ミラノファッションウィーク期間中にあたる26日、ヴェルサーチェとフェンディによるコレクションショーが発表された。ドナテラ・ヴェルサーチェとキム・ジョーンズ、お互いの長きにわたる友情関係をきっかけに実現したこのプロジェクトは、それぞれのブランドの名前をとって「フェンダーチェ」と名付けられた。
まずショーの前半で披露されたのは、キム・ジョーンズとシルヴィア・ヴェンチュリーニ・フェンディによる「ヴェルサーチェ・バイ・フェンディ」。バロッコプリントやセーフティピンを組み合わせたブラックドレスなど、一見してヴェルサーチェと分かるスタイルをベースに、ディテールに「FF」ロゴを取り入れるなど、モダンなギミックで再解釈している。オープニングを飾ったクリステン・マクメナニーをはじめ、往年のスーパーモデルたちも絢爛豪華だ。
ショー中盤になると、ランウェイ袖のメデューサマークが反転し、フェンディの「FF」ロゴに転換。ドナテラ・ヴェルサーチェによるフェンディのコレクションだ。今度は反対に、フェンディのアイコニックなロゴを前面に打ち出しつつ、ヴェルサーチェらしいセダクティブなスタイルとミックスさせることで新しいスタイルを提案している。クロージングルックを任されたのはナオミ・キャンベル。1996年に故ジャンニ・ヴェルサーチェが発表して以来、ブランドのシグネチャーであるグリッタードレスに「FF」ロゴを取り入れたルックで登場。圧巻のウォーキングで締めくくった。