コレクション取材中のSPURエディターから、ミラノレポートが到着。グッチやフェンディ、プラダなど名だたるメゾンがスケジュールに並ぶミラノ コレクションから、来季取り入れたいリアルトレンド、そして "非現実的" なファンタジー溢れるショーで話題を集めたあのショーをプレイバック。
グッチが考えるサイボーグとは??コラージュを得意としてきたアレッサンドロ・ミケーレですが、今回はさらにその色を強め、性差、異なるカルチャー、自然と超自然を縦横無尽にミックス。例えば被り物ひとつとってもキャップから目出し帽、ターバン、ヒジャブ、スカーフなどさまざまなスタイルが見て取れます。そしてさらに!今回は非現実のエッセンスをも溶け込ませていました。ごく自然にモデルの頭から生えた角や、大切そうに抱えられたミニドラゴンは現実世界とファンタジーの境界線をぼかします。ランウェイに置かれた手術台が、そういった異文化や非生物、真実と虚構を自由自在に“オペ”したことを象徴していました。
N°21は、バトンガールが主役です。鼓笛隊のようなイメージというとわかりやすいでしょうか。首からホイッスルをぶら下げていたり、ケピ帽をかぶっていたり。また、スタイリングにも注目。チェックシャツをパンツにインしながらもベストからチラ見せするテクニックは今すぐにでも真似したい可愛さです。他にもチェック柄の新しい着こなし方をいろいろ提案していたのが印象的でした。
フェンディのショーではダブルFをあしらったズッカ柄がドレスやバッグなどにバリエーション豊富に登場。某スポーツウェアブランドを連想させる「FENDI」ロゴにも注目! ハンカチーフのような刺繍やチェックにプリーツスカート、第一ボタンまできちんと留められた襟など、SPURが愛するGood Girlなムードにあふれたコレクションでした!
プラダのショーはアート施設、プラダ財団のビルの4階と5階で行われました。会場の窓の夜景から見える街のネオンと呼応するように、コレクションはイエロー、黄緑、ピンク、オレンジといったネオンカラーに彩られています。インダストリアルな要素とガーリーなエッセンスが融合したスタイルはとても革新的で、次なるトレンドの到来を予感させました。首元で結ばれた量感のあるオーガンジーのリボンはインナーについているもの。来季は襟元トッピングが流行りそうですね。