英国では2024年6月20日(現地時間)に発売された、英『BBC』の元ジャーナリストで作家のトム・バウワー(77)の新著『The House of Beckham: Money, Sex and Power(原題)』。
英紙『The Mirror』によると、デヴィッドとヴィクトリアの結婚生活の浮き沈みにスポットライトを当てたこの本は、夫妻の王室との関係、特にヘンリー王子とメーガン妃との関係を取り上げており、2組のカップルの関係“崩壊”について明かされているという。
トムは、メーガン妃が当初、ヴィクトリアの周辺で「お高くとまっていた」と主張。その理由として、カリフォルニア出身のメーガン妃は、スパイス・ガールズの元メンバーであるヴィクトリアと「共通点をほとんど感じなかったこと」と当時の英国王室での彼女の地位を挙げた。
そんな中、ベッカム夫妻がメーガン妃との付き合いに努力したのは、デヴィッドのウィリアム皇太子(42)、ヘンリー王子との長年の友情のためだったと英紙『The Independent』は伝えている。
メーガン妃は結婚前、ロサンゼルスへのプライベート旅行中、ベッカム夫妻の好意に甘え、彼らのビバリーヒルズの邸宅に滞在したと報じられたことも。
著者はこの件について、「彼女の言い訳はパパラッチを避けるためというものだった。彼女の必要なものはすべて、ベッカム夫妻のスタッフが密かに用意し、費用はかからなかった」と説明。「メーガン妃が新しい地位を利用している気配があっても、ベッカム夫妻はその不満を脇に押しやった」と続けた。
トムによると、ヴィクトリアのようなファッショニスタになることを切望していたメーガン妃は、ヘンリー王子と婚約中、ヴィクトリアに服やハンドバッグを無償で提供してもらえるよう求めたとか。しかしそのリクエストは、英国王室の規則に反するとして拒否されたという。
とはいえヴィクトリアと当時「まもなく公爵夫人になるところだった」メーガン妃は、なんとか共通点を見つけ、親しい時期もあったようだ。
メーガン妃がケンジントン宮殿で暮らすようになった後、「ヴィクトリアのスタッフのひとりが、ヘンリー王子の婚約者にロンドンで最高のフェイシャルとヘアサロンのアドバイスを提供した」という。
しかしこれを“2人の友情の深まり”として、英タブロイド紙『The Sun』が報道したことに、自分の過去を探るメディアに敏感だったメーガン妃は「激怒」。本によると、この一件で「野心的な2人の関係は崩れた」ようだ。
メーガン妃はヴィクトリアがマスコミにリークしたと考え、ヘンリー王子はデヴィッドにクレームを入れるよう「命じられた」と記されている。
ちなみに、ヘンリー王子からの電話を受けたというデヴィッドが、どうやってタブロイド紙が情報を入手したのかを妻に尋ねたところ、ヴィクトリアは自身の関与を否定。代わりに美容師のせいにしたと当時、複数のメディアが報じた。
さらにこの本は、2組の夫婦の関係を悪化させたのは、2010年以来続いているウィリアム皇太子とベッカム家の「良好な関係」だと主張。
「ケンブリッジ公爵夫妻(当時のウィリアム王子&キャサリン妃)に比べ、自分たちの地位や富が不平等だとすでに不満を抱いていたサセックス公爵夫妻にとって、ベッカム夫妻がウィリアム王子と一緒にいる姿は腹立たしいものだった」と説明した。
『The Mirror』によるとトムは、メーガン妃が「ロイヤルファミリーの一員である自分の地位が、社会的序列においてヴィクトリアより上位であると思い違いをした」とも主張。
「彼女はベッカム夫妻が自分よりもかなり裕福であることを知って苛立った。ベッカム夫妻は5つの家を所有し、自家用ジェット機を常に利用し、ヨットに招待され、はるかに多くのお金を持っていた」と続けた。
メーガン妃の“妬み”によって緊張が高まる中、ベッカム夫妻は2018年、サセックス公爵夫妻の結婚式に出席。しかしメーガン妃は面識のないジョージ・クルーニー(63)をはじめ、大物セレブを招待した晩餐会に、夫妻を招待しなかったと米紙『New York Post』は伝えている。
著者は「メーガン妃はベッカム夫妻を罰したがっているように見えた」と綴り、夫妻は「侮辱された」と感じたと付け加えた。
そして2組のカップルの関係は現在、「冷え切っている」と表現。ヴィクトリアがマスコミにリークしたと疑いをかけられたことにデヴィッドが「激怒した」後、和解は「ありそうもない」と、ある匿名の関係者が英紙『Mail on Sunday』に語ったと報じられている。