2020年2月14日にSNSでティザーニュースが配信されるなり、モードマニアが騒然となったエムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela、以下エムエム6)とザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)のパートナーシップによるコラボレーション、「MM6 | THE NORTH FACE」。2日後の2月16日、ロンドンファッションウィークに開催されたエムエム6のランウェイショーでその全貌があかされた。
これまでも数々のファッションブランドとのコラボレーションでヒットを飛ばしてきたザ・ノース・フェイスの強みは、何と言ってもその機能性。今回エムエム6は、過酷な天候に対応可能なデタッチャブル機能を備える、1990年に開発された「エクスペディション システム」を採用。保護性と断熱性をさらに向上させ、エムエム6のコンセプチュアルなフォルムとザ・ノース・フェイスのシグネチャーが融合した。90年代を感じさせるカラフルなバリエーションとオーセンティックなザ・ノース・フェイスのデザインが、エムエム6の新鮮な解釈によってコンテンポラリーなムードへと生まれ変わり、モードとアウトドアを絶妙にハイブリッドさせる。
今回のアイコニックなアイテムとしては、フーディの「ヒマラヤン コート」やケープスタイルの「マウンテン カバン」、コンパクトなパファージャケット「ヌプシ」、ジップジャケット「デナリ」など。それぞれ、ガーメントのフロント部分に拡大されたエムエム6の「ナンバー」とザ・ノース・フェイスのロゴが刺繍され、今回のスペシャルプロジェクトを印象づけるデザインに。バックにはもちろんエムエム6の白いシングルステッチが。
シルエットは、今季のコレクションテーマでもある「サーキュラリティ(循環性、環状)」とリンクさせた。これはメゾン マルジェラが追求してきたハウスコンセプトのひとつで、今季はガーメントから小物まですべてサークル(円形)に落とし込まれている。素材は、ザ・ノース・フェイスの機能的なリサイクルダウンやリサイクルフルースを採用。
ロンドンで発表されたプレゼンテーションでは、サークル状の会場に設けられた4つの部屋をモデルが巡回し、観客も同じコースを回遊する仕組みで、ターンテーブルやサークルグラフィックを映し出すプロジェクター、ガーメントのサークルパターンのビジュアルインスタレーション、そしてその前をサークルガーメントを着たモデルが歩き、「サーキュラリティ」のコンセプトを印象付けた。
MM6 | THE NORTH FACE カプセルコレクションは、アウター(2型)、ドレス(1型)、トップ(3型)、スカーフ(1型)、グローブ(1型)、バックパック(1型)、クラッチ(1型)をいずれも2~4色展開予定。価格帯は、ガーメントが¥65000~¥198000(※参考価格)、小物は¥42000~¥58000(※参考価格)の予定。
全世界のエムエム6 メゾン マルジェラの主要店舗、限定されたセレクトショップ、ザ・ノース・フェイスの主要なフラッグシップにて2020年9月に発売される。日本での展開は9月以降、限定的な店舗での展開予定。ぜひカレンダーに入れて備えたいスペシャルコレクションだ。
photography:Aimi Kishimoto Make-up: Vassilis Theotokis〈Streeters〉 Hair: Kiyoko Odo〈Bryant Artist〉