モナコ公国アルベール2世の婚外子、アレクサンドル・グリマルディが公の場デビュー! 英誌のカバーを飾るとともに父との関係を語る

モナコ公国アルベール2世(65)の婚外子の長男アレクサンドル・グリマルディ(20)がモードな装いで、英誌『TATLER』12月号の表紙に登場。初の単独インタビューに応じ、“隠し子”として育ってきたことや父親との関係などについて語り、注目を集めている。

ロイヤル界きってのプレイボーイとして知られるモナコ公国のアルベール2世(65)の婚外子で、ハリウッド俳優からモナコ公妃となった故グレース・ケリー(享年52)の孫にあたるアレクサンドル・グリマルディ(20)。2023年11月2日(現地時間)に発売となる英誌『TATLER』最新号の表紙を飾り、ついに“公の場”デビューを果たした。

ビジューで飾られたディオール・メンのネオングリーントップスに身を包み、表紙に登場したアレクサンドル。現在はロンドンで暮らす大学生で、近々、ニューヨークの大学に通うために引っ越すとのこと。

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2021年7月、カンヌ国際映画祭のイベントに出席したアレクサンドル Photo:Getty Images

『TATLER』によると、初の単独インタビューが行われた場所は、彼が「仮住まい」にしているニューヨークのフォーシーズンズホテル。Y-3のトラックスーツにナイキのエアフォースを合わせた、「俳優かミュージシャンか」といった装いで姿を見せたという。

「クリーミー」な英語のアクセントでロイヤルの血筋を感じさせる優雅な話し方をし、穏やかな身のこなしは、「現代のモナコ公国大使」という雰囲気だったとか。

「シャルレーヌ公妃(45)の天敵」と称されることも多い、アレクサンドルの母ニコール・コスト(51)。ニコールがエールフランスの客室乗務員だった1997年にアルベール王子(当時)と出会い、5年間、秘密の交際を続けていた。

『TATLER』によると、2005年3月にアルベールが摂政に就任した2カ月後の同年5月、ニコールは仏誌『Paris Match』のインタビューで彼がアレクサンドルの父親であることを告白。大きなスキャンダルとなり、同年7月、アルベールは大公に即位する6日前に自分の息子であることを公に認めた。

なお翌2006年、アルベール大公は1992年にアメリカ人女性との間に生まれたもう一人の隠し子、ジャズミン・グレース・グリマルディ(31)の存在も公にしている。

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2021年7月、カンヌ国際映画祭中、イベントに参加したアレクサンドルと母ニコール Photo:Getty Images

アレクサンドルは2003年にパリで生まれ、アルベール大公が所有するアパルトマンで暮らし、手当をもらいながら生活していたそう。子どもの頃は南仏、ニューヨーク、ジュネーブと移り住み、13年前、ロンドンの高級住宅街ナイツブリッジに落ち着いたという。

そこで私立学校に通いながらロンドンライフを謳歌していたとのことで、セレブ御用達レストランNobuとチルターン・ファイアーハウスがお気に入りなんだとか。ルイ・ヴィトン、ディオール、ジバンシィが好きで、もっとも大切にしているのは、故ヴァージル・アヴロー(享年41)がデザインしたオフ-ホワイトのデニムとのこと。

ジャズミンとアレクサンドルとアルベール公のスリーショットをニコールが投稿

父親の縁故でモード業界との繋がりも深く、この秋に行われたニューヨーク・ファッションウィーク中はシャネルやディオールなどのイベントに招待され、ショーにも出席していたそう。

またクリスマスや新年には、ラグジュアリーリゾートとして有名なセント・バーツ島のエデン・ロックで過ごすことが多いと話すなど、豪華なセレブライフを明かしている。

ニコールはアルベール公の誕生日にも親しげなメッセージとともに“家族写真”をアップ

約20年間、“隠し子”という烙印を押されて生きてきたことについて、今回のインタビューでは、「あまり世間の注目を浴びていなかったから楽だった」と発言。

「今は間違いなく、もっと人前に出たり、家族と結束したりすることが面白くなっている」といい、「母はフランス系アフリカ人(トーゴ出身)、父はモネガスク(生粋のモナコ人)で、2つの文化の中で育ち、それが自分のアイデンティティになっていることに喜びを感じている」と語ったアレクサンドル。

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2023年10月21日(現地時間)、ラグビーW杯でシャルレーヌ妃の母国南アフリカ戦を夫婦揃って観戦した Photo:Getty Images

将来については、「学業を終えたらチャリティー団体で働き、影響を与えるようなことがしたい。モナコや父と連携して取り組むつもりだ。いい計画があるから、とてもうれしく思っている」と話した。

ロイヤルの血を引くことについてのプレッシャーは?と問われると、「この組織の一員である以上、当然あるけれど、それ以上のことは特にない。自分の仕事をし、尊敬されるような方法で、自分のルーツと家族に敬意を示さなければならないと思う」と語り、「自分の名に恥じないように」とモナコ公室の一員としての自覚と決意を口にした。

アレクサンドルの20歳の誕生日にはジャズミンが幼い頃のツーショットをシェア

父アルベール大公については、「父とはいい感じだよ。会う機会も増えてきたしね。ホリデーシーズンは、ずっと一緒に過ごしているよ。とてもいい関係だね」と話している。

元冬季オリンピック選手であるアルベール大公は「競争心が強い」そうで、スポーツをする時は「最初はちょっとしたお遊びで始めるんだけど、スコアが肉薄してくると俄然シリアスになって、笑いが減ってくる」と仲の良さを物語るエピソードも披露した。また自身の名付け親で、叔母であるアルベール公の妹ステファニー公女(58)とも「かなり親しい」と明かしている。

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2023年9月9日(現地時間)、離婚の噂が絶えないアルベール大公とシャルレーヌ妃だが、モナコの伝統行事「モナコ・ピクニック」では双子の子どもたちと一家揃った姿を見せた Photo:Getty Images

アレクサンドルは現在ロサンゼルスで俳優として活動している異母姉ジャズミンとも、とても仲が良いんだとか。母ニコールの以前の交際相手との息子である2人の異父兄とも強い絆で結ばれており、兄姉みんなでグループメールを楽しんでいるという。

アルベール公とその妻シャルレーヌ公妃の子どもで、公位継承権を持つ双子のジャック公子(8)とガブリエラ公女(8)もグループメールに参加しているのかと尋ねられたアレクサンドルは、「小さな子どもたちはまだ携帯電話を持つには早すぎるから、仲間に入るのは数年かかるだろうね」と笑いながら答えたという。

8月24日に20歳になったアレクサンドル。ニコールが誕生日パーティの写真を投稿した

この夏、家族揃ってアレクサンドルの20歳の誕生日を祝った写真を母ニコールがインスタグラムにアップ。彼の隣にはアルベール大公が座り、異母姉ジャズミンの姿も見られた。ニコールはその投稿で、モナコ公国の国旗を模したバースデーケーキの写真もシェアしている。

公位継承権はないものの、モナコ・ロイヤルの一員として存在感を増しているアレクサンドル。シャルレーヌ公妃の心中はいかに。

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