デヴィッド・ベッカム、国王チャールズ3世から正式に「ナイト」の爵位を授与。「レディ」となった妻ヴィクトリアも誇らしげに祝福

2025年11月4日(現地時間)、元サッカー選手のデヴィッド・ベッカム(50)はウィンザー城で行われた授与式に参加し、国王チャールズ3世から正式にナイトの爵位を授与された。妻ヴィクトリア(51)も傍に寄り添い祝福した。

イングランドのサッカー代表選手として活躍し、サッカーアイコンとしても世界で名を馳せたデヴィッド・ベッカム(50)が、スポーツと慈善活動への功績が認められ、ナイトの爵位を授与された。

デヴィッド・ベッカム

デヴィッド・ベッカム Photo : Aflo

ナイトとは、スポーツや芸術、慈善、学問、政治など社会に大きく貢献した人に英国の君主より授与される名誉ある爵位。イギリスの叙勲制度の中でも“国の顔”ともいえる功労者のみに与えられる。過去にシンガーソングライターのエルトン・ジョン(78)、ビートルズのポール・マッカートニー(83)、F1レーサーのルイス・ハミルトン(40)などが名を連ねている。

デヴィッドは、長年にわたるサッカー界での功績や20年以上のユニセフでの慈善活動などが評価され、叙勲された。

デヴィッド・ベッカム、ヴィクトリア・ベッカム

デヴィッド・ベッカム、妻ヴィクトリア、両親とともに Photo : Getty Images

授与式には妻でファッションデザイナーのヴィクトリア(51)、デヴィッドの両親サンドラとデヴィッド、次男ロメオ(23)、三男クルス(20)、末っ子ハーパー(14)が参加したが、家族間の不和が続いている長男ブルックリン(26)は姿を現さなかった。

ヴィクトリアはインスタグラムに複数のツーショットを添えて、次のようにコメントしている。「デヴィッド、28年前にあなたと出会ったときから、あなたはいつも自分の国を代表することを誇りに思っていた。ピッチの上でも外でも、あなたほどイングランドを愛し、王室を敬う人はいない。だから今日、国王陛下から名誉を授かったあなたの姿を見ることができて、私は一生この瞬間を大切にします。」

続けて、「あなたは本当に多くのことを成し遂げたけれど、今でも出会った頃と同じように、優しくて謙虚で勤勉な人。そして最高の夫であり父親です。今日ほど誇らしい気持ちになったことはありません。サー・デヴィッド、家族みんなあなたをとても愛しています」

ロメオはインスタグラムに「この名誉を受けるにふさわしいのはあなたしかいないよ。愛してる。おめでとう、“サー・ダッド”」と笑い泣きした絵文字つきで投稿し、父親を祝福した。

ヴィクトリアの投稿にクリス・ジェンナー(70)は「おめでとう!!!!!♡」とコメントし、俳優リチャード・E・グラント(68)は拍手の絵文字を投稿。ハンナ・ワディンガム(51)も「これは本当にマジック! 遠くから見てるけど、笑顔が止まらないわ」と祝福した。2021年にナイトの爵位を授与されたモハメド・ファラー(42)も「いつも通り誇りに思うよ、相棒!」コメントしている。

デヴィッド・ベッカム、ヴィクトリア・ベッカム

ヴィクトリアが仕立てたスーツに身を包み微笑むデヴィッド Photo : Aflo

25個のトロフィー、115回の代表出場、5つの国際大会、そして数えきれないゴールを経て、デヴィッドは21年に及ぶ輝かしいキャリアの最後に、長年手にすることができなかった唯一の勲章をついに手に入れた。

授与後、デヴィッドは「とても感情的になった」とBBCに明かし、ヴィクトリアが仕立てたスーツを国王が褒めてくれたことも語った。実は国王が若い頃に着ていたモーニング姿からインスピレーションを受けて、デヴィッドがヴィクトリアに「これが着たい」と写真を渡したそうだ。続けて、「これまでのキャリアで多くのタイトルを手にしましたが、“ナイト”という爵位は夢にも思わなかった名誉です」

さらに、「愛国心の強い両親と祖父母のもと、ロンドン東部レイトンストーンで生まれた少年が、こんなにも光栄な名誉をいただけるなんて想像もしていませんでした。国を代表してプレーし、キャプテンを務めたことは僕のキャリア最大の誇りであり、まさに少年時代の夢が叶った瞬間でした」と話した。

「ピッチを離れてからも、世界中で英国を代表する機会をいただき、困難な地域を支援し、次の世代を励ます素晴らしい団体とともに活動できました。この仕事ができることを本当に幸運に思っていますし、このような形で評価してもらえるのはとても嬉しいことです」と、ユニセフ親善大使としての活動についても語っていた。

一方のヴィクトリアは今回、夫のために初めてメンズスーツをデザイン・制作した。デヴィッドが着たチャコールグレーの三つぞろえスーツは、英国産ウール・モヘア混で仕立てられたもの。ヴィクトリア自身もネイビーブルーの特注ドレスと飾り帽を身につけ、上品な装いでまとめていた。

同日、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロ(70)が「コンパニオン・オブ・オナー」の爵位を授与され、ミュージカル女優のエレイン・ペイジ(77)も音楽と慈善活動の功績で「デイム」の爵位を受けた。

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