【MFW 19SS】新ブランド、アニバーサリーショーと話題尽くしのミラノ後半をプレイバック

ミラノ後半も、やっぱり物欲が止まらない!マルニ創業一家の娘、カロリナによる新ブランドから、プラダやエトロをはじめとするイタリアを代表するブランドの最新コレクションから、エディターがピックアップしたウィッシュリストを覗き見してみよう。

【プランシー】マルニ創業一家の娘、カロリナが手がける新ブランドに注目

マルニを手がけたコンスエロ・カスティリオーニの娘、カロリナが新ブランド、プランシーをスタート。デビューコレクションお披露目のプレゼンテーションにお邪魔しました。結果から言うと、大変に!可愛かったです(息も絶え絶え)!! モダンで立体的なシェイプに、ありそうでないカラーコンビネーション、直線的なラインもどこかフェミニン。幅広なウエストバンドなど、スタイリングの可能性を広げてくれるアイテムも。バッグやウェアに配された、カロリナの娘・マルガリータが描いた兄のフィリッポと、想像上の友達ビアンカのドローイングにも癒されます。「私自身が着たいものを作った」と語るように、デザイナーご本人が何より似合ってる。日本入荷が待ち遠しいです。

 

【プラダ】一筋縄でいかない「大人のかわいい」を体現する、ミウッチャ・プラダの千里眼

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耳をつんざくような音楽のなか、ミア・ファローの再来のようなニューフェイスモデルのマイケ・インガがずんずん歩いてきました。モデルたちはアンドロイドのように完璧な肌に60年代風のまつ毛バチバチの目もと。全ルックにカチューシャがつき、サテンのふんわりしたスカートやドレス、シャツにニットのメイド服のようなキュートさがありながら胸元は大胆にカットアウトされ、背中はばっくり空いている。可愛い、間違いなく可愛い女の子なのに、読めない表情やとげとげのディテールにゾッとするような怖さや激しさも。「保守主義と自由の対話」だそうです。スポーツテイスト全開のミラノで、100歩先行くミウッチャ先生。取り入れるのが難しそう、と案ずることなかれ。建築家、妹島和世さんとのコラボレーションによるアクセサリーなど、理屈抜きに胸キュンするアイテムももちろん。

 

【エトロ】ブランド50周年を彩るサーフスタイル、スタイルの決め手は日本語?

サーフボードを抱え、ウエットスーツやスイムウェアにガウンやドレスを合わせて。自由な精神に、オリエンタルなスパイスを一さじ。ヴェロニカが大好きという、柔道着の帯のようなベルトにナゾの漢字風カリグラフィー。「三丁目○×△?」と一瞬日本人席はザワつきましたが、エトロをアレンジしたものだとか。つば広のブリムハットにはワイヤーが。ターバンはパイル地とコンバインされ、シャワー後のヘアキャップのようにくるくるっと巻ける仕立て。ちょっと気が利いてるヘッドアクセサリーはリアルに欲しいアイテムです。

【サルヴァトーレ・フェラガモ】ポール・アンドリューが提案する、世代を超えたイタリアンモダニズムにため息

ステラ・テナント様で幕を開けました、サルヴァトーレ・フェラガモ。カイア・ガーバーなど若手モデルに混じってカレン・エルソン、マリアカルラ、キャロリン・マーフィーと往年の女神たちが続々と登場。年齢にとらわれない魅力を目にしてときめいたショーでした。

 

【マルニ】時代もジャンルも横断した、フランチェスコ・リッソのハイブリッドスタイル

朝一番マルニの会場に足を踏み入れると、シートの代わりになんとベッドが! 朝からチルアウトなムードなのかしら……と思いきや、意外にも低音の効いたアグレッシブな選曲。今季デザイナー、フランチェスコ・リッソ氏はギリシャ彫刻から現代まで、さまざまな女性美の表現をテーマに。彫刻の写真や色彩をコラージュしたプリントを配したドレスなど、古典的なアートを軽やかにアップデートしました。繊細な女性らしさ、とは一味違うダイナミックでコンテンポラリーな女性像が印象的。マルニらしい存在感抜群なジュエリーも気になりました。

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