2019.12.06

[vol.92] 『ハスラーズ』でポールダンスを披露するジェニファー・ ロペスの、ダイナマイトな肉体とパフォーマンスにやられる!

今さらですが、J・ローはやっぱりスゴい!最新作の『ハスラーズ』(2/7公開)で彼女がパフォーマンスするポールダンスが、ほんっとに見事!もうね、あれですよ。チャニング・テイタムの『マジック・マイク』の女性版じゃないかってくらいに、セクシーダンスに見とれてしまう。作中のJ・ローはニューヨークのストリップクラブのトップダンサーという役柄なんだけど、冒頭に披露するポールダンスのシーンを観ただけで元を取った気分になる。彼女はそのポールダンスを習得するために、元シルクドソレイユのパフォーマーからの指導を受けて、自宅でもどこでも持ち運びのポールを使ってトレーニングしたということだが、カンペキでした。

 

それと目を見張ったのは、やはり彼女の50歳という年齢を超越したボディですね。日々の鍛錬と栄養がもたらした、活力に満ちた肉体。ポールダンスのシーンでは、フロントがヘソのずっと下までざっくりとVの字に開いたセクシーコスチューム。背中側はヒモだけ。Gストリングスでお尻なんかも丸出しなんだけど、ぜんぜんいやらしくない。ゴムまりのように豊満なバストといい、張り出したヒップといい肉感的だが筋力を感じる鍛えぬかれた肉体は、むしろ健康的という感じ。このかっこうで180度の開脚なんかを見せられたら、拍手喝采したくなる。いや〜、あの自信満々のパフォーマンスは男女を問わずにやられますよ実際。

J・ローは日常で何か気分がすぐれないときには、とりあえずジムで体を動かすと気分が晴れると言っている。人は自分の精神力の上に成り立っていると思いがちだが、実は健康な身体があってこその精神力なのだと、彼女の衰え知らずな肉体を見て感じる。彼女の常にベストを尽くす向上心は、あの肉体のキープ力があってこそなのだ。チコちゃんに叱られるまでもなく、ボ〜ッと生きている凡人には到達不可能な域にいるJ・ローなのでした。

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イラストレーター&エッセイスト 石川三千花

映画、ファッションを独自の視点からイラスト+エッセイで斬る!著書に『石川三千花の勝手にシネマ』、『勝手にオスカー』など。

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