非常に親密であることで知られる北欧ロイヤルも集結。
クリスチャン王子の名付け親であるスウェーデンのヴィクトリア皇太子(46)は、スモーキーピンクのドレスに豪華なジュエリーを輝かせ、夫ダニエル王子(50)とともに出席。キュートなプリンセス、エステル王女(11)も一緒で、花のモチーフがちりばめられたピンクのシフォンドレスでとびきりの笑顔を見せた。
同じくクリスチャン王子の名付け親、ノルウェー・ホーコン皇太子(50)は、母娘揃って淡いブルードレスに身を包んだメッテ=マリット皇太子妃(50)とイングリッド・アレクサンドラ王女(19)と揃って参加。英誌『Hello!』によると、王女は主役であるクリスチャン王子の隣の席で、おしゃべりを楽しんでいる様子も見られたとのこと。
このパーティにはデンマークの青少年団体の代表者に加え、スポーツ、芸術、文化の分野で活躍する約200人の若者が出席。デンマーク連邦の各自治体、グリーンランド、フェロー諸島から、クリスチャン王子と同年代のゲストが2名ずつ招待されていたという。
クリスチャン王子は彼らを前に、「今日ここにいてくれたすべての若者に感謝します」と述べ、緊張の面持ちで初の公式スピーチを行う様子はSNSでも公開されている。
またヨーロッパ各国から王族が集まり、クリスチャン王子と同様、未来の君主となる“仲間たち”も出席。
オランダのカタリナ=アマリア王女(19)はロイヤルブルーのケープガウンで、ベルギーのエリザベート王女(21)はシルバーのストラップレスドレスに、お揃いのロンググローブをつけて仲良く登場。美しいティアラを煌めかせながら、エレガントな正装を披露した。
クリスチャン王子の節目を祝うイベントは、11月14日(現地時間)にも行われるとのこと。そこでデンマーク憲法を遵守することを宣言し、王位継承者として重要な一歩を踏み出すことになると、英メディア『Daily Mail』は伝えている。
今年6月、デンマーク王室は王子が18歳になっても、法律で認められている政府からの資金援助を受けず、引き続き学業に専念すると発表。“フルタイム”の王族となるのは21歳になってからのようだ。