この日キャサリン皇太子妃は、ウィリアム皇太子とともにカタール首長夫妻を宿泊先で出迎えた後、ホース・バード・パレードで行われた歓迎式典に出席。全身をバーガンディカラーで揃え、パールのジュエリーを輝かせた洗練ルックでひときわ注目を浴びた。
キャサリン皇太子妃が纏っていた端正なコートドレスは現ジバンシィのクリエイティブ・ディレクター、サラ・バートン(50)がデザインした、アレキサンダー・マックイーンのもの。シェイプされたウエスト部分に2つの黒ボタンが付いており、Vネックとラペルを重ねたような凝った衿元が特徴的。
キャサリン皇太子妃はエレガントなサハール・ミリナリーのベレー帽を着用し、シャネルのバッグ、ジャンヴィト・ロッシのロングブーツを合わせ、シックに仕上げていた。
深いワインレッドと白というカタール国旗の色を完璧に反映したこの装いは、ウィリアム皇太子のネクタイともリンクしており、カタール国旗への敬意を表したものだったよう。
その後、一行はバッキンガム宮殿まで馬車で移動し、プライベートな昼食会を終え、カタール工芸品の展示を見学するために宮殿内の絵画ギャラリーへ。そこでキャサリン皇太子妃が、お気に入りのジャンヴィト・ロッシのスエードパンプスに履き替えていることをファンは見逃さなかった。
英紙『The Sun』は、このさりげない変化をファンは称賛したと報じ、「シンプルに足元を変えることで(中略)よりフェミニンなエッジが加わった」、「屋外用と室内用、どちらも完璧」など、Xに寄せられたコメントを紹介。
ところが、英誌『HELLO!』によれば、変わっていたのは足元だけではなかったようだ。全身バーガンディーで一見同じように見えるものの、コートドレスにはラペルがなく、ウエスト部分のボタンがゴールドであることに鋭いファンは着目。
こちらはエポニーヌ・ロンドンのもので、2022年の「トゥゲザー・アット・クリスマス・キャロル・コンサート」で初披露されたものだったことが判明した。この“秘密の衣装チェンジ”は、ほとんど気づかれないほどの絶妙さとその早技ぶりがネットを賑わせたが、スペイン紙『La Vanguardia』は行事の真っ最中に着替えた理由は不明だと報じている。
なお2ルックともジュエリーは変わらず、故エリザベス女王(享年96)に敬意を表したとされる豪華なパールをセレクト。
ロイヤルジュエリーブログ『The Court Jeweller』によれば、女王が所有していたバーレーン産パールのドロップピアスと、女王が来日した際に日本政府から贈られた日本産のパールを使用し、ガラードが製作したというチョーカーで、どちらも故ダイアナ元妃(享年36)も着用していたものだそう。
その夜、バッキンガム宮殿で催されたチャールズ国王(76)夫妻主催の公式晩餐会には、残念ながら皇太子妃の姿はなかったものの、サッカー界のレジェンド、デヴィッド・ベッカム(49)とファッションデザイナーのヴィクトリア・ベッカム(50)が参加したことが大きな話題に!
『HELLO!』によると、デヴィッドが2022年サッカーW杯カタール大会でアンバサダーを務めたことを理由に今回招待されたとのことで、英紙『Telegraph』によれば、ベッカム夫妻の出席は直前まで秘密にされていたそう。
英国きってのセレブカップルのサプライズ登場にSNSが沸くなか、いつもクールなヴィクトリアが明らかに緊張していたことが注目の的となった。
クラシックな黒のタキシードに白のベスト、白い蝶ネクタイという粋な装いでリラックスした表情を見せるデヴィッドの隣で、自身のブランドのブラックドレスに身を包んだヴィクトリアが、不安そうに周囲を見まわしたり、ドレスをいじったりしている姿に「親近感がわく」という声が続出したとか。
英メディア『Daily Mail』によると、ネットに拡散された映像に、不安げなヴィクトリアがデヴィッドの手を握る瞬間が捉えられており、「彼女が恐怖心を鎮めるために、すばやく彼の手を握ったところが好き」、「ポッシュ(ヴィクトリアの愛称)は自分の緊張と向きあっている! 素晴らしい」といったコメントがXに寄せられたという。
「ナイト」の爵位を目指しているとの報道が後を絶たないデヴィッドは、過去に何度も王室関連イベントに出席しているが、公式晩餐会へ招待されたのは今回が初めて。
王室と長年親交があり、さまざまなイベントで協力してきたほか、今年6月には「キングス・ファウンデーション」の大使に就任するなど、その貢献ぶりは世間も認めるところで、ネット上ではそろそろ相応の評価を受けるべきだという声が高まっていると『Daily Mail』は報じている。