モナコ・シャルレーヌ公妃の華麗なるファッションハイライト:エレガンスにエッジを効かせた独自のロイヤルスタイルを確立

比類なき美貌とスタイルで、モードなジャンプスーツから可憐なフレアスカートまで、自在に着こなし、ヨーロッパロイヤルのファッションアイコンとして君臨するシャルレーヌ公妃(47)。元水泳選手で、南アフリカ代表としてオリンピックにも出場した生粋のアスリートの彼女は、英誌『TATLER』によれば、モナコ公国のプリンス、アルベール2世(67)と出会うまで、「ファッションについて全く無知」だったそう!

そんなシャルレーヌ公妃は、波瀾万丈と噂される結婚生活の中でも、着々とそのセンスに磨きをかけ、冒険心を持って新たな着こなしに挑戦。エレガントでありながら、エッジの効いた独自のロイヤルスタイルを確立した。そこで今回は、この7月に結婚14周年を迎えるシャルレーヌ公妃の華麗なるファッションハイライトを一挙振り返る。

2006年8月/煌めくグリーンのドレスでモナコ社交界デビュー

シャルレーヌ公妃
Photo:Getty Images

ハリウッドスターからモナコ公妃となったグレース・ケリー(享年52)を母に持つアルベール大公と、2000年にモンテカルロの水泳大会で出会い、2006年2月のトリノ冬季オリンピックの際に交際をスタートしたとされるシャルレーヌ公妃。

同年8月、モンテカルロで開催される毎年恒例のチャリティイベント、第58回モナコ赤十字ガラに初参加。シャルレーヌ・ウィットストック(当時)は煌めくグリーンのロングドレス姿で、華々しくモナコ社交界デビューを果たした。

それまでの人生の大半を水着で過ごしてきたシャルレーヌ公妃にとって、豪華絢爛なことで有名なモナコ社交界に足を踏み入れることは、一大試練だったよう。

英誌『TATLER』2010年12月号のインタビューで、「もっと上手くやるべきだった」と後悔していることを明かし、こう語っている。「舞踏会の日、私は一日中ビーチでバレーボールをしていて、準備を始めるのを午後遅くまで忘れていたんです。友達からグリーンのドレスを借りて、自分で髪をセットし、爪を赤く塗りました。今思うと、クリスマスツリーみたいだった」。

2008年4月/16年の時を経てバズったパンダドレス

シャルレーヌ公妃
Photo:Getty Images

2008年、モナコで開催されたWWF(世界自然保護基金)の祝賀イベント「国際パンダボール」に、アルベール大公とともに出席したシャルレーヌ公妃。パーティのテーマである「パンダ舞踏会」にちなんで、WWFのシンボルであるパンダのモチーフがラインストーンであしらわれたイブニングドレスに身を包んで登場し、一躍脚光を浴びることとなった。

キラキラ光る大きなパンダがインパクト抜群なストラップレスドレスは、デンマーク人ファッションデザイナーが手がけるイザベラ・クリスチャンセン・クチュールのもの。

光沢感のあるリュクスな素材感も、遊び心たっぷりなドレスは同年11月21日(現地時間)、シンガポールで開催されたWWFのチャリティ舞踏会で展示され、資金調達のためのチャリティオークションに出品されたという。

2024年、あるロイヤルブロガーがインスタグラムで、現在のシャルレーヌ公妃のシンプルでシックなイメージとは大きく違うとして、パンダドレスの写真を改めてシェアしたところ、ファンからコメントが殺到。「風変わりで、楽しくて、エレガント」「独創的だけど美しくて、その目的も本当に良い」などと大絶賛されたそうだ。

2010年11月/英王室御用達のハットを合わせた王道ロイヤルスタイル

シャルレーヌ公妃
Photo:Getty Images

2010年6月23日(現地時間)に婚約を発表し、同年モナコの建国記念日の式典に、グリマルティ家のメンバーとともに出席。

1734年以来、祝われている建国記念日は、アルベール大公の父、故レーニエ3世(享年81)の治世より11月19日に定められ、当日は朝、モナコ大聖堂でのミサから祝賀行事がスタート。夜は華やかなガラコンサートで幕を閉じ、ロイヤルファミリーの面々が1日に2パターンのルックを披露することも見ものとなっている。

この年、シャルレーヌ公妃は、英王室も御用達のフィリップ・トレーシーのハットを合わせた王道のロイヤルスタイルで礼拝に登場。アルマーニ プリヴェの2010年秋オートクチュールコレクションのルックである、エレガントなジャカード素材のペプラムジャケットとペンシルスカートに身を包み、優雅な装いを見せた。

シャルレーヌ公妃、アルベール大公
Photo:Getty Images

夜のコンサートでも、同じくアルマーニ プリヴェのマーメイドドレスをセレクト。スパンコールがグラデーションでちりばめられたストラップレスのデザインに、シフォンのショールを纏い、レッドカーペットで上品な輝きを放った。

『TATLER』によれば、シャルレーヌ公妃がファッションへの理解を深めたのは当時、ジョルジオ アルマーニのブランドアンバサダーに起用されたことがきっかけ。インタビューで、アルマーニ氏のおかげで自分に似合うスタイルを見つけることができたと発言しており、2011年7月2日(現地時間)、宮殿で行われた結婚式でもジョルジオ アルマーニのウェディングドレスを纏った。

2013年10月/「息を呑むほど美しい」と称賛されたプリンセスルック

シャルレーヌ公妃
Photo:Getty Images

アルベール大公の隠し子騒動が引き起こした、結婚式直前の逃亡説や式で何度も見せた涙によって、「不幸なプリンセス」のレッテルを貼られたシャルレーヌ公妃。結婚生活は、始まりからすでに不穏なムードに包まれていた一方で、ファッション偏差値はメキメキ上昇!

2013年、ラルフローレンがパリの国立美術学校の修復プログラムへの参加と後援を記念して開催したイベントでは、鮮やかなラルフローレン コレクションのストラップレスドレスを纏って圧倒的なオーラを発揮し、フラッシュライトを独り占めにした。

このとき、同ブランドのファッションショーとプライベートディナーに出席したシャルレーヌ公妃が選んだドレスは、アメジスト色のシルクタフタ素材に柔らかなオーガンジーなどをレイヤードしたカスタムメイドで、2013年秋コレクションのルックからインスパイアされたデザイン。

シャルレーヌ公妃はドレスと同色のリザードクラッチとシルバーのストラップサンダルを合わせ、さらにグリマルディ家のジュエリーコレクションから、ゴージャスなドロップピアスとブレスレットのセットをプラス。息を呑むほど美しいプリンセスならではの装いは、ヘアスタイルを含め、まるでダイアナ元妃(享年36)のようだと話題を呼んだ。

2014年4月/テニス観戦はパンツスタイルがこだわり

シャルレーヌ公妃
Photo:Getty Images

毎年4月、モンテカルロ・カントリー・クラブで開催される歴史あるテニストーナメント、モンテカルロ・マスターズでは、スーツやジャケットスタイルで観戦するのがシャルレーヌ公妃の定番。

2014年、アルベール大公とともに優勝トロフィー授与のセレモニーに出席した際には、クリーンなパンツスーツ姿で登場した。サイドスリット入りのワイドパンツがモードな、ダブルジャケットのホワイトスーツは、公妃の御用達ブランド、アクリスのもの。2023年の同大会ではシングルジャケットのホワイトスーツに身を包んで出席しており、そちらもアクリスのものだった。

なお、この翌月、5月30日(現地時間)にシャルレーヌ公妃は妊娠を発表し、同年12月10日(現地時間)、双子のガブリエラ公女(10)とジャック公世子(10)が誕生。アルベール大公には2006年に認知したジャズミン・グレース・グリマルディ(33)、2005年に認知したアレクサンドル・グリマルディ(21)という婚外子がいるが、どちらにも公位継承権はなく、男子優先制でジャック公世子が継承権1位となった。

2015年5月/子どもたちの洗礼式は真っ白なフレアドレスで

アルベール大公、シャルレーヌ公妃
Photo:Getty Images

双子の子どもたちが生まれてちょうど5カ月後、モナコ大聖堂で盛大に行われた洗礼式は世界的なニュースに! シャルレーヌ公妃は七分袖のクロップドトップスに、1950年代風のフレアドレスを重ねたエレガントなルックを披露し、亡き義母グレース・ケリーを彷彿とさせると評判を呼んだ。

これはディオールの当時のクリエイティブ・ディレクター、ラフ・シモンズ(57)による2015年春夏オートクチュールのルックにインスパイアされたカスタムメイド。シャルレーヌ公妃は、スティーブン・ジョーンズ・ミリネリーがディオールのためにデザインしたミニハット「ビビ」とメッシュグローブ、カルティエのパールピアスを合わせ、優雅な着こなしを完成させた。子どもたちの愛らしい衣装もベビー・ディオールによるものだったという。

米誌『PEOPLE』によれば、式典の内容から双子の衣装の刺繍のデザインまで、洗礼式のあらゆる準備に関わり、本番では涙を流すほど感動していたというシャルレーヌ公妃。宮殿広場に集まった人々に子どもたちをお披露目する際、喜びに満ち溢れた様子で笑顔を輝かせ、こんなに幸せそうなシャルレーヌ公妃は見たことがないと世界中のメディアが一斉に報じた。

2015年7月/伝統的なイブニングドレスの代わりにジャンプスーツをチョイス

シャルレーヌ公妃、アルベール大公
Photo:Getty Images

1948年にレーニエ3世が初めて開催して以来続くモナコ社交界の夏のハイライト、第67回モナコ赤十字ガラに、舞踏会の伝統的なイブニングドレスではなく、ワンショルダーのジャンプスーツを選んだシャルレーヌ公妃。さらに公妃の勝負カラーとも言える、目の覚めるような赤をセレクトし、大きな注目を浴びた。

なめらかなシルククレープ素材を使用した一着はヴァレンティノの2015年リゾートコレクションで、2014年8月に俳優ジュリア・ロバーツ(57)がクリエイティブ・アーツ・エミー賞授賞式で着用していたもの。シャルレーヌ公妃は、付属のネックスカーフをリボン結びでアレンジして独自のセンスを発揮。ディオールのサンダルとアニヤ・ハインドマーチのクラッチはゴールドで揃えて華やかに仕上げた。

ジュエリーはカルティエの大粒のダイヤモンドピアスと1300個のダイヤモンドを使用したバングルで、とびきりゴージャスに。アルベール大公とダンスフロアに進み出た際には、格別なオーラで目を奪ったという。

なお、同年9月、オランダのマキシマ王妃(54)が同じジャンプスーツで音楽イベントに出席。シャルレーヌ公妃のファッションを追うブログ『Royal Couturier』によると、誰の着こなしが一番素敵かという議論で盛り上がり、シャルレーヌ公妃に軍配が上がったようだ。

2015年12月/お気に入りのケープを引き立てたモノトーンルック

シャルレーヌ公妃、アルベール大公
Photo:Getty Images

宮殿でモナコの子どもたちにクリスマスプレゼントを配る毎年恒例のイベントに、2015年12月、スタイリッシュなモノトーンルックで登場。

黒のタートルネックに重ねたクリーム色のジップタイプのカシミアケープは、アクリスの2011年秋冬コレクションのもので、黒のスキニーパンツはスチュワート・ワイツマンのニーハイブーツにイン。シャープな着こなしの耳元にシンプルなパールのスタッドピアスを輝かせて、エレガンスを添えた。ケープはシャルレーヌ公妃のお気に入りアイテムとのことで、2017年にも同じイベントに赤いケープを纏って参加している。

なお、ピクシーカットでボリュームのあるトップスをバランスよく仕上げる着こなしは当時、同じ南アフリカ出身の俳優シャーリーズ・セロン(49)も披露しており、ロイヤルファンの間では2人はとてもよく似ていると話題に。

それもそのはず、『TATLER』によれば、シャルレーヌ公妃はシャーリーズの大ファンだそうで、同誌のインタビューで「私のスタイルアイコンはシャーリーズ・セロン。実は私たちは同じ場所で育ちました。彼女は本当に美しくスタイリッシュです」と語っている。

2016年5月/スポーティ×フェミニンな新鮮ルックで話題を独占

シャルレーヌ公妃
Photo:Getty Images

世界各国のセレブが集うモナコ最大のイベント、モナコF1グランプリは毎年、シャルレーヌ公妃のよりモードで、よりスタイリッシュな装いが見られる絶好の機会。2016年はレーシングスーツをイメージしたスポーティなジャンプスーツに、フェミニンな要素を加えた新鮮なルックで登場し、会場中の視線を独り占めにした。

ポケット付きの白いブラウスとパウダーピンクのサテンライン入りパンツがドッキングしたジャンプスーツはハイダー・アッカーマン(54)によるもので、『Royal Couturier』によれば、「シャルレーヌ公妃のテイスト、177cmという高身長、そして彫刻のようなボディラインに完璧に合っていた」そう。

このシンプルでいてエッジの効いた着こなしは、ハイダーとシャルレーヌ公妃、そして彼女の当時のスタイリスト、ヴァレリー・B.のコラボによるもの。3者は、このルックを完成させるために3回会って相談したのだとか!

仏誌『Paris Match』によれば、この日、シャルレーヌ公妃は大公とボックス席で観戦。爆笑しながら話す大公の隣で、実に楽しそうな笑顔をキャッチされており、仲睦まじい様子を見せていたようだ。

2017年7月/ベストルックと語り継がれるジャンプスーツスタイル

モナコ・シャルレーヌ公妃の華麗なるファッの画像_11
Photo:Getty Images

シャルレーヌ公妃のファッションを代表するベストルックのひとつとして語り継がれているのが、第69回モナコ赤十字ガラで披露した、シルバーのスパンコールが煌めくジャンプスーツスタイル。これはアトリエ・ヴェルサーチェのカスタムメイドで、2017年秋コレクションのルックにインスピレーションを得たものだという。

きゅっと絞ったウエストから柔らかなワイドパンツへと流れるように変化するドラマティックなデザインは、ブランドのシグネチャーであるグラマラスな美しさを表現していると同時に、シャルレーヌ公妃のすらりとしたボディラインを強調。シックで、セクシーさもあり、モダンな女性らしさを兼ね備えているとメディアに大絶賛された。

この日はシルバーで揃えたスモーキーなアイメイクと、スパイキーにアレンジしたブロンドヘアも、ルックと完璧に調和していると注目の的に。耳元でひときわ輝きを放つブリリアントカットダイヤモンドのスタッドピアスはカルティエの1895年製のもので、婚約指輪を身につけていたことでも話題を呼んだ。

2018年7月/まるで人魚!と絶賛された芸術的なマーメイドドレス

アルベール大公、シャルレーヌ公妃
Photo:Getty Images

フーチャリスティックなジャンプスーツ姿で話題をさらった翌年、シャルレーヌ公妃は同じイベントに、同じブランドの新たなルックをチョイス。第70回モナコ赤十字ガラでは、アトリエ・ヴェルサーチェの芸術的ともいえるマーメイドドレスを纏い、世間をあっと言わせた。

煌めくブルー、ゴールド、クリスタルのスワロフスキーを基調とし、鱗のような模様をグラデーションで施した繊細なドレスはドナテラ・ヴェルサーチェ(70)とそのチームが手がけたもので、ロイヤルファンの間では「傑作」と称賛されているとか。

この日、ブロンドのショートヘアはふんわりと、ドラマティックなグレーのアイメイクとレポシのイヤーカフでエッジを効かせたシャルレーヌ公妃。ヴェルサーチェのブルーシルクサテンのサンダルとメタリックシルバーのクラッチを合わせて、美しい人魚のように輝いていたそうだ。

2020年9月/キャサリン皇太子妃の御用達ブランドからチョイス

シャルレーヌ公妃、アルベール大公
Photo:Getty Images

コロナ禍のなか、モナコのオペラ・ガルニエ座で行われたモンテカルロ・ガラでは、パッツン前髪のクレオパトラ風ボブヘア&大胆な赤リップという、古き良きハリウッドを思わせる洗練ルックで注目の的に! 『HELLO!』によれば、ケイト・ベッキンセール(51)やヘレン・ミレン(79)など、豪華ハリウッドセレブが出席していたなか、シャルレーヌ公妃はマスクをしているときもなお、ひときわ目を引いていたそうだ。

このラインストーンやスパンコールがふんだんにあしらわれたゴージャスなドレスは、キャサリン皇太子妃(43)の御用達ブランドとしても知られるジェニー・パッカムの「シルヴィー」で、ウエストでクロスされたデザインや、フロントもバックも深く開いたVネックが特徴。

シャルレーヌ公妃は、ホワイトゴールドにダイヤモンドがセットされたレポシの「ブレヴィス」コレクションのダブルチョーカーをセレクト。さらに同じレポシのリングと、グラフのダイヤモンドブレスレットを贅沢に煌めかせ、ロイヤルファンをうっとりさせた。

2020年12月/スパンコールマスク&刈り上げヘアにメディア騒然

モナコ・シャルレーヌ公妃の華麗なるファッの画像_14
Photo:Getty Images

2020年はクリスマスプレゼントの配布イベントに、双子の子どもたちと一緒に参加したシャルレーヌ公妃。スパンコールがあしらわれたロロ・ピアーナのタートルネックニットに、マラケシュの文化に敬意を表したとされるディオールの2020年リゾートコレクションのウールコートを重ねた、モード感強めなルックで姿を見せた。

コロナ禍だったこの年、公妃のスパンコールマスクのインパクトもさることながら、ネットユーザーの視線は衝撃的なヘアスタイルに集中! サイドと襟足を刈り上げた奇抜な髪型にロイヤルファンは仰天し、メディアは騒然となった。

実はこの日、何度目かとなるアルベール大公の3人目の隠し子疑惑が浮上。『Daily Mail』の報道によると、大公がシャルレーヌ公妃とすでに知り合っていた2004年に、リオデジャネイロのナイトクラブで出会ったブラジル人女性との間に子どもをもうけたというものだった。

なお、シャルレーヌ公妃はこの翌月、仏誌『Point de Vue』のインタビューで髪型について問われた際、「実はずっと前からこのヘアスタイルを望んでいた」と説明し、こう続けた。「確かに王室メンバーの中で、私は最もさまざまなヘアスタイルを試してきた人でしょう。そしてこれからも試し続けます。それが私の選択です」。

2022年4月/ファンを夢中にした洗練のオールグレールック

シャルレーヌ公妃、ガブリエラ公女、ジャック公世子
Photo:Getty Images

衝撃のパンクヘア披露から数カ月後、2021年3月、南アフリカに帰国したシャルレーヌ公妃は、耳鼻咽喉科領域の感染症と診断されたことを発表。一度はモナコに戻るも、またすぐに公務から退き、その後、南アフリカやスイスで治療中だと報じられた。

2022年3月、ようやくモナコに帰国した翌月には、家族とともにモナコE-Prixに出席。プラチナブロンドのピクシーカットにヘアスタイルを変えたシャルレーヌ公妃は、スタイリッシュなダークグレーのスーツに身を包み、1年以上ぶりに公の場に復帰した。

アシンメトリーなラペルのジャケットとワイドパンツのジャンプスーツからなる、シックなスーツはアクリスの2020年春コレクション。さりげない肌見せが抜け感を生む深いスリットからは、クリスチャン・ルブタンの黒のリザードパンプスをのぞかせた。

このとき、イタリアの子ども服ブランド、イル・グッフォのワンピースを着用したガブリエラ公女と、トロフィー授与を行なったシャルレーヌ公妃。「暗い表情を見せていた」と『Daily Mail』は報じたものの、当時、久しぶりに披露された洗練ルックにファンは夢中だったとか。

2022年5月/レーシングウェアを意識!? カスタムメイドのジャンプスーツ

シャルレーヌ公妃、ガブリエラ公女
Photo:Getty Images

2019年以来の出席となった2022年のモナコF1グランプリでは、レーシングウェアを意識したようなパウダーブルーのジャンプスーツ姿で颯爽と登場したシャルレーヌ公妃。

パフスリーブと丸みのあるネックラインがフェミニンながら、後ろは大胆なV開きになったユニークなジャンプスーツは南アフリカ出身デザイナー、テレンス・ブレイのカスタムメイド。足元は控えめに、ドルチェ&ガッバーナのヌードカラーのパテントパンプスを選んだ。また、ブロンドのピクシーカットで、レポシのダイヤモンドピアスをアピール。手元でも同じくレポシのリングを輝かせた。

この日はガブリエラ公女がドルチェ&ガッバーナのあじさい柄のワンピースでおめかしして、ママに負けないおしゃれぶりを発揮。さらにジャック公世子が初めてサーキットを走るという記念すべきイベントもあったものの、ネット上は大公夫妻の結婚生活に関する噂で持ちきりに。

というのも同年5月6日(現地時間)、仏誌『Voici』が、離婚しない代わりに年間1,200万ユーロをシャルレーヌ公妃に支払うという秘密契約が交わされたと報じてから、公の場に揃って登場するのは初めてだったのだ。例年とは違って、夫妻が手を繋いでいなかったことが注目された。

2022年9月/レースチュニックをワイドパンツでスタイルアップ

シャルレーヌ公妃、ガブリエラ公女、ジャック公世子
Photo:Getty Images

1930年代より、夏の終わりに開催されているモナコ公国の伝統行事「モナコ・ピクニック」。コロナ禍による中止から2年ぶりに復活したこの年、モンテカルロのプリンセス・アントワネット公園で一家4人が顔を揃えた。

シャルレーヌ公妃はプラチナブロンドのピクシーカットで、シンプルなパールのピアスを合わせたオールホワイトルックを披露。テレンス・ブレイによるノースリーブのロングレースチュニックと、流れるようなワイドパンツのセットアップを纏い、すらりとしたスタイルを引き立てた。

一方、アルベール大公は爽やかな淡いブルーのジャケットを、そして生後8カ月からこのイベントに参加している双子の子どもたちはフランスの子ども服ブランド、ジャカディを着用。ガブリエラ公女はブルーの花柄ワンピース、ジャック公世子はお揃いのシャツに身を包み、モナコ市民とともにガーデンパーティなどの家族向けイベントを楽しんだそうだ。

2023年5月/遊び心たっぷりなマルチカラーのプリーツドレス

シャルレーヌ公妃
Photo:Getty Image

2023年3月、仏紙『Royauté』による「夫妻は別居中」という報道が一気に広まり、関係者が否定する事態になった後、テニスの大会、英王室・チャールズ国王(76)の戴冠式、そしてグリマルディ家の伝統であるF1グランプリにも夫婦揃って出席。

シャルレーヌ公妃はトレードマークのピクシーカットの髪色をダークブラウンに変えて、ロイヤルファンを驚かせた。複数のメディアによれば、ブロンドでないのは10年以上ぶりだったとのことで、新たな髪色は心境の変化を示唆しているのではないかと大きく報じられることに。

レース会場ではマルチカラーのプリーツがあしらわれた、遊び心たっぷりなアクリスの2023年春コレクションのネイビードレスを着用。このドレスが発表されたショーにも出席していたシャルレーヌ公妃は、ロイヤルブルーのディオールのパンプスとプラダのキャットアイサングラスで、オリジナルのルックを完成させた。

モナコ・シャルレーヌ公妃の華麗なるファッの画像_19
Photo:Getty Images

同日の夜には、モノトーンに装いを変えて、モナコF1グランプリを祝したガラディナーにも出席。『Daily Mail』によれば、ヴァレンティノのワンショルダードレスを纏ったシャルレーヌ公妃は、エルメスのサンダルを合わせて、エフォートレスなムードを演出。シンプルながらも圧巻のインパクトを発揮していたそうだ。

2024年3月/光り輝くジャンプスーツでテーマの「ディスコ」を表現

シャルレーヌ公妃、アルベール大公
Photo:Getty Images

結婚生活に関する憶測や噂が広がるなか、2023年8月23日(現地時間)、仏誌『Voici』が公妃はスイスで暮らしているとし、「儀式のときだけ夫婦」だと報道。

続く8月25日(現地時間)、アルベール大公が婚外子アレクサンドルの誕生日を祝う写真をその母親が投稿したのと同時期に、シャルレーヌ公妃は突然、インスタグラムの個人アカウントを削除。離婚の準備なのではないかと報じられた。

しかし同年9月、「モナコ・ピクニック」に家族で出席したのを皮切りに、夫妻揃って公務に参加することが急増。翌年2024年3月、モナコ社交界の春のハイライトといわれる毎年恒例の「ローズ・ボール」には、なんと10年ぶりに顔を見せた。

グレース公妃財団への寄付金を集めることを目的に行われ、モナコロイヤルが勢揃いするこの慈善イベント。その年は「ディスコ」がテーマで、シャルレーヌ公妃はストライプ状のシルバーとローズピンクのスパンコールが光り輝くエリー・サーブのジャンプスーツを纏って、サプライズ登場。『Royal Couturier』によれば、セットのロングケープはつけず、ベルト付きジャンプスーツのメリハリあるシルエットを強調した。

そして同じくエリー・サーブのクラッチでパーティ感をアップし、ジミー チュウのオープントゥサンダルで黒のペディキュアを主張。さらにトレードマークのピクシーカットを一新し、前髪のあるレトロなショートボブで、会場中を釘付けに! 耳元ではグラフのロングピアスを華麗に揺らし、完璧なトータルコーディネートでロイヤルファンを魅了した。

2024年11月/珍しいパステルカラーに視線が集中

モナコ・シャルレーヌ公妃の華麗なるファッの画像_21
Photo:Getty Images

2024年のモナコの建国記念日の祝賀行事に、珍しくパステルカラーをチョイスしたシャルレーヌ公妃。モナコ大聖堂で行われたミサに、華やかなライラック色のルイ・ヴィトンのカスタムパンツスーツを纏って登場した。

シルバーのボタンがアクセントになるアシンメトリーなジャケットと、お揃いのセンターライン入りのパンツに、黒いフェザーがドラマティックな同色のファシネーターと大粒のダイヤモンドのスタッドピアスを合わせて、洗練されたエレガントスタイルを披露。

ミサの後、宮殿で行われた式典では、パウダーブルーのディオールの特注コートドレスに身を包んだ、ガブリエラ公女とのパステルカラーリンクも話題に!

またこの日、終始穏やかな笑顔を浮かべていたシャルレーヌ公妃が、レポシのものといわれるペアカットダイヤモンドの婚約指輪を身につけていたことにもファンは着目。『HELLO!』によれば、2017年頃までは公務でよく着用していたが、以降、滅多にお目にかかれない貴重なアイテムとなっているため、まばゆい輝きにひときわ視線が集中したそう。

2025年5月/グレース・ケリーを彷彿とさせるフェミニンなルック

モナコ・シャルレーヌ公妃の華麗なるファッの画像_22
Photo:Getty Images

2025年のモナコE-Prixのトロフィー授与のセレモニーでは、シャルレーヌ公妃のファッションの変化が話題に! 優雅なラップブラウスをフレアスカートにインした、映画の中のグレース・ケリーのようなフェミニンなルックはもちろん、シックなカラーが多い公妃にしては珍しい、ビビッドなストライプ柄も注目を浴びた。

これはイタリアを拠点とするサラ・ロカの2025春夏コレクション。シャルレーヌ公妃はディオールの白のクラッチと、真っ赤なジャンヴィト・ロッシのパンプスを合わせ、ダイヤモンドとパールのピアスで上品に仕上げた。

その後、5月末にアルベール大公とプライベートでヴェネチア旅行に出かけたところをキャッチされ、幸せそうな様子だったというシャルレーヌ公妃。意外なことに、公務では見かけたことのないような、ロマンティックなパステルピンクの花柄ドレスに身を包んでいたという。

大胆さとエレガンスを合わせ持つモードなプリンセスのロイヤルファッションが、今後どう進化していくのか、引き続き目が離せない!