Netflix初のイギリス制作のTVコメディドラマ『セックス・エデュケーション』が、はやくもシーズン2の続投を決定して小躍りしている私。というのも、このセックスをド正面からアッケラカーンと面白おかしく描いた学園ドラマがかなりの拾いものなのだ。ティーンたちの胸キュンな恋愛模様は昔と変わらずとも、カップルの組み合わせは人種も性別もやすやすと乗り越えて、LGBTQやボディポジティブ(自分のありのままの見た目を肯定する)の域までさらりと取り込む現代版。タイトルでえげつない作品だと思いスルーしないようにね。
実は私が『セックス・エデュケーション』に目がいったのは、主人公のオーティス役をエイサ・バターフィールドが演じていたから。エイサといえば、ビー玉の目を持つ美少年ですよ。『縞模様のパジャマの少年』(2008)で、強制収容所のユダヤ人の少年に扮した当時10歳くらいのエイサの薄ブルーの大きな瞳!強力な印象をこの作品一発で残した彼を、その後ずーっとフォローし続けては10代特有のひょろひょろと背が伸びゆく様子を愛でていた次第。『ヒューゴの不思議な発明』でマーティン・スコセッシ監督に、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』でティム・バートン監督に抜擢されて、その他の出演作品もすべて主役級。ビー玉の目を持つ少年は、観る人を惹きつける美しいその瞳ゆえに、純粋なキャラクターを演じることが多かったが、ハタチも過ぎてついにマスターベーションだってやっちまう等身大の役を『セックス・エデュケーション』で演じているのだ。
とはいえ、エイサ演じるオーティスは、彼の母親(セックスセラピスト)があまりにも奔放で、しかも自分はセックスに関して耳年増になり逆に性的なことに極端に奥手というキャラ。オーティスが密かに恋心を抱いているバッドガールのメイヴは、ブラックのセックスフレンドがいたりして、でも彼女も体と心は別とばかりにクールに振るまう。ビー玉の目のオーティスはどうすればいいの!?シーズン2に、乞うご期待だ。