若かりし頃、名声を得ることを求めてキャリアを重視していたセレブたちも気付けば還暦に。すでに引退や活動休止をしているセレブもいる中、還暦を機に、家族やパートナーとの時間をより深めているセレブや、熟年恋愛を謳歌するセレブも。2024年に還暦を迎えた or 迎えるセレブたちのこれまでのキャリアと私生活をプレイバック。
イタリアの至宝:モニカ・ベルッチ
36歳のときに主演を務めた『マレーナ』(2000)で、未亡人の娼婦役を演じてブレイクしたモニカ・ベルッチ(59)は、2024年9月30日に還暦を迎える。イタリアの至宝と称される一方で、「世間からは"知能が低い"というレッテルを貼られ、傷付いていた」と美しいがゆえの苦悩を明かしたことも。
弁護士を目指していた大学時代に学費を稼ぐためにモデルを始めたモニカは、次第に俳優を志すようになり、2000年代には『マトリックス』シリーズ、2010年代には『007』シリーズなどの人気作に次々と出演。『007』シリーズでは最高齢となる50歳でボンドガールに抜擢された。
私生活では、2004年に14年連れ添った元夫ヴァンサン・カッセル(57)との間に、娘のディーヴァー・カッセル(19)を出産。ディーヴァーは、現在モデルや俳優活動をしている。
そんなモニカといえば、2023年2月にティム・バートン監督(65)との熱愛が発覚し、熟年ビッグカップルとして世間を騒がせた。交際について聞かれると、「人生に一度か二度しかない出会い」と惚気たコメントも話題に。今月の初めには、ローマで開催された第64回グロボ・ドーロ賞授賞式に揃って出席した。
90年代にヒット曲&アルバムを連発:レニー・クラヴィッツ
25歳でデビューアルバム『レット・ラヴ・ルール』(1989年)をリリースし、1990年代に『イット・エイント・オーヴァー・ティル・イッツ・オーヴァー』(1991年)、『自由への疾走』(1993年)などのヒット曲&アルバムで人気を博したレニー・クラヴィッツ(60)も、すでに還暦セレブのひとり。
日本でも楽曲がテレビCMに使用されるなど馴染み深い。グラミー賞は、1994年に最優秀ソロ・ロック・ヴォーカル・パフォーマンス賞(現在は廃止)と最優秀ロック楽曲賞の受賞以来、これまでに7回受賞している。
1987年に俳優のリサ・ボネット(56)と結婚し、翌88年に娘で俳優のゾーイ・クラヴィッツ(35)が生まれるも1993年に離婚。しかし、破局後も揃ってイベントに出席するなど、仲良し家族として知られる。
今年3月、レニーがハリウッド殿堂入りを果たすと、ゾーイは婚約者のチャニング・テイタム(44)を伴って式典に参加した。また、今年5月には12枚目のアルバム『ブルー・エレクトリック・ライト』をリリースするなど、今なおバリバリの現役!
還暦後のキャリア復帰はいかに?:サンドラ・ブロック
大学卒業後から俳優を夢見ては数々のオーディションに挑戦してきたというサンドラ・ブロック(59)も、今月で還暦を迎える。彼女の出世作といえば、キアヌ・リーブス(59)主演の『スピード』(1994)。ハイジャックされたバスの乗客を好演し、第21回サターン賞主演女優賞に輝いた。
瞬く間に知名度を上げたサンドラは、多数のロマコメやアクション作品などの出演を経て、『しあわせの隠れ場所』(2009)でアカデミー賞主演女優賞を獲得。2010年には米『タイム』誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に選出された。
私生活では、DVや浮気が原因で離婚した元夫ジェシー・ジェームズ(55)と決別後、2010年にルイス君(16)を、2015年にライラちゃん(11)を養子に迎えた。その後も、SFサスペンス『ゼロ・グラビティ』(2013)などの話題作にも出演したサンドラだが、58歳のときに「家族との時間を大切にしたい」と休業を宣言。
休業中は、2015年から交際していたフォトグラファーのブライアン・ランドール(享年57)が筋萎縮性側索硬化症(ALS)のために亡くなるといった辛い経験も。還暦後はどのような人生を歩むのか、キャリア復帰も気になるところ。
マルチな才能に溢れる問題児:ラッセル・クロウ
映画関係者であった両親の影響もあり、6歳で子役デビューしたラッセル・クロウ(60)も今年で還暦に。26歳のときに『ザ・クロッシング』(1990)で本格的に映画デビューを果たし、『グラディエーター』(2000)でアカデミー主演男優賞を受賞した。
ロックバンドの30 Odd Foot Of Gruntsではリードシンガーを務め、『ディバイナー 戦禍に光を求めて』(2014)では監督デビューするなど、マルチな才能に溢れる。
しかし私生活では、たびたび素行の悪さが報じられてきたラッセル。俳優メグ・ライアン(62)との不倫や、ホテルの従業員と口論の末、暴行容疑で逮捕されたことも。
2003年に長年のパートナーだったダニエル・スペンサー(55)と結婚し、チャールズ(20)とテニソン(18)を授かるも、2012年に離婚した。
YAスターからイケおじへ:マット・ディロン
フランシス・フォード・コッポラ監督(85)の『アウトサイダー』(1983)や『ランブルフィッシュ』(1983)など、80年代を代表する青春映画に立て続けに出演し、YAスター(1980年代のハリウッド青春映画に出演した若手俳優たちのこと)と呼ばれたマット・ディロン(60)。
高校をサボっていたときにスカウトされ、『レベルポイント』(1978)で銀幕デビューを飾ると、新人だったにもかかわらず好評価を得た。
『メリーに首ったけ』(1998)で共演したキャメロン・ディアス(51)との熱愛が話題を呼ぶも、約3年間で破局した。現在は、イタリア人の俳優ロベルタ・マストロミチェレと交際中との噂。
モニカ役で大ブレイク:コートニー・コックス
『フレンズ』シリーズのモニカ役で大ブレイクしたコートニー・コックス(60)も、先月、還暦を迎えた。大学中退後、モデルをしながら演技の勉強をしていたコートニーは、1985年にハリウッドに渡り、テレビドラマ『ミラクル・エスパーズ』(1985)で俳優デビュー。映画『スクリーム』シリーズのゲイル役でもお馴染み。
また、2017年には「見た目の若さを追求するため」にフィラーを繰り返していたことを告白。自身の整形疑惑をきっかけに止めたと赤裸々に明かした。
そんなコートニーは、1999年に『スクリーム』の撮影現場で知り合ったデヴィッド・アークエット(52)と結婚し、2004年にココ・アークエット(20)が生まれたが、2010年に離婚を発表。
2013年からはエド・シーラン(33)の紹介でジョニー・マクデイド(47)と交際し、婚約するも婚約破棄。しかし現在も交際を続けている。
人気絶頂期に拒食症の噂に悩む:キャリスタ・フロックハート
2024年11月11日(現地時間)に還暦になるキャリスタ・フロックハート(59)は、大学で演劇を学び、ブロードウェイでテネシー・ウィリアムズ(享年71)の代表作『ガラスの動物園』の出演でシアター・ワールド・アワードを受賞。その後、『アリー my Love』シリーズの主演を経て、名実ともにハリウッドスターの仲間入りを果たす。
恵まれた家庭環境で育ち、誰もが認める美貌の持ち主だが、今年1月に応じたインタビューでは、「(アリーの撮影当時)メディアに拒食症の噂を報じられたせいで、睡眠障害を起こした」「キャリアが終わってしまうのではと悩み、苦しんだ」などと告白し、注目された。
一方でハリソン・フォード(82)の長年のパートナーとしても有名なキャリスタ。ふたりは2002年にゴールデングローブ賞授賞式で出会い、交際をスタート。交際7年目で婚約し、翌年の2010年にニューメキシコ州で挙式した。
2023年5月に行われたカンヌ国際映画祭では手を繋いでレッドカーペットに登場し、相変わらずの仲睦まじいツーショットを披露!
善人のハリウッドスター:キアヌ・リーヴス
長年ハリウッドの第一線で活躍しつつ、世界的スターになっても非の打ち所がないキアヌ・リーヴス(59)も今年9月に還暦を迎える。
長年のパートナーであるアレクサンドラ・グラント(51)との交際をオープンにしてからは、カメラの前で手繋ぎやキスをするなど、熱々ぶりが微笑ましい。
『スピード』シリーズ、『マトリックス』シリーズなどの出演を経て、アメリカンドリームを手にしながら、電車移動やボロボロに痛んだ靴を履き続けるなど、ハリウッドセレブらしからぬ行動も愛される理由のひとつ。
そんなキアヌは、私生活ではさまざまな悲しい出来事を経験してきた苦労人。両親の離婚、妹キム・リーヴス(57)の白血病発症、また、1993年には親友のリヴァー・フェニックス(享年23)、1999年には元恋人ジェニファー・サイム(享年28)との間に生まれてくるはずだった赤ちゃん、そして2000年にはジェニファーを亡くしている。
最近では、第1作の『マトリックス』(1999年)で得た報酬の70%を白血病の研究に寄付していたことも明らかになり、善人エピソードは尽きない。
唯一無二の個性派俳優で借金王:ニコラス・ケイジ
高い演技力で個性派俳優としての地位を確立したニコラス・ケイジ(60)は、今年1月7日(現地時間)に還暦を迎えた。『フェイス/オフ』(1997)、『天使のくれた時間』(2000)など人気作の出演も多いが、最低映画と呼ばれるラジー賞ことゴールデンラズベリー賞の受賞も経験済み。
これまでに100本以上の映画に出演しているが、その理由として「不動産暴落で借金があったから」と回答しており、その額は約8億円だとか!
先日、5度目の結婚相手リコ・シバタ(29)と手を繋いでレッドカーペットに登場し、結婚について「5回は多いと思っているが、今は本当に幸せ」とノロけていたニコラス。
2022年9月には娘のオーガスト(1)ちゃんが生まれ、最近のインタビューでは「娘との時間を大切にしたい。そのために映画への出演はセーブするつもり」と子煩悩な一面も覗かせた。
そんなニコラスは、元妻アリス・キム(40)との間に、カル=エル・コッポラ・ケイジ(18)、元パートナーのクリスティーナ・フルトン(57)との間に、もう一人の息子ウェストン・コッポラ・ケイジ(33)がおり、つい最近にはカル=エルとの貴重なツーショットが撮られている。
芸能一家に育つもハリウッドに悔なし:ブリジット・フォンダ
ジェーン・フォンダ(86)を伯母に持つ、元俳優のブリジット・フォンダ(60)も今年1月に還暦に。ブリジットは、ニューヨーク大学の演劇学科で学び、1987年にデビューした。
『スキャンダル』(1989)、『ゴッドファーザー PART III』(1990)、『ジャッキー・ブラウン』(1997)などの話題作に出演するも、『スノー・クイーン 〜雪の女王〜』(2003)を最後に俳優業を引退。『アリー my Love』の主演のオファーを断ったのは有名な話。
2003年に自身が運転する車が横転し、背中を骨折する重症を負ってしまったブリジット。また、その同年に、元オインゴ・ボインゴのフロントマンで音楽家のダニー・エルフマン(71)と結婚したこともあり、家庭に入ることを決意。2004年に息子のオリバー(19)を出産した。
2023年には、ショッピングをしていたブリジットがパパラッチされると世間は大騒ぎ。現役復帰について質問されるも、はっきり「ノー」と回答したそう。