ジョージ王子12歳、ウィリアム皇太子が亡きダイアナ元妃と32年前に訪れたホームレス支援団体でクリスマスのボランティア活動。祖母のサインを見たときの愛らしい反応が話題に

ウェールズ公ことウィリアム皇太子(43)とその妻キャサリン皇太子妃(43)の長男ジョージ王子(12)が、故ダイアナ元妃(享年36)と縁の深いロンドンの慈善団体でボランティア活動に参加。亡き祖母が32年前、来訪者名簿に記したサインを目にした際の愛らしい反応が話題を呼んだ。

米誌『People』によれば、2025年12月16日午前中(現地時間)、“未来の英国王”ジョージ王子(12)が、父ウィリアム皇太子(43)とともにホームレス支援施設「The Passage(以下、ザ・パッセージ)」を訪問。同施設恒例のクリスマスランチの準備を手伝い、その様子を収めた動画が12月20日(現地時間)、ウェールズ公夫妻の公式YouTubeで公開された。

ウィリアム皇太子、ジョージ王子

Photo:Andrew Parsons/Kensington Palace/Photoshot/AFLO

YouTubeのキャプションには、この慈善施設はウィリアム皇太子が11歳のときに母ダイアナ元妃(享年36)に連れられてきた「個人的な意義深い場所」であり、ジョージ王子を連れて訪れるのは今回が初めてだと記されている。英紙『Daily Mail』によると、2人が訪れたのはチャールズ国王(77)主催のクリスマスランチ会が行われたのと同じ日で、この施設で約1時間過ごした後、バッキンガム宮殿へ向かったのだとか。

動画の中のジョージ王子は、ボーデンの赤のジップニットから、チェック柄のシャツをのぞかせ、ネイビーのパンツを合わせたカジュアルなスタイル。満面の笑みを浮かべ、スタッフとハグをしたり、テーブルセッティングをしたりする様子が映っている。また父子がクリスマスツリーの飾り付けをしているシーンもあり、そのツリーはウェストミンスター寺院から寄贈されたもので、12月初旬、母キャサリン皇太子妃(43)が同寺院でクリスマスキャロルコンサートを行った際に使用したものなのだという。

ジョージ王子12歳、ウィリアム皇太子が亡の画像_3

Photo:Andrew Parsons/Kensington Palace/Photoshot/AFLO

英『BBC』によれば、2人が到着したのは150人分のクリスマスランチを準備している最中だったとのこと。「ザ・パッセージ」の責任者ミック・クラーク氏によると、ジョージ王子は「やる気満々で、実に父親そっくり。手伝いたくてたまらない感じ」だったそうだ。団体の活動に「とても興味を持っている」様子で、同氏は「言わせていただくなら、『素敵な子』ですね」と付け加えたそう。

ジョージ王子12歳、ウィリアム皇太子が亡の画像_4

Photo:Andrew Parsons/Kensington Palace/Photoshot/AFLO

ジョージ王子はこの日、訪問者名簿にサインを行い、その際のリアクションが話題に。『Daily Mail』によれば、施設にはウィリアム皇太子がダイアナ元妃と初めて訪れた際の名簿が残っていたとのことで、クラーク氏が、当時の2人のサインの下にジョージ王子にも署名してもらったらどうかとウィリアム皇太子に尋ねたところ、快諾してくれたという。

ジョージ王子12歳、ウィリアム皇太子が亡の画像_5

1993年12月25日(現地時間)、英国王室恒例のサンドリンガムでのクリスマス礼拝でのウィリアム皇太子とダイアナ元妃 Photo:Getty Images

それで今回、ほぼ32年の時を経て、同じ名簿にジョージ王子の署名が加わることになったようだ。そこには1993年12月14日という日付とサインが記されており、ジョージ王子は、会ったことのない亡き祖母の署名を目にした瞬間、「魅了」されていたという。感動した様子で「わあ」と言葉を発したのだとか。

2019年12月、エリザベス女王(享年96)はじめ4世代が勢揃い。クリスマスプディング作りで、女王を“怯えさせた”当時6歳のジョージ王子

『BBC』によると、ウィリアム皇太子がジョージ王子に「これが私の母のサインだよ。彼女が初めて私をここに連れてきてくれたときのものだ」と説明している様子が印象的だったとクラーク氏はコメント。

すっかり大きくなった現在12歳のジョージ王子。クラーク氏によると、手伝いをすることに慣れている様子だったとか

それは「父親として誇らしい瞬間といった感じで、本当に素晴らしい光景でした」と続け、こうつけ加えたという。「1993年から2025年へ、ウィリアム皇太子がジョージ王子を連れてきたことで、まるで物語がほぼ一周したような感覚でした」。

ジョージ王子12歳、ウィリアム皇太子が亡の画像_8

2019年、「ザ・パッセージ」でクリスマスランチの準備を手伝ったウィリアム皇太子 Photo:AFLO

2019年に「ザ・パッセージ」の王室後援者に正式に就任したウィリアム皇太子は、英紙『The Guardian』によると、クリスマス時期にこの施設を訪問することが恒例行事となっているという。

1993年にダイアナ元妃と「ザ・パッセージ」を初訪問した際のウィリアム皇太子。3枚目に訪問者名簿の写真が

ウィリアム皇太子は2023年に立ち上げたプログラム「homewards」を通じてホームレス問題の根絶を目指すことを生涯の使命としており、『BBC』によれば、幼い頃にダイアナ元妃とともにこの施設を訪れた経験が原動力になったと語っているそうだ。

ジョージ王子12歳、ウィリアム皇太子が亡の画像_10

Photo:Andrew Parsons/Kensington Palace/Photoshot/AFLO

この日、父子は揃ってエプロン姿も披露。ウィリアム皇太子はキッチンで芽キャベツをスチーマーに入れながら、非常にリラックスしていた様子で、ジョークばかり言っていたのだとか。一方、ジョージ王子はロゴの上に「George」と書かれたエプロンを着用し、ヨークシャープディング(英家庭料理)を並べる作業などを、「積極的に手伝っていた」という。

公の場でははにかんだような表情を見せることの多いジョージ王子が、笑顔全開で作業したり、楽しそうにスタッフや訪問者と交流したりする姿はロイヤルファンを大いに感激させたようだ。

ジョージ王子12歳、ウィリアム皇太子が亡の画像_12

2025年5月5日(現地時間)、VEデー80周年を記念して行われたティーパーティではシャーロット王女(10)とルイ王子(7)の姿はなかった Photo:Getty Images

父ウィリアム皇太子に次ぐ王位継承順位2位のジョージ王子は2025年、いくつかの初公務を経験。米誌『In Style』によれば、5月には、バッキンガム宮殿で行われたヨーロッパ戦勝記念日(VEデー)を記念したティーパーティに両親とともに出席。

ジョージ王子12歳、ウィリアム皇太子が亡の画像_13

2025年11月8日(現地時間)ロイヤルアルバートホールで行われたリメンバランスデーの追悼式典に母子で出席 Photo:Getty Images

11月には、第1次世界大戦終結を記念するリメンバランスデーの追悼コンサートにブラジルを訪問中だった父にかわり、母キャサリン皇太子妃とともに参加した。英誌『HELLO!』は今回、ジョージ王子が実地で関わる形で慈善施設を訪問したことで、「将来の王室公務への準備ができていることを示した」と報じている。