がんを公表したチャールズ国王(75)や、腹部手術後のキャサリン皇太子妃(42)が療養しているなか、これまで以上に強い責任感で真摯に公務に奮闘し、イギリス王室の支えとなっているカミラ王妃(76)。
がんで療養中のチャールズ国王(75)への献身的なサポートや、代理の公務を全うする、ひたむきな姿が報じられているカミラ王妃(76)。2024年3月28日(現地時間)にウスター大聖堂にて行われるイギリスの伝統的行事「王室洗足式」に、国王の代理として出席することが明らかとなった。
「王室洗足式」とは、聖木曜日(=キリスト教の祭日)に行われる英国国教会の宗教的儀式のこと。
イギリス王室のウェブサイトによると、この儀式のはじまりは西暦600年に遡り、最後の晩餐で使徒たちの足を洗ったイエスになぞらえて、国王が「マウンディマネー」と呼ばれる硬貨を、社会への顕著な貢献を理由に選ばれたシニア層の年金受給者に贈呈するのが伝統となっている。
英メディア『Daily Mail』によると、2024年はチャールズ国王の年齢にちなんで75人ずつの男女に「マウンディマネー」が贈られるという。
カミラ王妃はこれまでにも、チャールズ国王とともに「王室洗足式」に参加したことがあるが、今回は単独で王妃のみが出席するという異例の年となる。
「王室洗足式」は、故エリザベス女王(享年96)がとても大事にしていた公務のひとつ。米メディア『TOWN&COUNTRY』によると、70年という英国史上最も長い在位期間の中で、故エリザベス女王が王室洗足式を欠席したのは、わずか5回。
それほどまでに重要な公務を、カミラ王妃はチャールズ国王の代理として務めることとなった。
このニュースを受けて、2024年3月5日(現地時間)、ウスター大聖堂はカミラ王妃の訪問について喜びのメッセージをXに投稿。
「王室洗足式を主催する聖木曜日(3月28日)に王妃を大聖堂にお迎えできることを大変うれしく思います」とコメントし、教会と授与される予定の「マウンディマネー」の写真を掲載した。
チャールズ国王の治療期間中、献身的にサポートしながらも、公務に全力で向き合い、英国において重要な役割を担ってきたカミラ王妃。
2024年2月27日(現地時間)に行われたギリシャ最後の国王・コンスタンティノス2世(享年82)の追悼礼拝では、療養中のチャールズ国王とキャサリン皇太子妃はまだ公務に復帰しておらず、ウィリアム皇太子(41)は急遽欠席したため、カミラ王妃が英国王室メンバーを先導。各国ロイヤルが集結した中で真摯に公務を全うする姿を見せた。
このような姿勢に対し、王室関係者はカミラ王妃について、「ロイヤルファミリーをリードするような立場になるとは予想もしていませんでしたが、王室のために、すべきことは何でもするという心構えはしっかりできています」「王妃は公務に全力を尽くしており、王室関係者の王妃に対する評価は急上昇しています」と英紙『The Sunday Times』に語っている。
国王やキャサリン皇太子妃が療養している中、確固たる責任感を持ちひたむきに奔走するカミラ王妃。英国を支える力強いその姿に、今後も注目したい。