2024年1月17日(現地時間)の午後、ケンジントン宮殿が声明を発表。
「妃殿下は昨日、予定されていた腹部手術のため入院された」と、緊急ではなく計画的なものだったことを強調し、「手術は成功し、10〜14日間入院された後、ご自宅に戻られ療養を続ける予定である。現在の医学的なアドバイスによれば、公務に復帰できるのはイースター(※今年は3月31日)以降になりそうだ」と伝えた。
さらに、「妃殿下は子どもたちのためにできる限り平常心を保ちたいという想いと、個人的な医療情報は非公開にしたいという願いが、国民に理解されることを望んでいる」と続け、「従って、ケンジントン宮殿は、妃殿下の経過について重要な新情報があった場合にのみ提供する」と説明。
「皇太子妃は、今後の公務を延期せざるを得なくなったことについて、関係者の皆様にお詫びしたいと願っている。そして、できるだけ早く、多くの予定を再開することを楽しみにしている」と結んだ。
英『BBC』は、王室がキャサリン妃の容態について「ほとんど詳細を明かしておらず、回復についての経過報告も行わない」のは「上級王族の慣例である」と前置きした上で、今回の手術が最大2週間の入院を必要とする重大なものであり、療養に3カ月もかかると予想されていることから、「病状が深刻であることは明らかだ」と報じている。
それからわずか90分後、バッキンガム宮殿から声明が発表され、チャールズ国王(75)が来週、前立腺疾患の「矯正処置」を受けることが明らかに。今週初めに検診を受けた後、前立腺肥大と診断されたという。
この症状は高齢の男性によく見られるもので、側近によるとがんとは関連がないとのこと。声明は「毎年、多くの男性がそうしているように、国王は前立腺肥大の治療を受けている」とし、「症状は良性」で「公務は短期間の療養のため延期される」と伝えた。
英メディア『Daily Mail』によると、君主の健康状態に関する詳細な公表は珍しいことで、ある王室関係者は「国王が同じ症状を経験しているかもしれない男性たちに検査を受けるよう促すため、詳細を共有することを熱望した」と語っているそう。
実際、英・国民保険サービス『NHS』のウェブサイトで「前立腺肥大」に関する検索が大幅に増加したとか。
『BBC』は、王室の「予期せぬ健康上の発表」が同日に相次いで行われたことについて、「上級王族の健康状態に関する詳細は通常、厳重に守られた秘密であり、限られた状況でのみ公表される。そのため、1日に2つの重要なニュースを発表するというのは印象的だ」と報道。
今回、異例の事態となったのは、チャールズ国王がスコットランドで海外の要人や閣僚と会談する予定が翌日に差し迫っていたため、やむを得なかったと考えられている。
チャールズ国王は、新年からバルモラルの私邸バークホールにカミラ王妃(76)と滞在しており、情報筋によれば「元気な様子」で「調子も良好」とのこと。
英誌『HELLO!』によると、カミラ王妃は1月18日(現地時間)に公務でアバディーン美術館を訪れた際、州知事から国王について尋ねられ、「彼は元気よ、ありがとう。仕事に戻るのを楽しみにしています」と答えたそう。
同日、ウィリアム皇太子(41)はキャサリン妃のお見舞いに訪れ、英国内で最も設備が整ったセレブ御用達の私立病院として知られるロンドン・クリニックを後にするところを目撃された。
宮殿関係者が英紙『The Times』に語ったところによると、キャサリン妃は「順調」に回復しており、手術の詳細についての質問には答えなかったものの、「がんに関連したものではない」ことは認めたという。
ウィリアム皇太子は、キャサリン妃の側にいるために入院中も退院直後も公務は行なわないとされており、すでに予定していた多くのスケジュールが変更されているとのこと。
ジョージ王子(10)、シャーロット王女(8)、ルイ王子(5)の世話は、ナニー(教育係)のマリア・テレサ・トゥリオン・ボラロ氏やキャサリン妃の両親や弟妹がサポートするとみられている。
英国メディアは今春に予定されていた皇太子夫妻のローマ訪問は、再調整が必要になるだろうだと予想しており、「誰もがキャサリン妃の健康を願い、1日も早い回復を祈っている」とこぞって報じている。