海外セレブリティの記事を流し読んでいると、よくlow-keyという表現を目にする。意味は大ごとじゃないとか、気をつかわないとか、要するにセレブたちがキバっていない状態のときによく使われる。そこらのファストフード店でのデート、化粧なしのスッピン顔、オシャレしてないゲロゲロ普段着などのときに運悪くパパラッチに見つかって写真を撮られたりしたら、そのセレブはlow-keyな状態だと書かれてしまう。そりゃあセレブだってヴィクトリア・ベッカム以外は気を抜いた日があるのは当然だが、あちらが見られたくないものほど、こちらは見たくなるもの。
そんなlow-keyなランチデートを写真に撮られてしまったのが、ベッカム家の長男ブルックリンと最新の恋人ハナ・クロスだ。ロンドンにあるラーメン屋で、背中を縮めてラーメンをすすっている若いお2人さん。よくある光景でも、それが今、注目のカップルとなれば、それはお宝ショットとなる。そーか、ブルックリンは日本人のソウルフードのラーメンが食べたかったのね。オサレでハイソなカップルの生活感が垣間見える瞬間だ。
トップモデルのジジとベラのハディッド姉妹のlow-keyなディナーとして写真を撮られてしまったのは、ニューヨークのカジュアルなレストランでのこと。彼女たちは2人ともデニムに黒のトップスで、特別におしゃれなかっこうではなく、ごく普通の若者ファッションだ。22歳と23歳の姉妹が2人だけで気取らないごはんを食べるのだから、あたり前だ。だけどlow-keyと書かれてしまうセレブ事情。2人ともほぼスッピンで、何だか顔の写真は絶対に撮らせないからね的に手で顔面を覆っている。見せたくないんでしょうね、我々と同じ状態の姿を。それはそうでしょうが、low-key の状態でもカッコいいというのがセレブの理想型。デーンと構えて、肥えようが毛量が減ろうが、ファストフードなんかも気にせずガンガン食べるようなジャック・ニコルソン御大81歳くらいにならないと、本物のセレブとはいえないのかしら。