世界中で話題をさらった英王室のロイヤルウェディング。主役のヘンリー王子とメーガン妃以上に私の興味を引いたのは、エリザベス女王92歳の一挙手一投足。その装いから、暴走気味主教の説教中における女王のかすかなリアクションまで、女王陛下に対して忖度なしのセレモニーを見ていた訳です。いや〜、エリザベス女王は、やはり威厳のレベルが違いました。後日の報道によると、病み上がりで列席されたフィリップ殿下に「手を振り続けて」と言っておられたそうな。キビスイの〜。
さて、メーガン妃に先立ってウィンザー城のセントジョージ礼拝堂に到着されたエリザベス女王のお召しものには、はっとさせられた。なんといっても、そのカラフルな色調ですね。この日はお気に入りの色であるライムグリーンのコートに、同色の帽子。その帽子にはパープルの羽飾りとビジューの刺繍が施されていて、とっても華やか、つーか、お派手!我が国だったら、主役の花嫁以上に目立つような装いは厳禁ということになるだろうが、エリザベス女王にはそんなルールはありません。なにしろクィーンですからね。一番華やかでいいんです!ビビッドな色を着て目立つのも、女王の配慮で、それは小柄な彼女が群衆から見てどこにいるのか分かるように、という理由があるらしい。
しかし、そういうことうよりも、いつも私が感心するのは、全身、真っ赤やドピンクのローブをお召しになっても、上品さは失われずに似合ってらっしゃる。決まり事のフォーマルウェアなのに、個性やファッションの自由さ、楽しさが感じられる。ご愛用の三連パールネックレスや、カッチリとしたハンドバッグなどの定番アイテムを身につけられても尚、ファッションの遊びに満ちているって、すごくない?人間の器の大きさを感ぜずにはいられません。先日、女王の戴冠式のドキュメンタリーをTVで見たが、戴冠式以来、初めて王冠を目にされた彼女が「どっちが前だか分からないわ。私は触っていいのよね」とおっしゃるユーモアのセンスもあり、失礼ながら、こういうところも好きだわ〜。