ファッションサーキットも佳境。話題を集めるパリコレクションの前に、ミラノの様子をプレイバック。NYよりもエッジが効いていて、ロンドンよりもエレガント、そしてパリよりもウェアラブル。リアルモードの宝庫、ミラノの最新コレクションから、半年先のワードローブ計画を立ててみよう。
【ジルサンダー】清潔感のあるワークウェアに個性的なアクセサリー、今すぐ合わせたいベストバランス
ミラノ ファッションウィークの皮切りは、ジルサンダー。ユニフォームから着想を得たたコレクションを披露しました。淡いブルーやグレー、エクリュカラーを基調に、シルエットの美しいウェアが印象的。特にプリーツのミニスカートなんてこれぞ、大人にちょうどいいイノセンス!と膝を打ちました。ぽっくり的な厚底サンダルや、トゥの部分がオープンなソックスブーツ、抱えるように持った「ソンブレロ」バッグなど靴バッグもアイコニックなアイテムが勢揃い。メイヤー夫妻のクリエイションこそまさに今着たい服だと再確認しました。
【ヌメロヴェントゥーノ】華やかな素材使いにうっとり、ナイトシーンをエレガントに彩るワードローブ
エナメル、ラメ、シルク、サテン、オーストリッチフェザー。さらにテクニカルファブリックなどを含めてさまざまな素材で仕立てられたブラックドレスから幕開けしたヌメロヴェントゥーノ。エレガントな雰囲気にスポーティな味つけを施して、フレッシュに刷新。背面にはカッティングが施されていたりとほどよくセンシュアルな空気も。柔らかいピンクベージュ、サーモンピンク、ビビッドなカラーへとドラマチックなワントーンの色展開も印象的でした!
【アンテプリマ】スポーティーな素材をモードに昇華、日本人モデルの目覚ましい活躍にも注目
アンテプリマの春夏シーズンは、軽やかに色や柄が躍動するプレイフルなコレクション。「Summer day dreaming」がテーマのひとつです。PVCやネオプレンなどスポーティな素材使いや、ミントカラーをはじめさわやかなカラーパレットが目を引きました。今季のミラノはスポーティな要素も多いかもしれません。日本人モデルは、新井貴子さんが出演!ラストはカラフルなスウィムウェアがランウェイを彩りました。見ているだけで夏が待ち遠しい気持ちに。
【フェンディ】ミラノのトレンドセッター、実用性とデザイン性を兼ね備えたアクセサリーはマストバイ
ジャングルなどに着想を得ながらも、都会的に落とし込んだフェンディ。今シーズンもPVCトレンドは継続。このショーもアジョア・アボアのスケルトンコートから。白ワンピースに重ねてロマンティックに仕上げました。さらに目を引いたのはビックサイズのポケット。アウターにフラップ付きで配されていたり、ベルトに取り付けられていたり。ミニバッグの流行に「物が入らないよ!」なんて実は困っている人(自分も然り)のための救世主か!新たなトレンドの萌芽を感じました。他にもフラップが下に配され逆さまに持っているように見える新型バッグ「アップサイドダウン」など、レザーグッズも大充実。繊細な刺しゅうが光るドレスなど、メゾンの真髄を感じさせるルックも揃いました。