ヴァンドーム広場にて発表された、ジョルジオ アルマーニ プリヴェのオートクチュールコレクション。今シーズン、ジョルジオ アルマーニ氏がインスピレーションを受けたのは、東南アジアの民族文化。これまでアジアの文化を巧みにクリエイションの中に取り入れてきた同氏は、今回目の覚めるようなエキゾチックカラーの世界へと来場者を誘った。
ショーの序盤で登場したのは、アイコニックなテーラリングルック。ニュートラルカラーのジャケットにはクリスタルの縁取りがあしらわれているほか、目の覚めるようなブライトカラーのトラウザーを合わせている。
コレクション全体を通して、効果的に用いられたのはイカット柄のモチーフ。東南アジアに由来するこのモチーフを、今回のコレクションではプリントやテキスタイル、エンブロイダリー、はたまたフリンジの中に忍び込ませ、トライバルなムードを演出。中でも、シアーなオーガンザの上にスワロフスキーの刺しゅうをあしらい、フリンジへと繋げたイヴニングは、歩くたびに眩いばかりの煌めきを放ち、観客を魅了した。
photos and text:Shunsuke Okabe