アカデミー賞初受賞に暗雲!? ティモシー・シャラメ、バレエとオペラを軽視した発言が大炎上。芸術界もハリウッドも痛烈批判

映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』のプロモーションのため来日し、東京ドームでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を観戦していたことでも話題を呼んだ俳優ティモシー・シャラメ(30)。バレエやオペラについて語った発言が、舞台芸術界で議論を呼んでいる。

ティモシー・シャラメは2026年2月21日(現地時間)、米業界誌『Variety』と米TV局『CNN』が開催した『CNN & Variety タウンホールイベント』で、かつて映画『インターステラー』(2014)で共演した俳優マシュー・マコノヒー(56)と対談。その中でバレエやオペラを軽視したとも受け取れる発言がSNSで拡散し、オペラ団体やバレエ団、パフォーマー、さらにはハリウッド関係者からも反発を招く事態となった。

アカデミー賞の「ノミニーズ・ランチョン」に出席したティモシー・シャラメ

2026年2月10日(現地時間)、アカデミー賞の「ノミニーズ・ランチョン」に出席したティモシー Photo:Getty Images

物議を醸した発言は、『Variety』のインタビュー「Actors on Actors」の俳優マシュー・マコノヒーとの対談のなかで出たもの。『Variety』によれば、映画館の観客数が減っていることに話が及んだ流れで、ティモシーは「バレエとかオペラとか、『さあ、なんとか存続させよう』と言われるような分野では仕事をしたくない。だって、そういうものはもう誰も気にしていないのだから」と発言したという。

もっとも、その直後に「バレエやオペラの人たちには最大限の敬意を払っている」と続け、「これで視聴者を14セント分は失った。やばい。理由もなく攻撃してしまった」と冗談交じりに付け加えたティモシー。英紙『Daily Mail』によれば、マシューは「それは攻撃ではない。言いたいことはわかる」とフォローしたそう。

しかしこのインタビューから約2週間経って、その発言がSNSに浮上。ニューヨークのメトロポリタン歌劇場をはじめ、舞台芸術界から反発の声が続出する事態に。英紙『The Independent』などによると、ロンドンのロイヤル・バレエ・アンド・オペラはSNSで、劇場には毎晩多くの観客が訪れていると強調。ティモシーに向けて、「もし考え直す気があるなら、私たちの扉は開いている」と投稿した。

また英イングリッシュ・ナショナル・オペラもSNSに「ぜひあなたの考えを変えたい」と、ティモシーを公演に招待するメッセージを掲載したという。

一方で、英『BBC』によれば、これを宣伝の機会と受け止めたユーモラスな反応も。米シアトル・オペラは、オペラ『カルメン』の公演について、プロモコード「TIMOTHEE」でチケットが14%割引になるキャンペーンを告知。「ティミー(ティモシーの愛称)、あなたも使っていいですよ」と投稿し、話題を呼んだ。

英国アカデミー賞授賞式に出席したティモシー・シャラメとカイリー・ジェンナー

2026年2月26日(現地時間)、英国アカデミー賞授賞式に出席したティモシーと恋人のカイリー・ジェンナー(28) Photo:Getty Images

この騒動はハリウッドにも波及。『The Independent』によれば、3月7日(現地時間)、米人気コメディ番組『サタデー・サイト・ライブ』のニュースコーナーで、ティモシーの発言がジョークとして早速取り上げられたという。

またセレブからも批判が相次いでいる。『Daily Mail』によれば、俳優ジェイミー・リー・カーティス(67)はインスタグラムで、「AI(人工知能)があらゆる芸術を脅かしている時代に、なぜアーティスト同士が攻撃し合うのか」と疑問を呈した。

3月8日(現地時間)、ラッパーのドージャ・キャット(30)もTikTokで反応(現在は削除)。米誌『People』によると、ドージャは「オペラは400年、バレエは500年の歴史がある」と指摘し、「人はちゃんと気にしている。きれいな服を着て席に座り、静かにする。それがああいう場所での礼儀だ。学んだらどう?」と述べ、ティモシーの“誰も気にしていない”発言を真っ向から批判した。

アクターズ・アワードに母ニコルと出席したティモシー・シャラメ

2026年3月1日(現地時間)、アクターズ・アワードに母ニコルと出席したティモシー Photo:Getty Images

『Daily Mail』によると、この“失言”からティモシーの家族の経歴にも関心が集まることになったようだ。同紙によれば、彼の母ニコル・フレンダー(68)も、亡き祖母エニド・フレンダーもプロのダンサーだったという。

俳優ウーピー・ゴールドバーグ(70)は自身が出演するトーク番組の3月9日(現地時間)の放送で、「ダンス一家出身のあなたが、他人の芸術をけなすなんて。いい気分はしないものよ」「坊や、気をつけなさい」などとたしなめたと『Variety』は報じている。

ティモシーといえば、この騒動に先立ち、映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』のプロモーションで来日。ジョシュ・サフディ監督(41)らとともに、3月6日、東京ドームで行われたWBCの試合を観戦していたことでネットを賑わせたばかり。米スポーツ専門局『ESPN』によると、この日の観客席にはバッド・バニー(32)らの姿もあり、ロサンゼルス・ドジャースのスター、大谷翔平選手(31)が満塁本塁打を放つ場面を目にしたという。

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2026年1月11日(現地時間)、ゴールデングローブ賞授賞式で、ミュージカル・コメディ部門主演男優賞を獲得したティモシー Photo:Getty Images

ティモシーは3月15日(現地時間)に行われる米アカデミー賞授賞式で、主演男優賞にノミネートされており、今回の騒動が賞の行方にどう影響するのか気になるところ。しかし米誌『Entertainment Weekly』は、すでに投票は3月5日(現地時間)に締め切られており、発言の炎上はその後だったため、直接的な影響は避けられたと考えられると説明している。

ロサンゼルスで行われた映画のイベントに出席したティモシー・シャラメとカイリー・ジェンナー

2025年12月8日(現地時間)、ロサンゼルスで行われた映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』のイベントに出席したティモシーとカイリー Photo:Getty Images

『BBC』によれば、当初、同賞の最有力候補と目されてきたティモシーだが、派手なPR活動などが一部で反感をかっていることなどもあって、その勢いは鈍っているのだとか。受賞予想サイト『Gold Derby』の予測では、ティモシーが34%、最多16部門ノミネート作『罪人たち』で候補となっているマイケル・B・ジョーダン(39)が50%以上と優勢だという。ただし、もちろんティモシーにも受賞の可能性はまだあると複数のメディアが伝えている。