【 #アカデミー賞2024 】まだまだあった! ハプニング&アクシデント10選

『オッペンハイマー』(2023年)が見事7冠を制し、閉幕した第96回アカデミー賞授賞式。受賞作品やスピーチ、セレブの着用ドレス以外にもまだ見所はたくさん!

犬史上初の快挙を成し遂げたメッシくん(7)、マタニティ姿を初披露したヴァネッサ・ハジェンズ(35)、オスカー像を倒しそうになってしまったキルスティン・ダンスト(41)、そして突っ込まずにはいられないジュリア・フォックス(34)の過激なワーストドレス姿まで、授賞式で起きたハプニング&アクシデントをお届け。

犬史上初の快挙! ボーダーコリーのメッシくんが受賞したVIP賞とは?

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メッシくんの前足が何だかおかしい? Photo:AP/アフロ

豪華セレブ陣に囲まれて、お行儀よく着席して授賞式の開始を待っていたのは、ボーダーコリーのメッシくん(7)。作品賞や監督賞など5部門にノミネートされていた『落下の解剖学』(2023年)の出演がきっかけで、授賞式に参加していた。

そんなメッシくん、昨年5月に開催されたカンヌ国際映画祭では、優秀な演技を披露した犬に贈られる"パルム・ドッグ賞"を受賞、今回のアカデミー賞では"VIP賞"を受賞した。この"VIP賞"というのは、ベリーインポートパーソンならぬ、ベリーインポータントパップ(とても重要な犬)の略だそう。

SNSでは、メッシくんがステージに向かって拍手を送る動画も拡散され、「どうなっているの?」と話題に。実は、メッシくんが座っていた椅子の下に潜り込んでいた人が、メッシくんの手に似せた小道具を使って、まるで本当に拍手をしているように見せていたというオチが。ほっこりエピソードに癒された人も続出⁉︎

ちなみに、メッシくんの付添人によると、「(舞台裏で)ビリー・アイリッシュ(22)に撫でてもらったりハグしてもらったりして、ふたりは仲良くなったようだ」と明かしていた。セレブ仲間もできて、ちゃっかり式を満喫していたよう。

ウクライナ、『実録 マリウポリの20日間』で初のオスカー受賞

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受賞スピーチをするムスティスラフ・チェルノフ氏 Photo:Getty Images

2022年、ウクライナ南部のマリウポリがロシアに侵攻され、包囲された市内の様子を記録した『実録 マリウポリの20日間』(2023年)が、長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した。

作品に携わったのは、ウクライナ人の監督(兼AP通信のビデオジャーナリスト)であるムスティスラフ・チェルノフ氏の取材班でわずか3名。彼らはロシア侵攻直後、2週間ほどで市内に残された最後の取材班となった。爆撃を受けた産院などを記録し、大きな反響を呼んだ。

ムスティスラフ氏は、「ウクライナ史上初のオスカー受賞は光栄です」と述べるも、「こんな作品を作りたくなかったと発言する監督は、わたしが初めてでしょう」「この賞と引き換えに、ウクライナへの侵略を即停止してほしい」「民間人や兵士たちの人質解放を求めます」など、戦争の終焉を訴えた。

また、「歴史は正しく記録され、真実は広まり、命を落としたマリウポリの人々は決して忘れられることはないでしょう。なぜなら、映画は記憶を作り、記憶は歴史を作るからです」と強調し、最後は母国語で「Slava Ukraini!(ウクライナに栄光あれ!)」と締めくくった。

シドニー・スウィーニー(26)、20年前のアンジェリーナ・ジョリー(48)を完コピ

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当時のアンジーが着用したドレスを選んだシドニー Photo:Getty Images

アフターパーティでシドニー・スウィーニー(26)が選んだのは、マーク バウアーの白のホルターネックドレス。

これは2004年のアカデミー賞授賞式でアンジェリーナ・ジョリー(48)が実際に着用したもので、当時はマリリン・モンロー(享年36)が『七年目の浮気』(1955年)で着たドレスをオマージュしたものとして注目された。

昨今のアワードでは、サステイナビリティの観点でもヴィンテージドレスを選ぶセレブが増えているが、保存状態が悪いがゆえにレプリカ版が作られていることも。そんな中でドレスが綺麗な状態で保管されていたことも珍しいという。

さらに、重ね付けしたネックレスもアンジーに似せているから驚き。シドニーのスタイリスト曰く、「ジュエリーは元のルックを参考に、メシカ(ジュエリーブランド)にオーダーした」そうで、64カラットのダイヤモンドが使われているとか! まさに20年前のアンジーを完コピしたといっても過言ではない?

乳首に装飾。ジュリア・フォックス(34)のワーストドレス

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ジュリアの着用ドレスは過激度が増す一方 Photo:Getty Images

アンジェリーナ・ジョリー(48)のクラシカルなドレスルックが色褪せないことが証明された中、ワースト(=最悪)と呼ばれたジュリア・フォックス(34)のドレス姿。

授賞式当日、ウェスト・ハリウッドでは第32回エルトン・ジョン・エイズ財団アカデミー賞鑑賞会も開催されたが、イベントに出席したジュリアは、胸に装飾が施されたディースクエアードのブラックドレスを着用。タイツ、バッグ、パンプスをブラックでまとめ、腕にはゴールドのバングルを重ね付けした。

まるで、レッドカーペットとランウェイを勘違いしたような過激さで、会場中の視線を奪ったジュリア。最近の彼女のメイクアップといえば、極太アイライナーとNOアイブロウが定番だが、そこにウェットな質感のヘアスタイルを合わせた。

これは彼女の思惑通りなのか……目のやり場に困るルックとなった。

似ても似つかない双子がステージで再会!

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(左から)アーノルド・シュワルツェネッガー、ダニー・デヴィート Photo:Getty Images

視覚効果賞のプレゼンターとして登壇したアーノルド・シュワルツェネッガー(76)とダニー・デヴィート(79)は、『ツインズ』(1988年)で似ても似つかない双子を演じたコンビ。

また、アーノルドは『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』(1997年)でMr.フリーズを、ダニーは『バットマン リターンズ』(1992年)でペンギンを演じた悪役コンビでも知られる。ふたりを倒したバットマンを演じたマイケル・キートン(72)が客席にいたということもあり、話題はバットマンへ。

「バットマンを倒そうとしたんだ」とアーノルドが発言すると、「どうやられたんだ?」とダニー。するとアーノルドは、「唯一の弱点を突かれたんだ。それは愛だよ」と答えて会場を笑わせた。

さらにダニーは「そいつはひどい」と返しつつ、客席を見回しながら「やつがここにいるではないか!」とマイケルを名指し。カメラが寄るとマイケルは、ふたりに向かって「かかってこい」の挑発ポーズ。ベテラン俳優たちのジョークに大盛り上がりとなった。

ビリー・アイリッシュ(22)、ガザでの停戦を求める

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最年少で二度目のオスカー受賞に輝いたビリーと、兄フィニアス Photo:Getty Images

『バービー』(2023年)の挿入歌『What Was I Made For?』(2023年)で、二度目となる歌曲賞を受賞したビリー・アイリッシュ(22)と、兄フィニアス・オコネル(26)。ガザでの停戦を求める「Artists4Ceasefire」の赤いバッチを胸もとに付けて来場した。

「Artists4Ceasefire」には、ガザでの停戦や人道支援などを訴えるべく、バイデン大統領(81)宛の公開書簡に署名した約400名が参加。ジェニファー・ロペス(54)、ブラッドリー・クーパー(49)などエンタメ界で活躍する多くの著名人たちが名を連ねる。

授賞式では、『哀れなるものたち』(2024年)で助演男優賞にノミネートされたマーク・ラファロ(56)や、同作に出演したラミー・ユセフ(32)なども赤いバッチを付け、無言の抗議を行った。

また授賞式当日は、開催されたドルビー・シアターの外でもパレスチナ支持者による抗議デモが行われ、授賞式が5分遅れで開始するというハプニングにも見舞われた。

ヴァネッサ・ハジェンズ(35)、妊婦姿でサプライズ登場

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レッドカーペットに登場したヴァネッサ Photo:Getty Images

ふっくらしたお腹に手を添えて撮影に応じるヴァネッサ・ハジェンズ(35)。昨年12月2日(現地時間)に、MLB選手のコール・タッカー(27)とメキシコで挙式したが、第一子を妊娠していることをサプライズで公表した。

ボディシルエットが強調されたブラックドレスは、ヴェラ・ウォンのもの。ショパールのジュエリーを合わせてシックな装いに仕上げた。 

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アフターパーティでのヴァネッサ Photo:Getty Images

ヴァネッサとコールは、2020年のコロナ禍にZoomで行われた瞑想グループのセッションで知り合い、交際に発展。翌年に出演したテレビ番組で交際をオープンにし、昨年2月に婚約したことを自身のSNSで公表していた。

ヴァネッサは、米誌『ヴァニティ・フェア』が主催するアフターパーティにも参加。そこでは、アルベルタ フェレッティをチョイスし、シースルーのセクシーなブラックドレスから膨らんだお腹がうっすらと浮かび上がり、SNSでは「美しい女神のよう」などと称された。

キルスティン・ダンスト(41)、危うくオスカー像を倒しそうに!

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危うく大惨事になりかけたキルスティン Photo:Getty Images

グッチのホワイトドレスを身に纏い、夫ジェシー・プレモンス(35)とともにレッドカーペットに登場したキルスティン・ダンスト(41)。6年の交際を経て、2022年に結婚したふたりはカメラの前でも熱々ぶりを披露した。

するとキルスティンが、ポーズを取りながら後ろを振り向いた瞬間、オブジェのオスカー像にぶつかり、グラッと動いてしまった。慌てて手で押さえるようにして、オスカー像が転倒するのを防いだキルスティン。

「危なかったー!」と言っているような表情までキャッチされたが、その後はジェシーの隣で大爆笑。キルスティンにケガがなくて良かったものの、オスカー像が大きい割に「あんなに軽いの?」と思った人もいたのでは?

マーゴット・ロビー(33)、ピンクの衣装を封印

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プロモーションで世界各国を訪れたマーゴット Photo:Getty Images

主演女優賞のノミネートから外れるも、世界中でバービーブームを再燃させたマーゴット・ロビー(33)。

昨年、映画のプロモーションのため、世界各国を巡ったマーゴットは、本物のバービー人形さながらのルックでファンを魅了。特に、映画のテーマカラーであるピンクを多用した衣装が好評を得ていた。

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レッドカーペットではブラックドレスを、アフターパーティではゴールドのボディスーツに身を包んだ Photo:Getty Images

しかし、晴れの舞台で選んだ衣装はヴェルサーチェのブラックドレス。SNSのコメント欄には、「ピンクじゃないの!?」「てっきりバービーに扮すると思ってた」「素敵だけど、ブラックはあなたのカラーではない」などの声が挙がった。

さらに、アフターパーティではミュグレーのヴィンテージボディスーツを着用。これに対しては、「テイラーの服を思い出す」など、現在ツアー中の歌手テイラー・スウィフト(34)のステージ衣装を彷彿とさせるという意見も。リアルバービーを体現していただけに、ファンの期待を裏切る形になってしまった!?

ショーン・レノン(48)、ステージから「母の日おめでとう!」

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母ヨーコについて語ったショーン Photo:Getty Images

授賞式当日の3月10日(現地時間)は、イギリスの母の日でも知られているが、ステージから母オノ・ヨーコ(91)にメッセージを贈ったのがショーン・レノン(48)。

ジョン・レノン(享年40)とヨーコのひとり息子であるショーンは、本年度のアカデミー賞で最優秀短編アニメ賞を受賞。『WAR IS OVER! Inspired by the Music of John & Yoko』(2023年)は、ジョンとヨーコが共同で作曲した『Happy Xmas (War Is Over)』(1971年)から着想を得ており、受賞スピーチではヨーコについてコメント。

「(母は)今年の2月で91歳になったんだ」「僕の母に、『母の日おめでとう』と言ってくれるかい?」とショーン。スピーチ時間はギリギリとなってしまったが、会場には「Happy Mother's Day YOKO!」と響き渡った。

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