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ランウェイショーの舞台は、ミラノのブレラ絵画館の中庭。英紙『Daily Mail』によると、会場には偉大なデザイナーへの哀悼の意を込めて無数のキャンドルが並べられていたという。厳粛な雰囲気の中で行われたショーは、氏の功績を静かに讃える場となった。
米誌『People』によれば、この絵画館では9月24日(現地時間)より「Giorgio Armani, Milano, for love」と題した展覧会が行われており、アルマーニ氏自らが厳選した120点以上のアーカイブ作品が展示されているそうだ。
『AP通信』によると、展示品の中にはアルマーニの名を世界に知らしめるきっかけとなったサスペンス映画『アメリカン・ジゴロ』(1980)で、主演のリチャード・ギアが着用したアイコニックなスーツも含まれているとのこと。

映画『アメリカン・ジゴロ』でアルマーニのスーツに身を包んだリチャード・ギア Photo:Paramount Pictures/Photofest/AFLO
そのリチャードが、今回のショーのフロントロウに妻アレハンドラ・シルヴァ(42)とともに登場。『AP通信』のインタビューに応じ、1980年に映画で着た衣装がファッション史に名を残すものになるとは思っていなかったと明かしたという。
また当時、衣装の試着段階では、主人公ジュリアンという役を「どう演じるか全く決めていなかった」が、アルマーニのスーツが役作りの方向性を決める助けになったとコメント。「自分の役がどんな人物かを服が教えてくれたんだ」と語ったとか。
そんなリチャードはこの日、ダンディなブラックタキシード姿を披露。一方、妻のアレハンドラは透け感のあるシルバーに煌めくストラップレスドレスを纏い、揺れるシルバーピアスとダイヤモンドのブレスレットで華やかな装いを引き立てた。

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『Daily Mail』によれば、現在スペインとアメリカの二拠点生活で生活しているというリチャードは、妻アレハンドラの腰に手を回したり、手を繋いだりと、終始仲睦まじい様子をみせていた。これまで以上に幸せそうな姿が印象的だったという。
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また、『アメリカン・ジゴロ』でリチャードと共演した米俳優ローレン・ハットン(81)も出席。スタイリッシュな白のスーツに身を包んだローレンは『AP通信』の取材で、リチャードが劇中で着用した衣装やアルマーニ氏との個人的な思い出を振り返りつつ、アルマーニ氏はイタリア経済に大きく貢献した国の「宝」だと称えたという。
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このショーでもっとも注目を浴びたゲストといえば、ケイト・ブランシェット。キャリアを通じて、何度もジョルジオ アルマーニの作品をまとってきた彼女は、この9月中旬に行われたエミー賞授賞式にもアルマーニ プリヴェのジャンプスーツを着用したばかり。
この日はブラックとゴールドのパワーショルダージャケットを、光沢感のあるワイドパンツと黒のハイヒールパンプスでエレガントに着こなし、圧倒的な存在感を放った。
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米ベテラン俳優グレン・クローズ(78)は、端正なブラックスーツから白のシルクシャツをのぞかせたハンサムなルックで登場。アルマーニ氏と一対一でじっくり話をしたことはないものの、定期的に手紙を送っていたことを『AP通信』に明かしている。

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「彼は数々のイベントのための衣装を惜しみなく貸してくれた。私が出演した舞台を観にロンドンまで来てくれたこともある。彼は私の人生において特別な存在だと感じている」とグレンは語り、「私はただ彼のオーラに包まれていただけ」と付け加えたとか。

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光沢感のあるネイビージャケット姿で目を引いたのは、米映画監督のスパイク・リー(68)。アルマーニ氏について、「ファッション界を代表する大人物であり、偉大な人道主義者だ」と語ったという。
そんなリー監督の右隣は、アルマーニ氏の訃報がニュースになった際、真っ先にインスタグラム投稿で追悼した米俳優サミュエル・L・ジャクソン(76)。ピンストライプ柄のタキシードにピンストライプ柄のシャツを合わせ、シルクの蝶ネクタイからスエードのシューズまでオールネイビールックを披露した。

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Netflixドラマ『三体』(2024)や映画『アンジェントルメン』(2024)などに出演する俳優で、2020年にはティモシー・シャラメ(29)と短期間交際していたことでも知られるエイザ・ゴンザレス(35)。総ブラックビーズがきらめくジャケットとパンツのモードなセットアップに、黒のポインテッドトゥパンプスを合わせた。

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映画『ワイルド・スピード』シリーズや大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011〜2019)などで知られる英俳優ナタリー・エマニュエル(36)はストラップレスのシックなプリントドレスを選び、ファーコートを羽織ってゴージャスに。

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人気ドラマ『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』シーズン3(2025)で注目を集めた米俳優レスリー・ビブ(51)。先日のエミー賞授賞式でもアルマーニ プリヴェのストラップレスドレスをまとった彼女は、今回のショーでは、ブラックビーズや刺しゅうがほどこされたロングドレスにタキシードジャケットを重ねた。

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長寿医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』(2005〜)などでおなじみの米俳優ジェシー・ウィリアムズ(44)。スマートなネイビーのタキシードにピンストライプのサテンシャツを合わせ、蝶ネクタイもネイビーで揃えた。

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会場には、歌手のマドンナ(67)と映画監督のガイ・リッチー(57)を両親に持つロッコ・リッチー(25)の姿も。ブラックベルベットのタキシードに身を包み、米ファッションライターのデレク・ブラスバーグ(43)と並んで、ショーを鑑賞していた。