2024年3月11日(現地時間)、ロンドン近郊のウィンザーでウィリアム皇太子(41)と車に乗っているところをキャッチされたキャサリン皇太子妃(42)。
その写真がSNSに拡散された後、背景に不自然なところがあるなどの指摘が続出。“母の日写真”について謝罪を発表した数時間後だったことから、この写真も「加工」なのでは?との憶測がふたたびネット上を駆け巡った。
今回、問題となっているのは、レンジローバーの後部座席で、ウィリアム皇太子の隣に座ったキャサリン妃の横顔が写っている写真。
SNSには、「背景のレンガの壁が、窓越しに見える色と車体の上に見える色とでは違う」と主張する声もあれば、「キャサリン妃の髪型が2016年のソンムの戦い100周年の記念式典で、ピルボックスハットをかぶっていた髪型に似ている」という意見もあり、信ぴょう性を疑うコメントが相次いだ。
しかし、この写真を扱うエージェンシーは3月12日(現地時間)、米サイト『E!』に対し、「画像はトリミングされ、明るくしていますが、何も加工はしていません」と明言。
撮影したフォトグラファー、ジム・ベネットはメディアに対し、「必要があれば光量を調整することはありますが、それ以外は、フォトショップで写真を加工することはありません。車の撮影は予測不可能なことが多く、ガラスの映り込みなど、撮るのが難しいです」と説明し、こう語った。
「ウィリアム皇太子が写っていることを確認するためにカメラの画面をチェックして、偶然にも彼の隣に誰かが座っていることに気づきました。それはキャサリン妃だったのです!」
米サイト『New York Post』によると、ベネット氏は英連邦の記念日礼拝のため、ウェストミンスター寺院に向かうウィリアム皇太子を撮影しようと、ウィンザー城近くの通りでカメラを構えていたとのこと。
彼が撮影場所として明かした住所にある建物の外壁は、確かに車の高さくらいの位置でレンガの色が変わっているのだとか。また王室は、キャサリン妃が「プライベートの予定」に向かう途中だったことを認めているという。
今年1月に腹部手術のために入院後、自宅療養中で、サンドリンガムでのクリスマス礼拝以降、2カ月以上、表舞台から姿を消しているキャサリン妃。
SNSでは「#WhereisKate(キャサリン妃はどこに?)」というハッシュタグが流行するなど、健康状態や居場所についてのさまざまな憶測が飛び交い、陰謀説まで流れていた。
そんな中、3月4日(現地時間)に初めて、ウィンザーで母親が運転するアウディの黒いSUVに乗っているところをキャッチされたキャサリン妃。当時、目撃者が米サイト『ET』に語ったところによると、サングラスをかけて、助手席に座ったキャサリン妃は控えめな様子で、窓の外を見ていたそうだ。
母親との車中写真について、王室はメディアの問い合わせに答えなかったそうだが、3月6日(現地時間)、ウィリアム皇太子のスポークスマンは米誌『PEOPLE』への声明で、ネット上の噂に言及。「彼は仕事に集中しており、ソーシャルメディアには関心がありません」と伝えたという。
3月10日(現地時間)、キャサリン妃は英国の母の日に向けて、ジョージ王子(10)、シャーロット王女(8)、ルイ王子(5)と写った家族写真を公開。王室は当初、この画像はウィリアム皇太子が前の週にウィンザーで撮影したものだと主張していた。
しかし、おそらくさまざまな噂を鎮めるために公開したと思われるこの画像には、不自然な点が複数あるとの指摘がSNSに殺到。その後、AP通信をはじめ、複数の通信社が「加工」されているのではないかという懸念から、画像を取り下げるという事態に。
それを受け、キャサリン妃は翌日、SNSに画像が編集されたものであることを認める謝罪文を投稿。
「多くのアマチュア写真家がそうであるように、私もときどき編集を試みることがあります。昨日公開した家族写真が混乱を招いたことをお詫びします。母の日をお祝いした皆さんが、幸せな1日を過ごされたことを願っています」と綴り、自身のイニシャル「C」を添えた。
英『Sky News』によると、写真データには3月8日の夜、9日の朝の2回、フォトショップで編集された形跡があるそうだが、誰が加工したかなどの詳細は不明とのこと。また『ET』が報じたところによると、編集されていないオリジナルのポートレートを再公表する予定はないそうだ。
当初の声明によれば、イースター(2024年は3月31日)以降に復帰するはずのキャサリン妃。2月29日(現地時間)、王室は改めて「ケンジントン宮殿は1月に、皇太子妃の復帰のスケジュールを明らかにしており、重要な最新情報のみを提供することにしています」とし、その方針は変わらないと米『NBC News』への声明で発表した。
キャサリン妃が予定通り、公務に戻り、無事な姿を見せてくれることを願いたい。