2024年9月18日(現地時間)、ベルギー王室は公式インスタグラムで、これから2年間、同校で公共政策の修士号の取得を目指すエリザベート王女の授業初日の写真を公開した。
トップの写真は、ノートを片手にカジュアルなデニムスタイルのエリザベート王女が、大きな星条旗が掲げられた校舎から出てくるところで、王女はいきいきとした笑顔を披露。
さらにエコバッグを肩にかけ、校舎を背景ににっこりと笑う写真が2カット続き、「こんにちは、アメリカ!」と手を振る絵文字の後に、「エリザベート王女は@harvardkennedyschoolで公共政策の修士過程を開始しました」と万歳の絵文字で結んだキャプションが、ベルギーの公用語であるオランダ語とフランス語で添えられている。
またXにもそれぞれの言語で、同じ写真が投稿された。注目を浴びたのは、早速キャンパスになじんでいるように見える王女の通学ルック。
トミー・ヒルフィガーの「Crest」バギーデニムにブラウンのノースリーブニットを合わせ、マージュ・パリのネックレスとゴールドのフープピアスで輝きをプラス。アディダス・オリジナルスとスウェーデン発SNS(スニーカーズエンスタッフ)のコラボスニーカーを選んだ王女は、ナチュラルなメイクやヘアスタイルも相まって、カジュアルでリラックスした雰囲気を漂わせている。
英メディア『Daily Mail』によれば、この大学生らしい装いに、「彼女はあなたや私と同じ、普通の人間だ」といった声をはじめ、称賛のコメントが続出。さらに「未来の国家元首にぴったりの学位選択。エリザベート王女、おめでとう!」といった祝福や激励のメッセージが多くのロイヤルファンから寄せられた。
また、映画のワンシーンのようだという声や、ジョークまじりに「彼女と友達になって、その後彼女がベルギーの王女だと知ることを想像してみて」という書き込みもあったとか。
今年5月8日(現地時間)、ベルギー王室はエリザベート王女が米アイビーリーグの中でも最難関といわれるハーバード大学の、2年制コースの入学試験に合格したと発表。さらに米国務省の国際教育交流プログラムであるフルブライト・プログラムの名誉賞にも選ばれたことを伝えた。
そして王女は7月、英国の名門オックスフォード大学を卒業。ベルギー王室の報道官は英紙『Oxford Mail』に対し、3年間の大学生活について、「王女はオックスフォードで学ぶことを愛し、リンカーン・カレッジで素晴らしい時間を過ごしました」と語ったという。
『Daily Mail』によると、王女はボート部で活躍したほか、歴史の学習グループで意気投合した英国人一般男性との恋の噂もあったとか。
まさにエリート街道を邁進するエリザベート王女の学歴を振り返れば、ブリュッセルにあるオランダ語圏の学校に幼児期から中等教育4年目まで在籍し、米イエール大学のヤング・グローバル・スカラー・プログラムに参加したことも。中等教育の残り2年はウェールズのUWCアトランティック・カレッジで学び、2020年5月、国際バカロレア資格を取得した。
その後、ベルギーの王立陸軍士官学校で1年間、社会・軍事科学の課程を修了。そして2021年秋より、オックスフォード大学のリンカーン・カレッジで学び、この7月に歴史と政治学の学士号を取得したばかりだ。
ちなみに『Daily Mail』によれば、王女は自身の地位による特別扱いを一切受けないよう、強く心がけているそう。以前、ベルギー紙『Le Soir』が報じたところによると、王女は身分が合否に影響を与えないように、オックスフォード大学の入学試験では、筆記試験を「匿名」で受けたのだとか。
ベルギー初の女王となる予定のエリザベート王女は、ガブリエル王子(21)、エマニュエル王子(18)、エレオノール王女(16)の4人きょうだいの長女。
王室の公式サイトによれば、オランダ語、フランス語、ドイツ語、英語をあやつるマルチリンガル。スポーツ万能でスキー、ボート、セーリングなどを楽しみ、趣味はピアノや旅行、読書など。ボランティア活動にも注力しているという。
ベルギー紙『The Brussels Times』によれば、才色兼備、文武両道なプリンセスとして知られ、ファッションアイコンとしても注目を浴びており、「気取りなく、とても自然」だと評判のエリザベート王女。圧倒的多数の国民に支持され、王室メンバーの中での人気はNo.1なんだとか。
ある王室専門家は「若く、容姿端麗で魅力的」で、「雄弁」かつ「語学にも精通している」エリザベート王女は、「王政の未来」であり、彼女について「否定的な言葉を見つけるのが難しい」と絶賛しているという。
王室は、今回の留学を終えると王女の「大学教育は修了する」と発表している。最後の大学生活の続報を楽しみにしたい。