[vol.43] もう、このまま結婚しちゃいなよ、といいたくなるジャスティンとセレーナの復活愛

くっついたり離れたりの交際を10代から繰り返していたジャスティン・ビーバーとセレーナ・ゴメスが、ここにきてまたまた復縁、というニュースが世界中を駆け巡り、ファンならずとも「ああ、この2人はやっぱり運命のカップルなんだなぁ」と思ってしまう。さすがに、ジャスティンとの繰り返しの交際に最初は慎重だったセレーナだったが、日々デートを重ねるうちに、みるみるハッピーな笑顔になって、彼への愛の深さを隠しきれない状態だ。ジャスティンは、もちろん有頂天。セレーナがザ・ウィークエンドと破局した時点で、勇気百倍の復活愛を心に誓ったことだろう。

“ジェレーナ”と2人の合体ネームで呼ばれるこのヤングセレブ・カップルが絶大な支持を受けているのは、見た目の愛らしさはもちろんのこと、無邪気で純な笑顔に、こみ上げる初恋の気分を感じ取れるからだ。だが、本物の恋愛にはいつでも苦悩はつきもの。まだ若過ぎた彼らに次々とトラブルがふりかかる。ジャスティンの度重なる奇行と逮捕劇。セレーナの病気。特に、若くして成功したジャスティンに群がる危険な誘惑は、想像に易しい。以前セレーナがSNSで「愚かな恋愛をしてるって書かれても、彼にぞっこんだったの。あれは初恋だった。ジャスティンをほんとに愛していたわ。彼は私のすべてだったの」と心情吐露していたのには、胸がしめつけられる。セレーナの信頼を取り戻すのに、ジャスティンはどれほどの改心をしたのだろう。彼女が生死をさまようほどの腎臓移植手術をしたと聞いたときに、ジャスティンは運命の人がセレーナしかいないことを悟っただろう。

もう、このまま結婚しちゃいなよ。と場外からいいたくなるほど、今回の復活愛はマジ中のマジ。そんなに離れられないのなら、正式に夫婦になる結婚をして、とりあえず心の平安を保つのもいい。結婚してもまた別れる、なんてことがあったっていいじゃないか。エリザベス・テイラーとリチャード・バートンのように、結婚と離婚を繰り返せばいい。離れられない運命ならば、それも仕方がないことと思ってしまうのだ。

イラストレーター&エッセイスト 石川三千花プロフィール画像
イラストレーター&エッセイスト 石川三千花

映画、ファッションを独自の視点からイラスト+エッセイで斬る!著書に『石川三千花の勝手にシネマ』、『勝手にオスカー』など。

https://twitter.com/michikaishikawa

 

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