ミュージシャン、ボブ・ディラン（83）の伝記映画『名もなき者／A COMPLETE UNKNOWN』（2025年２月28日（金）日本公開）での熱演が高く評価され、今期の賞レースに参戦中の、俳優のティモシー・シャラメ（29）。2025年２月23日（現地時間）に開催された第31回SAG（全米映画俳優組合）賞では、見事に主演男優賞を受賞！ 29歳での史上最年少受賞という快挙を成し遂げた。
2025年２月23日（現地時間）にロサンゼルスで開催された、第31回SAG（全米映画俳優組合）賞授賞式。伝記映画『名もなき者／A COMPLETE UNKNOWN』でボブ・ディラン（83）役を熱演したティモシー・シャラメ（29）は主演男優賞にノミネートされていたが、見事に受賞！ 本人も受賞すると思っていなかったようで、名前を呼ばれた瞬間、驚きを隠せない表情を見せ舞台に登壇した。
今回、SAG賞史上、最年少での主演男優賞受賞という快挙を果たしたティモシー。受賞スピーチでは、「これは全く予想していませんでした」と正直な感想を吐露。
続いて今回授賞式に一緒に参加した、母親のニコール・フレンダー（68）に向けて感謝の想いを述べたあと、「事実として、この役のために５年半、僕の全てを注ぎ込んできました。ボブ・ディランという比類なきアーティスト、真のアメリカン・ヒーローを演じるためにです。彼を演じることは、一生涯の名誉でした」と、作品やボブへの熱い想いを語った。
またスピーチの最後では、「僕は偉大であることを追い求めています。普通はそんなことを言わないと思うけれど、僕は本気で偉大な一人になりたいんです。僕自身も、これまで偉大な人々に刺激を受けてきました。今夜ここにいる素晴らしい人たちからも刺激を受けています。
ダニエル・デイ＝ルイス（67）やマーロン・ブランド（享年80）、ヴィオラ・デイヴィス（59）、マイケル・ジョーダン（62）やマイケル・フェルプス（39）にも同じようにインスパイアされてきました。そして僕も同じレベルに立ちたいと願っています。だからこそ、今回の受賞に深く感謝しています。この受賞が偉大さを証明したとは思いませんが、さらなる励みになりました。前進し続けるための燃料が増えたと思います」と、役者としてのさらなる飛躍を誓った。
本人が驚きを隠せなかったように、今回ティモシーが主演男優賞を受賞したことはサプライズとして多くの人に受け止められている。というのも、ゴールデングローブ賞、放送映画批評家協会賞、英国アカデミー賞など、ここまでの大きな賞レースで主演男優賞を獲得していたのは、『ブルータリスト』（2024）で主演を務めたエイドリアン・ブロディ（51）だったから。
SAG賞もエイドリアンが受賞すると予想されていただけに、ティモシーにとっては嬉しい受賞となり、来月のアカデミー賞・主演男優賞の行方がどうなるのか、映画ファンたちの間で予想が盛り上がっている。
なお、今年初めのゴールデン・グローブ賞以来、ほとんどの賞レースの授賞式に、ティモシーの恋人として参加していたカイリー・ジェンナー（27）は、今回のSAG賞を欠席。その理由は、カイリーの親しい友人であり、彼女のヘアスタイリストを務めていたヘスス・ゲレーロ（享年34）の急逝。
ヘススはカイリーだけでなく、ジェニファー・ロペス（55）やケイティ・ペリー（40）、BLACKPINKのロゼ（28）ら、名だたるセレブリティを担当してきたトップヘアスタイリスト。ファンの間でも、カイリーとヘススの仲の良さは以前から知られており、今回の訃報を受けてカイリーの精神状態を心配する声が多く上がっている。
2025年３月２日（現地時間）に開催される第97回アカデミー賞に、カイリーがティモシーとともに現れるかどうかは現時点で不明だ。
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