この日のVIP用テントは豪華な顔ぶれで、NFL選手でテイラーの恋人のトラヴィス・ケルシー(34)が友人とともに鑑賞していたほか、『エルヴィス』(2022年)などで知られるバズ・ラーマン監督(61)らの姿も。
歌手のリタ・オラ(33)とその夫で映画監督兼俳優のタイカ・ワイティティ(48)と一緒にスタジアムを訪れていたケイティは、地元メディアによると、その週末にプライベートコンサートを行うためシドニー入りしていたようだ。
先日、長年審査員を務めたアメリカン・アイドルを卒業することを発表し話題を呼んだケイティは、ストレートのロングヘアで、ブラックのストライプ柄ジレとモードなワイドパンツを着こなした。
バングルなどを重ね着けした腕には、テイラーのライブでファン同士が友情の証しとして交換しあうフレンドシップ・ブレスレットもあり、数名のファンと交換している姿もキャッチされた。
SNSで注目を集めたのは、2015年、米ビルボードのシングルチャートで1位を獲得したテイラーのヒット曲『バッド・ブラッド(宿敵、不仲の意味)』のネタ元と噂されるケイティが、この曲の演奏中、どんな反応を見せるのかということ。
ケイティに近い席だったという豪メディア「news.com.au」の記者によると、ケイティは自分との確執を歌ったものとされるこの曲を、リタと一緒に歌っていたそう。
SNSにも頭を揺らして口ずさんでいるケイティを収めた動画などが複数投稿されており、「まさかケイティ・ペリーが『バッド・ブラッド』を聴いている姿を見るとは思わなかった」など、驚きのコメントが相次いだ。
コンサートの後、ケイティは自身のインスタグラムに「今夜は旧友の輝きを見ることができた」と綴り、テイラーとのツーショットを投稿。確執があったことを微塵も感じさせない、ポップスター2人のにっこり笑顔に、367万以上のいいね!が寄せられた(2024年2月27日現在)。
さらにケイティは、リタと一緒に『ユー・ビロング・ウィズ・ミー』を歌っている動画やファンにフレンドシップブレスレットを贈る様子の写真とともに、『バッド・ブラッド』演奏中のセルフィーを公開した。
それは驚いたような表情で口ずさむ自分の姿をクローズアップしていくという、お茶目なケイティらしいおふざけ動画で、コメント欄には、「信じられない!」「戦争は終わった」「夢のよう」などのコメントが殺到した。
2人の複雑な友情の始まりは、テイラーが『Love Story』で、ケイティが『I Kissed a Girl』で成功を収めた2008年頃にさかのぼる。
米誌『PEOPLE』によると、授賞式などで一緒にいるところを目撃されていた2人は、揃って猫好きなこともあり、愛猫についてSNSでやり取りをするなど数年間は友好的な関係にあった。
しかし2014年9月、テイラーが米誌『Rolling Stone』のインタビューで楽曲『バッド・ブラッド』の説明をする際、名前は特定せず、ケイティがダンサーを引き抜き、ツアーを妨害しようとしたと示唆。
ケイティも売られたケンカを買うように、SNSでテイラーをけなすようなコメントを残すなど、2人の不仲は公然の秘密に。
その後もしばらく緊張状態が続いたが、2018年5月、ケイティが友好の印とされるオリーブの枝と謝罪の手紙をテイラーに送ったことから関係が好転。
2019年6月、ケイティがテイラーの手作りと思われるクッキーをのせたお皿に、「ついに平和が訪れた」というメッセージが添えられた写真を、テイラーをメンションして投稿した。
同月、テイラーのシングル『You Need to Calm Down』のMVにケイティが出演。ハンバーガーの着ぐるみを着たケイティに、フライドポテトに扮したテイラーが抱きつく写真をインスタグラムに投稿し、「この食事はビーフ(喧嘩、口論の意味)フリー」とユニークなコメントを添えた。
以来、2人は良い関係を続けているそうで、2020年8月、ケイティと婚約者オーランド・ブルーム(47)との間に第一子となるデイジー(3)が誕生した後、テイラーがデイジーの花を手刺繍したブランケットを送ってくれたことも明かしている。
米サイト『ET』によると、シドニーでの4公演を終えたテイラーは、3月2日(現地時間)、シンガポールでの6公演をスタートさせる予定。そして4月19日に11枚目のスタジオアルバム『The Tortured Poets Department』をリリースするために約1か月間ツアーから離れ、5月9日(現地時間)からパリでツアーを再開するそう。
70公演以上が控えているとのことで、今後どんなセレブがVIP席に姿を見せるのかも、引き続き注目したい。