[vol.89] こ、これで15歳!! 若さの消費が速過ぎるミリー・ボビー・ ブラウンの急激な大人の女性っぷりに驚く。

Netflixの人気シリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のイレブン役で火がつき、すっかり次世代のスターとなったミリー・ボビー・ブラウン、弱冠15歳。いろいろなイベントやプロモーションで報道される彼女を見ていると、どんどん大人っぽくなってきていて驚くばかり。これだけの人気者になると、ファッションメーカーのイメージガールとしてのオファーが舞い込むのは想定内として、すでに、ティーン向けのコスメブランド(Florence By Mills)も発売済み。主にスキンケア用品が中心のブランドではあるが、先に自身のコスメブランドでビリオネアになったカイリー・ジェンナーに続けといわんばかりの勢い。時代は常に、より若いセレブを欲しているのだ。

それにしても、まだ15歳とは思えないミリーの見た目の成長ぶりよ!先日、ジュエリーブランド「パンドラ」のグローバルアンバサダーとして登場したミリーは、ジェニファー・ロペスばりにメッシュが入ったロングヘアに真っ赤なシルクのロングコートで現れて、すっかり大人の女性の雰囲気。海外の女子は10代でもフルメイクすると、ほんとに変わります。もう、どっから見てもオトナの色気。口紅の色ひとつで、大きく変身してしまう。
しかし、トシをとってからでないと分からないのが、あっという間に過ぎ去ってしまうみずみずしい10代ならではの装いだ。
古着やスクールカラーのラインが入ったセーターや、ミニスカートにハイカットのバスケットシューズを履く組み合わせ。メイクアップにしても、自然のゲジ眉とマスカラを上まぶただけにプラスしたアイメイクや、ファンデーションなしの頬に練りチークをちょっと乗せただけでバラ色の輝きが得られること……などに気がつかず、ひたすら大人メイクアップを目指してしまう。そのピチピチした若さを活用しないでもったいない、と思うのはコラーゲンがガクッと減ってから。仕事とはいえ、真っ赤なルージュにハイヒールを履いて並みいる大人のセレブと同じになっている15歳のミリーを見て、そんなことを考えた。

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イラストレーター&エッセイスト 石川三千花

映画、ファッションを独自の視点からイラスト+エッセイで斬る!著書に『石川三千花の勝手にシネマ』、『勝手にオスカー』など。

https://twitter.com/michikaishikawa

 

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