2025.12.06

ヘンリー王子がまたもや大炎上! 米トーク番組でドナルド・トランプ大統領を嘲笑し、米国民ブーイング。「見ているほうが恥ずかしい」と英紙にも非難殺到

ヘンリー王子(41)が米『CBS』の深夜番組『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』に出演し、寸劇を披露。その中でドナルド・トランプ米大統領(79)を嘲笑するような「気まずいジョーク」を発し、物議を醸している。

米司会者スティーヴン・コルベア(61)のトークショーで、ヘンリー王子(41)がクリスマス映画をテーマにしたコントに登場。アメリカ人の王室への執着をからかうなかで、ドナルド・トランプ米大統領(79)を匂わせる皮肉を放ち、観客からのブーイングを浴びたと英紙『Daily Mail』が報じた。

ヘンリー王子

2025年9月、英国に帰国した際のヘンリー王子。チャールズ国王と1年半ぶりに再会したと話題に Photo:Getty Images

サセックス公爵ことヘンリー王子が出演したのは、米『CBS』の長寿番組『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』。英『BBC』によれば、今回は2度目の出演で、2023年1月、回顧録『Spare』のPRのために出演した際には高視聴率を記録したという。

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2025年11月、父チャールズ国王がカナダの国家元首であるにもかかわらず、トロント・ブルージェイズとロサンゼルス・ドジャースの試合でドジャースのキャップを着用して観戦し、ひと波乱 Photo:Getty Images

2025年7月、33年の歴史に幕を閉じることが突然発表され、話題になったこの番組。米紙『USA TODAY』によると、リベラル派コメディアンとして知られるスティーヴンが番組内でトランプ大統領を批判したため、政治的圧力で打ち切りになったのではとの疑惑が浮上したが、『CBS』は「財政上の判断」と説明。2026年5月に終了予定となっている。

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2025年11月、英国王室に報告なく、カナダを訪問したと騒動に Photo:Reuters / AFLO

米誌『People』によると、2025年12月3日(現地時間)、ニューヨークのエド・サリヴァン劇場で行われた番組の収録に登場したヘンリー王子は、通常のインタビューはなく、スケッチと呼ばれるコントに出演。それは王子がTV映画の王子役のオーディションに挑戦するという設定だった。

ステージでクリスマス映画について熱弁をふるうスティーヴンの背後に突然姿を現したヘンリー王子は、観客から大きな歓声とスタンディングオベーションで迎えられたという。スティーヴンが「プリンス・ヘンリー・チャールズ・アルバート・デイヴィッド・オブ・ウェールズ=サセックスです」と紹介し、「何をしにきたの?」と尋ねると、ここが『ジンジャーブレッド王子、ネブラスカでクリスマスを救う』のオーディション会場なのかと思って」と小芝居を始めた王子。

「本物の王子がなぜそんな映画に出たいのか?」と聞かれると、アメリカ人はクリスマス映画と王室に夢中だからと答えた。スティーヴンがそれに反論し始めると即座に、「本当? 王様を選んだって聞いたけど」と切り返し、会場からは笑いとお約束のブーイングが起きたという。『People』によれば、これはトランプ大統領が今年2月、SNSで自らを王と呼んだことを指しているようだ。それを機に「No Kings(王はいらない)」運動が始まり、米大都市では左派による大規模なトランプ政権への抗議デモが行われた。

イヴァンカ・トランプ、ヘンリー王子

2019年6月、トランプ大統領が英国に国賓訪問した際の式典にはヘンリー王子も出席。写真はトランプ大統領の長女イヴァンカ・トランプ(44) Photo:Getty Images

『Daily Mail』によると、ヘンリー王子は8世代前の祖先にあたるアメリカ独立戦争時代の英国王ジョージ3世に関するネタも披露。スティーヴンが彼は「ちょっと嫌なやつだった」と言うと、「もう水に流せよ」と返し、笑いを誘ったとか。

さらに王子は役をもらうためなら「何でもする」と語り、乗馬もできるし、ヘリコプターも操縦できるし、ヘリコプターの中でも馬に乗れると“特技”をアピール。スティーヴンに業界にコネはあるのかと聞かれると、TV俳優に「ひとり心あたりがある」と返答し、元TV俳優の妻メーガン妃(44)を示唆した。その後も『CBS』の親会社であるパラマウントがトランプ大統領から起こされた訴訟や番組の打ち切りに関するジョークなど、約7分間のコントは気まずい笑いが続いたそう。

この一件を報じた『Daily Mail』のコメント欄には、王子の「爵位を剥奪すべき」といった痛烈な意見から、「英国に彼を返品できないのか」といったジョークまで、英米中心に何千もの非難の声が殺到。「他国の客人である以上、公人として政治的な発言を控えるべき」というコメントには1万3000以上のいいね!が寄せられた。

なおメーガン妃は、放送の数時間前に自身のインスタグラムストーリーズで王子の出演を告知。それはヘンリー王子が英国の料理コンテスト番組のワンシーンをリップシンクで再現したパロディ動画で、『Daily Mail』は王子がヒステリックな笑いや誇張した顔の動きで大袈裟に演じており、こちらも「奇妙で気恥ずかしい」ものだったと報じている。

カミラ王妃、チャールズ国王、ドナルド・トランプ大統領、メラニア・トランプ夫人

2025年9月、トランプ大統領夫妻は英国へ2度目の国賓訪問を行った Photo:Getty Images

米サイト『FOX NEWS Digital』によれば、ある王室専門家はチャールズ国王(77)が前例のない2度の国賓訪問でトランプ大統領をもてなし、米英関係の強化に尽力した後に、「まさにやってはいけないことをしている」とヘンリー王子を批判。

また豪版『Sky News』によると、番組の放送がメーガン妃の父トーマス・マークル(81)がフィリピンで緊急手術を受けたという報道の数時間後だったため、タイミングが悪すぎると指摘する声も多かったという。それは左足を切断する手術だったと伝えられており、あるXユーザーは「義父が集中治療室で危険な状態にあるときにコントをするのが普通だと思っているのか? 不名誉で恥ずかしい行為だ」と投稿。あるジャーナリストも「彼は日々、英国王室の品位を貶め続けている。本当にひどい」と書き込んだ。

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