【ジル サンダー】シモーネ・ベロッティを新クリエイティブ・ディレクターに任命

2025年3月10日、シモーネ・ベロッティがジル サンダーのクリエイティブ・ディレクターに就任した。2025-26年秋冬コレクションの発表直後に退任を表明した、ルーシー&ルーク・メイヤーの後任となる。

ジル サンダー シモーネ・ベロッティ

ミラノで育ち、その後アントワープに拠点を移したシモーネ。「A.F. ヴァンデルヴォルスト」、「ジャンフランコ・フェレ」、「ドルチェ&ガッバーナ」、「ボッテガ・ヴェネタ」でキャリアを積み、「グッチ」には16年間勤務。その後「バリー」のクリエイティブ・ディレクターを約1年間務めた。研究熱心で、細部にこだわる緻密なアプローチを身につけることでアーカイブを革新的な視点で解釈してきた。

OTB 会長 レンツォ・ロッソは、新クリエイティブ・ディレクターを迎えるにあたり次のようにコメント。

「シモーネは、豊富な経験と際立つ才能を携え、この旅に乗り出します。私たちが共に過ごした時間の中で、ジル サンダーの戦略的ビジョンとミッション、ジル サンダーを象徴的で唯一無二のブランドたらしめる革新性と洗練性という価値観を共有しました」。

シモーネ・ベロッティは、「独自の手法と確固たるアイデンティティで新たな美学を創造し、常にデザイン・コミュニティに大きな影響を与えてきた由緒あるハウス、ジル サンダーに加わることを大変光栄に思います。レンツォの信頼に感謝し、ハウスの可能性を最大限に発揮できるよう尽力してまいります」と心境を語った。

アート、音楽、写真などをクリエーションのインスピレーション源とし、日本が好きで30回以上訪れているというシモーネ。そのアーティスティックな感性をもってジル サンダーにどのようなインパクトをもたらすのか、今後の活躍に注目したい。