2018.09.10

【NYFW 19SS】ファッションサーキットが開幕、NYで注目は新デザイナーのデビューを飾ったあのブランド

2019年春夏コレクションサーキットが開幕。SPURエディターから届いた、現地レポートをリアルタイムでお届け。第1弾、NY前編で注目すべきは、新デザイナーのファーストランウェイを披露したケイト スペード ニューヨーク。ウラ ジョンソンやトリー・バーチなど、大人のためのかわいいモードの提案も見逃せ無い。熱気あふれるファッションウィークの様子を、SPUR公式インスタグラムからプレイバック。

 

【ウラ ジョンソン】NYガーリーのネクスト・トレンドは、エスニック

NYのガーリーを牽引するウラ ジョンソンはロマンティック志向のおしゃれ女子が集まることでも有名。可愛いものが見たい!という女子の熱気が高まる中、登場したのは花柄のブラウスルック。恋に落ちる瞬間にも似たときめきを感じました。得意のエプロン風ドレスや花柄コットンドレスに今季はエスニックテイストをミックス。耳元で揺れるラフィアのイヤリングはジュエリーデザイナーのソニア・ボヤジャンによるもの。

 

【トリー・バーチ】地中海クルーズのロマンを、エクストララージバッグに詰めて

トリー・バーチ氏の両親である、ロビンソン夫妻が夏に楽しんでいたというギリシャからモロッコへの航海に着想を得たコレクション。船上での優雅なひとときを連想させるようなボヘミアンテイストのルックがたくさん登場しました。ロングドレスからのぞく靴は、デッキスニーカー。このバランスが新鮮!大きなバッグに「ROBINSWAY」のロゴ、そして、フィナーレではサイモン&ガーファンクルの「ミセス・ロビンソン」が流れる演出が心憎い。

 

【ケイト スペード ニューヨーク】故デザイナーへのオマージュは、ピンクとシルバーでポジティブに

ニコラ・グラスによる、ブランド初のランウェイショーが行われた今日。ケイト スペード ニューヨークの新しい旅の始まりです。今年の6月に惜しまれながらこの世を去った、ブランド創設者ケイト・スペード。彼女へのオマージュを捧げたコレクション会場には、シルバーの小径があしらわれていました。「スペードフラワー」と名付けられた、スペードを模した花が服にもバッグにも使われています。レトロなプリントは乙女心を忘れない大人にこそ着てほしい。リアリティに即した、日常の中の贅沢。ニコラ・グラスのシンプルなコンセプトは、「かわいい」は大人にだって許されるモードなんだと教えてくれます。

 

【アディアム】お嬢様だって夜遊びしたい、アディアム流ナイトアウトルック

ナイトクラブカルチャーに着想した今季のアディアム。ニューヨークのアイコニックなクラブ、ザ・トンネルで発表された新作は、膨らんだスリーブや大胆なボウなど、誇張されたディテールが目を引きます。それらが過剰でエッジィなデザインではなく、あくまでも女性を魅力的に見せるシルエットに落とし込まれている仕上がりはさすが。メンズライクなチェックのノースリーブジャケットにロマンティックなオフショルブラウスというミックスマッチや、レディライクなトレンチコートの後ろには構築的なギャザーを寄せるなど、上品さと遊び心が共存した新時代のナイトクラブウェアが出揃いました。

 

【ロンシャン】ロンシャン初のNYショーと、セレブリティの洗礼

ロンシャンが初のランウェイショーをニューヨークのワールドトレードセンターで開催。ランウェイで登場したカイア・ガーバーをはじめ、フロントローにはケイト・モス、ケンダル・ジェンナーなどトップモデルがそろい踏み。そのほか『ストレンジャー・シングス』で火がついた若手女優のナタリア・ダイヤー、『オーシャンズ8』や『クレイジー・リッチ!』と話題作が続々と公開され注目のオークワフィナなど、豪華セレブリティが駆けつけました。パリジェンヌのシックさと西海岸的なマインドを融合させたコレクションは、フェミニンかつワイルド。女性をエンパワーメントする力を感じました。

 

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