ビリー・アイリッシュが映画俳優デビューか! 不朽の名作の映画化作品の主人公を演じる見込みと報じられ、話題沸騰!

2026年3月11日(現地時間)、歌手ビリー・アイリッシュ(24)がサラ・ポーリー(47)監督による映画『The Bell Jar(原題)』で映画俳優デビューを果たす見込みだと複数の海外メディアが報じ、話題を呼んでいる。

2016年のデビュー以来、世界的な成功を収め、グラミー賞を通算10度受賞している歌手のビリー・アイリッシュ(24)が、小説『ベル・ジャー』の映画化作品への出演交渉の最終段階に入っていることがわかったと、米映画サイト『Deadline』が報道。ビリーにとって、初の映画出演となる見込みだという。

ICE OUTのバッジをつけてグラミー賞授賞式に出席したビリー・アイリッシュ

2026年2月、「ICE OUT」のバッジをつけてグラミー賞授賞式に出席したビリー Photo:Getty Images

本作は、米詩人・作家のシルヴィア・プラス(享年30)による半自伝的小説『ベル・ジャー』を映画化する企画で、『Deadline』によれば、以前から水面下で進められていたのだとか。映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』で2023年アカデミー賞脚色賞を受賞したサラ・ポーリー(47)が監督と脚本を兼任する予定となっており、出資元や配給元に関する契約の最終調整に入っていると『Deadline』などが伝えている。

本作のストーリーは1950年代が舞台。ニューヨークの雑誌でインターンに選ばれた将来有望な学生、エスター・グリーンウッドが、女性に課された社会的期待と自身の野心との葛藤のなかで、次第に精神のバランスを失っていく過程が描かれているという。『Deadline』によると、この主人公エスターをビリーが演じる方向で交渉が進められているそうだ。米誌『Variety』によれば、ビリーは以前からこの本のファンだったとか。

 小説『The Bell Jar』の作者シルヴィア・プラス

小説『ベル・ジャー』の作者シルヴィア・プラスの1950年代のポートレート Photo:Getty Images

『Deadline』によると、原作となる『ベル・ジャー』は、シルヴィア・プラスが1963年に発表した唯一の長編小説。当初はペンネームで出版されたが、アメリカでベストセラーとなり、その後、40以上の言語に翻訳され、現在では20世紀文学を代表する作品のひとつと評価されている。作品の内容は作家自身のうつ病の経験と重なっていると言われており、彼女は本作を発表したその年に、30歳という若さで自ら命を絶っている。

兄フィニアス・オコネルとともにグラミー賞を受賞したビリー・アイリッシュ

2026年2月、兄フィニアスとともにグラミー賞を受賞したビリー。年間最優秀楽曲賞を3度受賞した初のアーティストとなった Photo:Getty Images

英紙『The Independent』によれば、同作は1979年、ラリー・ピアース監督(95)によって映画化され、マリリン・ハセット(78)が主人公を演じたが、評価は芳しくなかったのだとか。その後もキルスティン・ダンスト(43)の監督デビュー作として企画されたり、ダコタ・ファニング(32)の主演を予定した映画化が発表されたりしたほか、2019年にはテレビシリーズ化の計画も伝えられたが、いずれも実現には至らなかった。

『Deadline』は、「内省的で深い感情が込められた歌詞や楽曲で知られ、“ダーク・ポップの女王”とも称されるビリー・アイリッシュにとって、本作の題材は相性が良いとみられる。現時点では、彼女が本作に音楽面で参加する予定はないが、もし実現すれば興味深い展開になるだろう」と報じている。

『Variety』によると、演技は初めてではなく、2023年、Prime Videoのドラマシリーズ『キラー・ビー』第4話で、テレビドラマ初出演を果たしているビリー。同作で女性のエンパワーメントを掲げるカルトのリーダー役を務めたビリーの演技は高く評価され、People’s Choice Awardsのテレビ部門「TVパフォーマンス・オブ・ザ・イヤー」を受賞したほか、インディペンデント・スピリット賞の新作ドラマシリーズ助演賞部門にもノミネートされた。

当時「以前は“演技は嫌いだ”と言っていたけれど、本当は子どもの頃、大好きだった」「母も父も俳優でしたし、兄もそう。それに映画に出るのは私の夢でした」と米長寿バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のモノローグで語っていたという。

アカデミー賞授賞式で兄フィニアス・オコネルと歌曲賞を受賞したビリー・アイリッシュ

2024年3月、アカデミー賞授賞式で兄フィニアスと歌曲賞を受賞 Photo:Getty Images

今回の企画が実現すれば、ビリーにとって長編映画での俳優デビューとなるが、すでにアカデミー賞は2度受賞。兄で音楽プロデューサーのフィニアス・オコネル(28)との共作により、2022年のアカデミー賞では映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の主題歌「No Time to Die」、2024年のアカデミー賞では映画『バービー』の「What Was I Made For?」で歌曲賞を獲得している。2024年時点で22歳にして、史上最年少のアカデミー賞2度の受賞者となったビリーは、21世紀生まれで唯一のオスカー受賞者でもあるのだ。

そんなビリーは映画分野での活動を広げているところ。映画『アバター』『タイタニック』などで知られる巨匠ジェームズ・キャメロン(71)と共同監督を務めた、3Dコンサート・ドキュメンタリー映画『BILLIE EILISH - HIT ME HARD AND SOFT: THE TOUR (LIVE IN 3D)(原題)』の公開が2025年11月23日(現地時間)、ワールドツアー「HIT ME HARD AND SOFT: THE TOUR」最終日に会場でサプライズ発表され、大きな話題を呼んだ。

映画の公式サイトによると、3Dで上映される映像はツアー中に撮影されたもので、キャメロン監督は今年1月、「現在、編集をさらに磨き上げ、新たな3D技術で調整し、みんなが気に入るであろう舞台裏の特別映像も追加中」とSNSで説明している。

2025年12月、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』最新作のワールドプレミアに出席したビリー・アイリッシュ

2025年12月、ジェームズ・キャメロン監督夫妻と『アバター』最新作のワールドプレミアで Photo:Getty Images

なお公開はこの3月と報じられていたが、当初より延期され、現在は2026年5月8日(現地時間)全米劇場公開予定に。ユニバーサル・ミュージック・ジャパンの公式サイトによれば、日本での公開も予定されているとのこと。続報を待ちたい。