俳優のアン・ハサウェイ(40)が米TV番組のインタビューで、エイジングと“美”についての自身の哲学を明かし、「“年齢を重ねること”は“生きること”の言い換えにすぎない」という自然でポジティブな発言がネット上で絶賛されている。
90年代後半にTVドラマでヒロインを演じて注目を集め、『プリティ・プリンセス』(2001年)で映画デビュー。『プラダを着た悪魔』(2006年)で世界的に大ブレイクを果たしたアン・ハサウェイ(40)。
2023年9月18日(現地時間)、米NBCの情報・ニュース番組『TODAY』で放映されたインタビューで、エイジングや“美”についての自身の見解を語った。
40歳になったアンは、かつてないほど気分がよく、加齢については考えることもしないそう。
『TODAY』のインタビュアーに、「年齢の割に素敵」「彼女は優雅に年を重ねている」などの賛辞にどう反応しているかをたずねられ、「私は年齢について考えないの」と答えたアン。「みんながほめてくれるなら、それはうれしい」と言いつつも、「私にとって、“年を重ねる”ことは“生きること”の別の言葉にすぎない」と断言した。
「17歳でこの仕事を始めた頃は、とても異なる時代だった」と話し、当時は「崖っぷちが迫っているという認識があった。そして、その崖はとても若い年齢で存在した」と説明したアン。いずれハリウッドでの仕事から干される可能性があったことを示唆し、「それから世界は変わった」と続けた。
2023年8月に資生堂のブランドSHISEIDOの「バイタルパーフェクション」のグローバルアンバサダーに起用されたアン。「Potential Has No Age(可能性は歳をとらない)」というブランドのメッセージに強く惹かれたという。
そのビジョンを知った時、アンは感激して、「大好き。それを世に出すのも大好き!って感じだった」と興奮したとか。「若い人たちが、私たちの時代よりもずっと自由を謳歌しているのを見るのが大好き。“崖っぷち”とか、“賞味期限”とか、そういう概念がなかったら、どんなことができるのか、想像するだけでも楽しいわ」と話している。
アンバサダー就任を祝うイベントがNYのヴァージン・ホテルで行われた際には、米誌『PEOPLE』のインタビューにも応じたアン。年齢を重ねることについて、「どうするかは個人的なことで、自分次第。私は素晴らしい気分よ。20代の頃よりももっと自分を大切にしているから、ずっといい気分」と語った。
さらに「お酒を飲んでいる間は自分が望む生活を送ることができなかった」から、「30代でアルコールをやめなければならなかった」ことや、「40代になると、栄養面でも自分自身をサポートしなければならないことに気づいた」ことなどを明かし、ライフステージによって自分自身が変わっていく必要があることを受け入れていると話したアン。
そのインタビューでは、「産後の体型戻し」についても語り、出産後、女性の体をすぐに妊娠前の状態に戻すべきという考え方について意見を述べたという。
「出産後、完全に体が回復するには3年はかかる」ことを知ったときは「本当に気持ちが楽になった」というアン。自分は無理に体型を戻すようなことはしなかったといい、「そのことは、とてもとても、はっきりさせておきたい」と主張。
夫アダム・シュルマン(42)との間にジョナサン(7)、ジャック(3)の2人の息子を持つ彼女は、「2人目を出産した後の3年間は、1分1秒が大変だった」と打ち明け、「自分の体を、体として受け入れましょう。行き場はない。今だけのこと。今を大切にして、自分自身を大切にして、期待を抱かないこと」と自身を励ましてきたことを明かした。
今は40代を「大切にしている」といい、「自分がどのように物事を進めるのが好きなのかがわかってきたところ」だと語ったアン。「シェアすることがとても上手になった。自分自身にも優しくなったし、周りの人にも優しくなれた気がするわ」と付け加えた。
スキンケアに関しても、セルフケアを優先するようになったという。資生堂のプレスリリースで、自分の肌を自分でケアすることの重要性を「私の家族の女性たちから学んだ」と明かし、「私は今、自分の肌が、全体的な健康と幸福につながっていると理解している。長い時間軸で見ると、間違いなく美しさは内面からくることがはっきりした」と述べている。