エリザベス女王(享年96)の逝去後初となるロイヤル・アスコットが2023年6月20日に開幕し、チャールズ国王(74)が君主として初めて、カミラ王妃(75)とともに初日から出席。
英BBCは、国王夫妻が女王のロイヤル・アスコットへの支援の伝統を受け継いだと報じた。
ロイヤル・アスコットの時期は、エリザベス女王のお気に入りの季節として有名で、5日間にわたって開催される期間中、毎日出席していたほど。そんな女王の献身を偲んで、「プラチナジュビリー・ステークス」というレースの名称が、今回から「エリザベス2世ジュビリーステークス」と改名された。
また、女王に敬意を表した写真展が行われ、一家の写真やロイヤル・アスコットで勝利した女王の所有馬24頭の写真も展示されているという。
国王夫妻の頭文字「C」が2つとラテン語で「国王」を意味する「R」を合わせたロイヤルサイファが初めて使用されている公式プログラムの共同序文には、今回の写真展が「多くの楽しい思い出を呼び起こすことでしょう」と綴られているそう。
英上流階級の間では、ベストドレッサーを競う場としても知られるロイヤル・アスコット。4つのクラスごとに異なるドレスコードがあり、王室メンバーはじめ招待客のみが参加できるロイヤル・エンクロージャーでは、ハットが必須。女性は「膝上、またはそれ以上で膝が隠れる丈」のドレスを着用するように求められ、男性はモーニングスーツにトップハット、ウエストコート、黒い靴を着用しなければならない。
英『Tatler』誌が初日のベストドレッサーと紹介したのは、母アン王女(72)ともに馬術の選手として活躍したザラ・ティンダル(42)。オーストラリア人デザイナー、レオ・リンによる、百合と薔薇が描かれたバルーンスリーブドレスで、上品なオーラを振りまいた。「メリー・ポピンズ」のようと称されたクラシカルな帽子は、サラ・カントのもの。
2日目も、夫マイク・ティンダル(44)とともに姿を見せたザラは、ローラ・グリーンのサテンドレスに、ジュリエット・ボッテリル・ミリナリーのエメラルドグリーンのヘッドピースで華やかなインパクトを添えた。
さらに3日目もホワイトレースドレスにエレガントなハットを合わせた可憐な姿を披露し、連日、メディアに絶賛されている。
今回、豊かな表情を見せ、「まるでアニメのよう!」と注目を集めているのは、子どもの頃からポニーを愛し、馬に情熱を注いでいることで知られるカミラ王妃。
初日は、アイボリー色のディオールの特注コートドレスに、お揃いのハットとグローブを合わせて登場。国王の祖母の宝物で、エリザベス女王もお気に入りだったコートールド・トムソン・スカラップ・シェル・ブローチを身につけ、オマージュを捧げた。
2日目は、アンナ・ヴァレンタインの淡いピンクのコートドレスをセレクト。ロイヤルファンたちは、これが2018年5月ヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)のロイヤルウェディングで着用していたものだと気づき、ネット上で話題に! 今回はヘッドウェアを変え、王室御用達であるフィリップ・トレイシーのベージュのハットを合わせた。
また初日は、ベアトリス王女(34)が夫エドアルド・マペッリ・モッツィ(39)とともに参加。ピンクの小花がプリントされたビューラ・ロンドンのハイネックドレスを着用。ジュリエット・ボッテリル・ミリナリーのピンクのヘッドバンドをアクセントにしている。
2日目にはエジンバラ公爵(59)夫妻も姿を見せ、ソフィー妃(58)はドラマチックな襟のついたスザンナのシルククレープドレスを着用。双眼鏡を手に、一喜一憂する国王夫妻とともに、熱心に観戦する姿が注目を集めた。
3日目は、ソフィー妃が父クリストファーさん(92)と一緒だったこともニュースに。
そして3日目は、国王夫妻が所有する競走馬が優勝。王位継承後、初の勝利となり、騎乗ジョッキーとともに喜びを爆発させた。
王妃はこの日、アンナ・ヴァレンタインの淡いグリーンのドレスとフィリップ・トレイシーのフェザーハットを着用。エリザベス女王が所有していたダイヤモンドのブローチをつけていたことから、幸運のお守りになったのではと報じられている。
そして4日目、ついにロイヤルファンお待ちかねのウィリアム皇太子(41)・キャサリン皇太子妃(41)が馬車に乗ってお出ましに。
キャサリン妃は、真っ赤なアレキサンダー・マックイーンの特注ドレスに身を包み、フィリップ・トレイシーのハットを被って、とびきりの存在感を発揮した。
なお、今年のロイヤル・アスコットは6月24日(現地時間)まで行われる。