サブリナ・カーペンター、ニューアルバムのカバーアートが「性的すぎて気持ち悪い」と大炎上! 「マドンナの伝統を継承している」最旬ポップスターとして話題に

新世代のポッププリンセスとして注目されるサブリナ・カーペンター(26)がニューアルバムのカバーアートをSNSで公開し、大反響。称賛の声が上がる一方、セクシャルなビジュアルに批判が殺到し、ネット上で賛否両論を巻き起こしている。

ディズニーチャンネル出身のシンガーソングライターで、2024年夏、『Espresso』、『Please Please Please』とヒット曲を連発し、大ブレイクを果たしたサブリナ・カーペンター(26)。

2025年のグラミー賞ベストポップボーカルアルバムを受賞した『Short n’ Sweet』に続くニューアルバム、『Man’s Best Friend』を8月29日(現地時間)にリリースすると発表した際、そのカバーアートが「過度に性的」であるとして、SNSで物議を醸した。

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2025年6月11日(現地時間)、サブリナは、7枚目のスタジオアルバムとなる『Man’s Best Friend』のカバーアートを、自身のSNSで初公開。それは黒のミニドレスに身を包んだサブリナが、黒いスーツを着用した人物の前で跪き、髪の毛をつかまれているという挑発的なものだった。

これに対し、反逆的で風刺的だと称賛の声があがる一方、一部のファンからは「異常な女性蔑視のイメージだ」という意見も。彼女のヒット曲をもじった「どうかどうかどうか立ち上がって」という冗談まじりの書き込みや、「不快だ」「気持ち悪い」といったコメントが続出した。

また、古臭いステレオタイプに迎合する後退的なビジュアルだと非難する批評家も現れ、ネット上は否定的な反応が目立つことに。しかしサブリナ本人は、皮肉を交えたコメントで、それらの批判を一蹴した。

米サイト『E!News』によれば、カバーアートを公表したサブリナのXの投稿を、あるユーザーが、「彼女にはセックス以外の個性ってあるの?」とコメントを添えてリポストしたところ、サブリナはすぐに反論。「あるわよ。そしてそれは最高よ」と返信し、20万近くのいいねが寄せられた。

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その翌日、米誌『Rolling Stone』のインタビューで、サブリナは彼女の音楽が性的な内容にばかり焦点を当てていると非難するアンチたちについて言及。

「人々が文句を言っているのは、いつもおもしろい」と話し、「彼らは『彼女が歌っているのは、あれのことばかりね』みたいな感じだけど、それこそが、あなたたちみたいな人が人気にしてくれた曲なの。明らかにセックスが好きで、夢中になっている」と付け加えた。

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率直に性的な表現をし、マドンナ(66)の伝統を継承しているとも言われるサブリナは、過激な歌詞だけでなく、現在行われている『Short n’ Sweet』ツアーで『Juno』の演奏中に見せる性的なポーズも批判の的に。特に2025年3月のパリ公演では、2人の男性ダンサーと「エッフェル塔」と呼ばれるセクシャルな行為を模倣したパフォーマンスが、大きな話題となった。

アイス・スパイス、テイラー・スウィフト
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サブリナは、先述の『Rolling Stone』のインタビューで、『Juno』のポーズが切り取られた動画がバズったことについてふれ、「それは私のショーの一部分でしかありません」と発言。

「『Juno』のポーズ以外にも、もっとたくさんの瞬間があるけれど、あなたたちが毎晩投稿して、コメントするのはそういう部分だから。私はそれをコントロールできない」と説明し、「ショーに来れば、バラードも、より内省的な曲も聴けるのに」と続けた。

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また「悲観的にはなりたくないけれど、女性がかつてないほど批判され、あらゆる面で徹底的に詮索される時代に生きていると感じています。私のことだけを言っているわけではありません。今アートを作っているすべての女性アーティストについて言っているんです」と打ち明けている。

今回のこの騒動を受け、セレブたちも反応。『FOX News』によれば、1970年代に活躍したシンガーソングライターのカーリー・サイモン(81)が、6月18日(現地時間)、『Rolling Stone』のインタビューでサブリナを擁護。自身も1975年にセクシーなカバーで同様の議論を呼んだカーリーは、「彼女は過激なことなど何もしていない」、「おとなしいくらい」などとコメントした。

また人気リアリティ番組『The Real Housewives of Orange County』に出演するタムラ・ジャッジ(57)は、サブリナのカバーアートをXに投稿。「何の騒ぎなの? これって80年代の私みたいじゃない」とジョークを飛ばしている。

さらにメディアは、今回のカバーアートに隠された芸術的意味や意図的なメッセージを検証。米サイト『TODAY』は、「彼女はセクシーだけど、同時にユーモアがあり、自己認識が強く、自分がどう見られているかを完全にコントロールしている」という、ある批評家の分析を紹介。

また英紙『The Guardian』は、この議論は本質を見逃しているとし、これはポップミュージックであって、サブリナは楽しんでいるのであり、きっと本人は考えすぎだと言うだろうなどと推測した。

なお、このニューアルバムからのリードシングル『Manchild』は6月5日(現地時間)にリリースされ、米ビルボードのシングルチャートで首位を獲得。サブリナにとっては『Please Please Please』に続く2曲目の全米No.1ヒットで、初登場1位は今回が初となった。