その記事によると、ロンドンの財務再建コンサルティング会社、インターパス・アドバイザリー社は破産手続きのためのアドバイザー料などを、「平均時給566ポンド(約10万8,500円)」で請求しており、「26万ポンド(約4,981万円)以上の費用」が発生。
「51,437ポンド(約985万円)の手数料」は受け取ったそうだが、「Party Pieces」の資産では、「この手続きに支払われるべき料金の全額をカバーするには不十分」だと報告しているそう。
キャロルは1987年、自宅で「Party Pieces」を立ち上げ、その後、夫マイケル・ミドルトン(74)も加わった。
英誌『HELLO!』によると、2021年のインタビューで、キャサリン妃の5歳の誕生日に素敵なパーティ用品を探すのに苦労したのがきっかけで、事業をひらめいたと明かしている。
同社は通販事業で大成功を収めたが、2023年6月、260万ポンド(約4億9,810万円)の負債を抱え、経営破綻。先述のインターパス・アドバイザリー社が管財人に指名された。
英誌『TATLER』によると、「Party Pieces」はパンデミックと英国のEU離脱の影響を受け、2021年、25万ポンド(約4,790万円)を超える損失を被ったと報道されていた。
にもかかわらず、この損失は予期していたものだと「Party Pieces」は主張。新たにアメリカの小売業者とのパートナーシップをスタートした。当時キャロルは「アメリカに進出するのはとてもエキサイティングなことです」と述べていたというが、次第に事業の将来性が疑問視されるようになり、主要な資金提供者のうち2社が撤退。
英紙『Daily Telegraph』によると、インターパス・アドバイザリー社をコンサルタントとして起用し、「売却や新たな投資家を見つける」ことを含む、戦略的な「選択肢」について助言を求めたそうだ。
その結果として2023年5月、『The Times』によれば、同社は起業家ジェームス・シンクレアに18万ポンド(約3,449万円)で売却され、インターパス・アドバイザリー社には、債権者への義務を果たすための限られた資産が残されることとなった。
同年6月、英国政府の組織に提出された報告書には、会社の資金繰りに問題があり、追加資金を確保できないため、会社を救済することは不可能だと記載されているという。
当時公開された英メディア『Daily Mail』のリチャード・イーデン氏のコラムによると、キャロルと親しい友人は、「(彼女は)この状況に当然動揺し、深く失望している」と話し、「この5カ月間、ビジネスを前進させるだけでなく、未払い債務を受け入れてくれる買い手を見つけるために、全力を尽くしてきました」と説明。
「キャロルは自分に責任があると考えており、何十年もかけて育ててきた事業から手を引いて、他の誰かに任せるのは、少し考えが甘かったと受け止めています」と続けた。
『TATLER』は、キャサリン妃が結婚前、「Party Pieces」のプロジェクトマネージャーとして働いていたと伝えており、『HELLO!』によると、キャサリン妃の妹ピッパ(40)と弟ジェームズ(36)も両親の会社に携わっていたという。
キャロルは以前、英サイト『Sheer Luxe』に、次のように語っている。「『Party Pieces』は文字通り、私の家族とともに成長してきました。そして私はそれをとても誇りに思っています。ピッパは会社のブログを書き、ジェームスはケーキ部門を手がけ、キャサリンはブランド初の誕生日グッズとベビーに向けたカテゴリーを開発しました」。
なお、米誌『Us Weekly』によると、現在キャロルは一家の経済的苦境から娘を守ろうと全力を尽くしているという。
4月4日(現地時間)、ある関係者は同誌に「キャロルは、キャサリン妃を回復に専念させようと必死です」と語り、「非常に大変な時期ですが、子どもたちからの援助は求めていませんし、心配させたくありません」と続けた。
さらに、家族はとても仲が良く、常に連絡を取り合ってはいるものの、「キャサリン妃は療養に集中する必要があるため、ビジネスの話は禁止されています」と明かしている。