t.A.T.u.や『シックス・センス』の天才子役、『X-ファイル』の名優も。消えたスターの現在をリサーチ

ヒット作に出演し続けたり、ヒット曲を生み出し続けるのは至難の業。ショービズ界で一度は名声を得るも、世間から忘れ去られたセレブリティは数知れず。

『シックス・センス』(1999年)や『A.I.』(2001年)でシリアスな役を好演し、天才子役と呼ばれたハーレイ・ジョエル・オスメント(33)もそのひとり。わずか11歳でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるも、大学進学後のキャリア低迷期は飲酒運転やマリファナ所持で逮捕されたことも。

抜群の歌唱力と過激なパフォーマンスで世界中ブレイクを果たしたロシア出身のアーティスト、t.A.T.u.。反抗的な態度もウケていたが、日本の音楽番組をドタキャンしたことで世間の反応は一変。のちにドタキャン騒動はプロデューサーの指示だったと明かすも、「ワガママなお騒がせセレブ」のレッテルを貼られ、人気が低迷していった。

なかには、順調なキャリアを築きながらも自ら俳優業をセーブするケースも。日本における海外ドラマブームの先駆けと名高い『アリー my Love』(1997年〜)で主演を務めたキャリスタ・フロックハート(57)は、過去のインタビューで「女優として華々しく生きるより、家庭に入りたい」と告白。現在は自宅のあるロサンゼルスから離れないことを前提に仕事を選んでいるとか。

さらに、90年代にムーブメントを巻き起こした海外ドラマに出演していた俳優から、日本で社会現象となったアーティストまで、消えたスターたちの現在をリサーチ。気になる作品や楽曲はサブスクリプションでチェックしてみて。

Photos:Getty Images, Aflo

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日本でも根強い人気のSFドラマ『X-ファイル』シリーズ(1993年〜)で主演を務めたのが、フォックス・モルダー役のデイヴィッド・ドゥカヴニー(写真右・61)とダナ・スカリー役のジリアン・アンダーソン(写真左・53)。 1990年代後半のゴールデングローブ賞(テレビ / ドラマ部門)では、作品賞、男優賞、女優賞の常連だった。あまりの人気の高さに、1998年と2008年に映画化され、2016年と2018年にミニシリーズが放送された。
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私生活では、1997年に女優のティア・レオーニ(55)と結婚。2人の子に恵まれるも、2008年にはセックス依存症であることを公表して世間を仰天させたデイヴィッド。ティアとは2014年に離婚した。 『X-ファイル』終了後は、俳優活動と並行して音楽界に参入。2015年にデビューアルバム『Hell or Highwater』を、2018年にはセカンドアルバム『Every Third Thought』をリリースするなど、アーティストとしても名を馳せる。
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女優になる前は、海洋生物学者の夢を志していたという才色兼備のジリアン。プライベートでは3度の結婚を経験し、3人の子を出産するなど、恋多き女優としても知られる。 『X-ファイル』の大ヒット後も女優活動に専念。2020年にはNetflixオリジナルの『ザ・クラウン』に主演し、ゴールデングローブ賞(テレビ / ドラマ部門)で助演女優賞に輝くなど、ベテラン女優としての地位を確立させた。
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吸い込まれそうな大きな瞳の持ち主で、90年代に活躍した子役のひとりがクリスティーナ・リッチ(42)。10歳のときに『アダムス・ファミリー』(1991年)でミステリアスな少女を演じ、瞬く間にスターダムを駆け上がった。その後も『バッファロー'66』(1998年)、『スリーピー・ホロウ』(1999年)など、日本でも人気を博した個性派作品で存在感を放ちキャリアを積んでいく。2000年代も意欲的に活動するがパッとせず、ティーン時代の勢いは止まってしまう。
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プライベートでは、2013年にプロデューサーのジェームズ・ヒアーデゲンと結婚し、翌年に息子のフレディが誕生。しかし「和解し難い不和」を理由に2020年に離婚を申請するも、直後に夫からDV被害に遭っていたと告白。さらに離婚から1年未満の2021年、ヘアスタイリストのマーク・ハンプトンと再婚し、同年12月に女児のクレオパトラを出産した。 最近では『マトリックス レザレクションズ』(2021年)でキアヌ・リーブス(57)と再共演したクリスティーナ。キアヌの再ブレイクにあやかり、人気再熱となるか!?
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『All The Things She Said』(2002年)や『Not Gonna Get Us』(2002年)が世界中で大ヒットし、日本でもブレイクしたt.A.T.u.。反抗的な態度や過激なパフォーマンスに加え、ミニスカート×ロングブーツやヘソ出しルックなど、今で言うY2Kファッションも注目の的に。 2003年の来日時には、『ミュージックステーション』でのパフォーマンスをドタキャン。会見を開くも謝罪はせず、「お騒がせセレブ」のレッテルを貼られて人気は急降下。のちのインタビューで、ドタキャン騒動は当時のプロデューサーの指示だったと話している。
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その後、ユーリャ・ボルコワ(37)はロサンゼルスでソロ活動に、リェーナ・カーチナ(37)は育児に専念。2011年には解散宣言したが、2014年ソチ五輪開会式でパフォーマンスを披露し、再び世界を沸かせた。本格復帰と思われたが、同年に再び解散。 しかしユーリャが、2022年春にトリビュートコンサートの開催を発表。そこにリェーナが参加すると言われており、ソチ以来のパフォーマンスに期待が高まっている。
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『34丁目の奇跡』(1994年)や『マチルダ』(1996年)などのファンタジー映画で主演を務め、「あの可愛い子役は誰?」と世界中から熱視線を浴びたマーラ・ウィルソン(34)。わずか9歳でヤング・スター賞やヤング・アーティスト賞などの新人賞を総なめに! スター街道まっしぐらと思われたマーラだが、プライベートでは母親を乳がんで亡くし、自身もパニック障害や強迫性障害を患うなどの不運に見舞われ、13歳で事実上の引退を遂げる。
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若くして苦労するも、名門ニューヨーク大学・ティッシュ芸術部で演劇と脚本を学ぶと、2013年には自身が脚本を手がけた劇が上演されるなど新しい才能を開花させた。また、昔から文を書くことが好きだったという趣味を活かし、現在はライターとしても活躍中。2016年には人気絶頂期から引退までを綴った自叙伝も発表している。
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セカンドアルバム『Please Hammer Don't Hurt 'Em』(1990年)の記録的大ヒットやダンスブームの火付け役として、世界に名を轟かせたM.C.ハマー(59)。日本でもヘアスタイルや服装、ダンスを真似することを"ハマ男"と呼ぶなど社会現象が起きた。 大成功を収めると豪邸を購入し、複数の高級車やジェット機を所有していたが、1996年、ブームの終焉とともに自己破産を申告。
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音楽活動を続けるもヒット曲には恵まれなかったが、1991年に馬主として成功する。 ステージで再びキレのあるダンスを披露したのは、2012年のアメリカン・ミュージック・アワードのこと。『江南スタイル』(2012年)で知られるPSY(44)のステージにサプライズゲストとして参加し、自身の楽曲『2 Legit 2 Quit』(1992年)とコラボレーションした。現在もTwitterでは320万人ものフォロワーを抱えるなど、根強い人気を誇る。
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ドラマ『アリー my Love』(1997年〜)で主演を務めたキャリスタ・フロックハート(57)。日本でも、海外ドラマブームを牽引したといっても過言ではないほどの人気を博した。1998年にゴールデングローブ賞(テレビ / ミュージカル・コメディ)にて女優賞を受賞。同年、米誌『PEOPLE』の「世界で最も美しい50人」に選出され、輝かしいキャリアを築いた。
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2006年のインタビューでは『アリー my Love』に出演中に摂食障害に悩んでいたことを告白。同作品以降は主に映画に出演していたが、ディズニー・チャンネルのドラマシリーズ『ブラザーズ&シスターズ』(2006年)で約10年ぶりに主演を務めた。 プライベートでは、7年の交際を経て2010年にハリソン・フォード(79)と結婚。2001年に迎えた養子のリアムと3人で暮らしている。過去のインタビューで「女優として華々しく生きるより、家庭に入りたい」と語っていたキャリスタ。女優業を継続するも、自宅のあるロサンゼルスから離れないことを条件にしているため、『SUPERGIRL/スーパーガール』(2015年)ではメインキャストを降りてゲスト出演するなど、私生活とのバランスを重視しているよう。
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はにかむ笑顔がトレードマークのヒラリー・ダフ(34)は、ディズニー・チャンネルの学園ドラマ『リジー・マグワイア』(2003年)でブレイクし、ティーン世代のカリスマ的存在に。同作の主題歌で歌手デビューも果たし、女優と歌手の二足のわらじで活動していく。 王道のロマコメ『シンデレラ・ストーリー』(2004年)も当たり役だったが、実姉と出演した『マテリアル・シスターズ』(2006年)が大コケし、人気が低迷。
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その後は、『ゴシップガール』シーズン3に女優役でゲスト出演し、再ブレイク。2015年には、8年ぶりとなるアルバムをリリースした。 私生活では、2010年に元アイスホッケー選手のマイク・コムリー(41)と結婚。2012年に長男ルカを授かるも、2015年に離婚。2019年には音楽プロデューサーのマシュー・コーマ(34)と再婚し、長女バンクス、次女メイ・ジェイムズ・ベアともに自宅で水中出産したことが大きな話題に。美しき母のDNAを引き継ぐ、2世キッズたちの成長が楽しみ!
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サスペンス・ホラー映画『シックス・センス』(1999年)に出演し、わずか11歳でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたハーレイ・ジョエル・オスメント(33)。同作と『A.I.』(2001年)で2度もサターン賞子役賞に輝き、誰もが認める天才子役に。 18歳でニューヨーク大学に進学すると同時に、仕事をセーブ。しかしその後キャリアに悩み、飲酒運転やマリファナ所持で逮捕されたことも。
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大学卒業とともにSFミステリー映画『タイム・チェイサー』(2013年)で再びスクリーンに戻ってきたが、その翌年、別人のようにふっくらとした姿で世界に衝撃を与えた。 シリアスな役どころが多かったハーレイだが、復帰後は『SEXエド チェリー先生の白熱性教育』(2014年)や『コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団』(2016年)などのコメディ作品や悪役もこなし、役の幅を広げている。
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『フルハウス』(1987年〜)のD.J.役でブレイクし、お茶の間の人気者となったキャンディス・キャメロン・ブレ(45)。『フルハウス』終了後は、『シビル』(1996年)や『ボーイ・ミーツ・ワールド』(1997年)など、数多くのシットコムに出演。 明るい性格の役の印象が強いが、10代の犯罪を描いたテレビ映画『シー・クライド・ノー』(1996年)ではデートレイプを、『ノー・ワン・ウッド・テル』(1996年)では虐待される難役にも挑戦した。
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1996年に元アイスホッケー選手のワレリー・ブレ(47)と結婚したキャンディスは、出産を機にキャリアよりも家庭を優先することを決意。長女ナターシャ、長男レブ、次男マキシムと3人の子どもに恵まれた。2011年には過食症だったことを告白するも、周囲に支えられて克服。昨年、夫と結婚25周年を迎え、円満な夫婦関係を築いているよう。 2007年には、ディズニー・チャンネルのシットコム『レイブン 見えちゃってチョー大変!』で本格復帰。Netflixオリジナルで製作された『フルハウス』の続編『フラーハウス』(2016年)では、20年ぶりにD.J.役を好演し、ファンを沸かせた。長女のナターシャは現在モデルとしても活動しており、ステージママとしても大忙し!?
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