ウィリアム皇太子の王位継承が早まる? 米紙の報道にネット騒然

チャールズ国王(75)がガン闘病の最中、ウィリアム皇太子(41)の英国王への即位が「恐ろしいほど間近に迫っている」と米紙『New York Times』が報じ、話題を呼んでいる。

著名なジャーナリストで王室専門家のティナ・ブラウン(70)が、2024年3月25日(現地時間)付けの米有力紙『New York Times』にオピニオン記事を寄稿。

チャールズ国王(75)とキャサリン皇太子妃(42)がそれぞれガンと診断されたことを受けて、予想よりも早くウィリアム皇太子(41)が王位を継ぐことになるかもしれないと主張した。

キャサリン妃、ウィリアム皇太子
2023年5月、チャールズ国王の戴冠式の後、バッキンガム宮殿のバルコニーに一家揃って姿を見せた皇太子夫妻 Photo:Getty Images

英誌『TATLER』や米誌『Vanity Fair』、『The New Yorker』の元編集長であるブラウン氏はその記事で、「(ガンと闘っているキャサリン妃の療養のため)数年間は人目を避けて子育てをすることを望んでいた矢先に、チャールズ国王(75)のガン診断のニュースが報じられたことで、ウィリアム皇太子の王位継承が恐ろしいほど間近に迫っている」と綴った。

ウィリアム皇太子が英国王となれば、キャサリン妃も王妃となり、これまで以上に多くの王室行事をこなすことになると予想される。

夫妻は3人の子どもたち、ジョージ王子(10)、シャーロット王女(8)、ルイ王子(5)と現在、別邸アンマー・ホールに滞在しているが、「その予感が、彼らに強い不安を与えていると聞いています」とブラウン氏は説明している。

米サイト『Page Six』によれば、ブラウン氏はヘンリー王子(39)とメーガン妃(42)がロイヤルファミリーと疎遠になっていることや、チャールズ国王の弟アンドルー王子(64)が性犯罪者ジェフリー・エプスタイン(享年66)と関係があったことなどにも言及。

王室を取り巻くいくつかのスキャンダルが、皇太子夫妻を「手に負えないプレッシャー」に追いやっていると付け加えた。

キャサリン皇太子妃、ウィリアム皇太子
2023年7月、スコットランドで行われたチャールズ国王の戴冠式での皇太子夫妻 Photo:Getty Images

また「キャサリン妃は、ウィリアム皇太子に次いで王室で最も人気のあるメンバー」であり、「王室の未来は彼女にかかっている」とするブラウン氏は、「早すぎる責任の波が、キャサリン妃とウィリアム皇太子に押し寄せている」と主張。

「凍りついたまま、準備ができておらず、キャサリン妃が深刻な体調不良に陥っている今、プリンス・オブ・ウェールズとプリンセス・オブ・ウェールズには、王位という大きな重荷が待ち受けています」と綴った。

チャールズ国王は、2024年2月5日(現地時間)、ガンと診断されたことを公表。バッキンガム宮殿は、「国王が最近、良性の前立腺肥大のために病院で治療を受けた際、別の懸念事項が指摘されました。その後の診断の結果、ガンの一種であることが判明しました」と公式声明で伝えた。

また「陛下は本日から定期的な治療を開始されましたが、その間、医師は陛下に公務を延期するよう助言しました。この間も陛下は通常通り、国事行為や公的な事務手続きを行う予定です」と付け加えている。

そしてキャサリン妃は、義父チャールズ国王が自身のガン診断を明らかにした約6週間後、3月22日(現地時間)にガンと診断されたことを公表。

1月に予定されていた腹部手術を受けた後、自宅療養中との公式声明にもかかわらず、彼女の居場所を巡る憶測がネット上に広がる中、治療を受けていることなどをビデオメッセージで自ら説明した。

カミラ王妃、チャールズ国王、ウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃
2022年9月、エリザベス女王の逝去後、バッキンガム宮殿で行われたレセプションにて肩を並べた国王夫妻と皇太子夫妻 Photo:Getty Images

キャサリン妃は「ウィリアムがそばにいてくれることは、大きな慰めであり、安心でもあります」と語り、「多くの皆さんからの愛、サポート、優しさもそうです。私たち2人にとって、とても大きな意味を持っています」と続けた。

キャサリン妃はこの衝撃的なニュースを発表する前、チャールズ国王とランチを共にし、「共通の健康体験」について話したと伝えられている。

チャールズ国王、カミラ王妃
2024年3月、イースター礼拝に姿を見せたチャールズ国王 Photo:Getty Images

1月に手術を受けたことを発表した声明では、キャサリン妃の公務復帰はイースターの頃とされていたが、3月31日(現地時間)、ウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂で行われた英国王室恒例のイースター礼拝に、ウィリアム皇太子一家は欠席。

一方、チャールズ国王はカミラ王妃(76)と共に参列し、久しぶりに公の場で元気そうな姿を見せた。

アン王女
2024年3月、兄チャールズ国王を支えていると報じられているアン王女もイースター礼拝に夫と参列した Photo:Getty Images

集まった人々と握手したり、話をしたり、終始笑顔を見せていたというが、英紙『Mirror』は「とはいえ国王はガンの治療を続けており、懸念は残る」と報道。米サイト『Daily Beast』の王室特派員トム・サイクス氏による以下のコメントを伝えた。

「もしチャールズ国王とキャサリン妃が継続的な健康上の問題によって、長期的に大幅な役割の縮小を余儀なくされ、恒久的に脇役に回るとしたら、ウィリアム皇太子による摂政は、絶望的な人手不足に陥るだろうという見方もあります。王室関係者たちは相変わらず忙しい中、国王以外の者が意思決定を行うことに疑問の余地はありませんから」。

ソフィー妃、エドワード王子
2024年3月、イースター礼拝に参列したエジンバラ公爵夫妻 Photo:Getty Images

米誌『Us Weekly』によると、先述のブラウン氏は、国王一家が健康上の問題を抱えた状態で、「ほかの王室メンバーからの援助は乏しいようだ」としながらも、サポートに最も協力的なのはチャールズ国王の妹アン王女(73)とカミラ王妃だと認めているという。

また英メディアは、国王の弟エドワード王子(60)とその妻ソフィー妃(59)がより積極的な役割を担っていると報じている。

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