パリ10区に「ジェーン・バーキン橋」が誕生! 娘シャルロット・ゲンズブールとルー・ドワイヨンが抱き合って涙!

永遠のファッションアイコン、故ジェーン・バーキン(享年76)の名を冠した歩道橋の除幕式が仏パリで行われ、ジェーンの2人の娘が出席。涙を浮かべ、抱き合う姿が感動を呼んだと仏メディアがこぞって報じた。

2023年7月に死去した歌手で俳優のジェーン・バーキン(享年76)の功績を称え、パリ10区のサン・マルタン運河に架かる歩道橋にその名が冠されることとなり、2025年12月13日(現地時間)、銘板の除幕式が行われた。

シャルロット・ゲンズブール、ルー・ドワイヨン

ジェーンの次女シャルロットと三女ルー Photo:Getty Images

英ロンドン出身で、1960年代後半にパリへ渡って以来、フランスの音楽および映画界で大きな足跡を残したジェーン。そんな彼女に敬意を表した歩道橋の命名式には家族をはじめ、パリ10区の区長ら約100名のゲストが集ったと仏誌『Voici』などが報じた。

シャルロット・ゲンズブール、ルー・ドワイヨン

Photo:Getty Images

ジェーンには、元夫で英作曲家ジョン・バリー(享年77)との間に長女ケイト・バリー(享年46)、長年のパートナーだった仏歌手・作曲家セルジュ・ゲンズブール(享年62)との間に次女シャルロット・ゲンズブール(54)、そして仏映画監督ジャック・ドワイヨン(81)との間に三女ルー・ドワイヨン(43)がいる。

ロマン・ド・ケルマデック

ファッションフォトグラファーだった長女ケイトの息子ロマン Photo:Getty Images

今回、1946年12月14日(現地時間)生まれのジェーンを偲んで、誕生日の前日に行われた式典には、俳優兼歌手の次女シャルロット、歌手でモデルの三女ルーのほか、2013年に亡くなった長女ケイトの息子ロマン・ド・ケルマデック(36)も出席した。

『Voici』によると、ジェーンの名を冠することになったヴァルミー通りの歩道橋は1860年に開通したもので、サン・マルタン運河で最も古い橋なのだそう。この橋をジェーンにちなんで改名することは、2024年7月のパリ市議会で承認されたという。これはサン・マルタン運河が今年200周年を迎えるにあたり、演劇や映画界で活躍した偉大な俳優9人に敬意を表して、歩道橋にその名を冠するというパリ市の政策の一環なのだとか。

ロマン・ド・ケルデマック、シャルロット・ゲンズブール、ルー・ドワイヨン

Photo:Getty Images

シックなツイードジャケットにデニムを合わせたシャルロットとスタイリッシュなパンツスーツ姿のルーは、2人の甥にあたるロマンとともに、ジェーンの名前と生没年、そして「歌手・俳優・監督」と刻まれた記念プレートを除幕。涙を浮かべて抱き合う姿も見られ、深い感慨に浸っている様子だったという。

シャルロット・ゲンズブール、ルー・ドワイヨン

Photo:Getty Images

仏誌『Gala』によると、パートナーの仏映画監督イヴァン・アタル(60)とともに出席していたシャルロットは「ジェーン・バーキン橋、詩的だわ。母はきっとすごく気に入ったはず」と感極まった様子でスピーチ。「この橋は母をイギリスと結びつけ、彼女の第二の故郷であるフランスへと急いで連れ戻してくれたのかもしれません」と語ったそう。

同誌によれば、シャルロットはパリジャンがここへ「散歩」に訪れることを想像しながら、冗談まじりにこう続けた。「タクシーには『ジェーン・バーキン橋までお願いします』と言うでしょう。待ち合わせをして、いちゃいちゃして、ジェーン・バーキン橋でキスをするの」。

ルーは亡きジェーンの誕生日当日に、「お誕生日おめでとう、ママン」の一文から始まる感動的なメッセージを投稿。「墓地の静けさや沈黙、厳粛さ」はジェーンにまったく似つかわしくないと思っていたというルーは、繋がりを意味し、人が行き交う「歩道橋」という場所は母に「ぴったり」だと説明。「私たちの心に深く響きます」と思いを綴った。

パリ10区に「ジェーン・バーキン橋」が誕の画像_9

2016年9月、サンローランのショーに揃って出席したルー、シャルロット、ジェーン Photo:Getty Images

さらに「今朝、ラズロ(3・ルーの息子)が私の母はまだ死んでいるのかと尋ねてきたので、そうよと答えましたが、今日、母は橋になったんです。そう言えるなんて素晴らしいこと」とも。そして「もう母はいません。その現実に慣れることは決してありませんが、多くの人の心の中にたくさんのジェーン・バーキンがいます。そして、これからもずっとそうあり続けると信じたい。そう考えると、それもまた素敵なことだと思えるのです」と付け加え、シャルロットと記念プレートを掲げる写真や亡き姉ケイトのお墓の写真などをシェアした。

ジェーン・バーキン、セルジュ・ゲンズブール

Photo:Getty Images

仏誌『Paris Match』などによれば、ジェーンは1969年公開の映画『スローガン』でセルジュ・ゲンズブールと出会い、同年、セルジュとのデュエット曲「Je t'aime … moi non plus」で大ブレイク。その後、フランスを中心に映画と音楽の両分野で活躍し、フランス国籍も取得した。ファッションアイコンとしても人気が高く、フランス人に最も愛されたイギリス人と称されたジェーン。2023年7月16日(現地時間)にパリの自宅でその生涯を終えた。

FEATURE