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【2023年春夏NYコレクション】編集部がベストコレクション3を勝手に決定!肌見せ服にリズミカルなディテール、今季NYが”エネルギッシュ”だ!

9月9日~14日で開催された2023年春夏ニューヨークコレクション。街には、各国のセレブリティやファッションジャーナリストたちが集まり、すっかりこれまでどおりの活気が戻っていました。デザイナーたちが打ち出したウェアも、外に出ていくことを推奨するようにエネルギッシュなパワーに満ち、例えばそれは頻出したブラトップやシアー素材といった“肌見せ”の要素で感じられました。現代的で媚びない肌の露出は、自分の体に自信を持とう!というメッセージ。あらゆるサイズのモデルが、堂々と肌見せルックでランウェイを歩く様子はかっこよかったです。また、弾むようなプリーツやリズミカルなフリンジなど、いきいきとしたディテールも印象的でした。今回は、そんな見どころいっぱいのニューヨークコレクションの中から、編集部が特に気になった3ブランドをピックアップ。それぞれのポイントを一早く解説します!

【Sandy Liang】 ニューヨークのトレンドディテールが盛りだくさん!キャッチーさならNo.1

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ニューヨークコレクションのトレンドを押さえ、日本の女性たちの物欲を刺激しそうなのがSandy Liangです。2014年のブランドスタート以降、女心に刺さる提案をしてきましたが、今季は一層洗練されていました。特徴的だったのは、モダンに肌を見せる提案の数々。他のブランドでも多く見られたブラトップを、テーラードジャケットと合わせマニッシュに落とし込んだ着こなしは、リアルでも実践したいバランスでした。絶妙なカットアウトのキャミソールや、広いネックラインのブラウスなども、春夏のウィッシュリストに入れたいと思わせるアイテムです。また、このショーを見て“ボトムの旬のバランスは、引き続きローウエストに違いない!”とも確信。センシュアルなムードのウェア、だけど足元はサロモンのスニーカーという合わせもいちいちリアルでマネしたい。来季のスタイリングのヒントが詰まったコレクションでした。

【Altuzarra】 日常と旅をテーマに、リアルとエレガンスが交差する

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1つのショーの中で、多様な提案を見せたAltuzarraのコレクションは見ごたえがありました。前半はカジュアルなルックたちが主役で、ブランド創業当初アイコニックなアイテムだったパーカーが久しぶりにお目見えしたり、Altuzarraらしいスリット使いのスカートやプリーツのミニスカートなど、デザイン豊かなスカートをスポーティに落とし込んだルックが目立ちました。そして、後半にいくに連れてロングドレスやビビッドな色柄の民族衣装調のルックが登場し、ドラマチックさを増していきます。特に存在感を放ったのは、日本の伝統技術である絞り染めを用いたアイテムたち。リラクシングなテーラードジャケットから、タイトフィットなドレスまで、伝統技術を現代風に昇華させています。一見、ちぐはぐにも感じられるこのテイストのグラデーションは、コレクションのテーマでもある“日常と旅”を表現しているそう。現代を生きる私たちには、地に足着いたリアルなパーカーも夢のように浮かれたドレスも、どちらも必要というメッセージだと受け取りました。

【ADEAM】祝ブランド10周年!フリルやフローラルのドレスで高揚の“祭り”を表現

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その場に居合わせた観客たちで同じムードをシェアできるのは、フィジカルショーの醍醐味です。最後は、ハッピーのお裾分けをしてくれたADEAMを紹介します。今シーズンでブランド10周年を迎え、その喜びや達成感をストレートに表現したコレクションには華やかなカラーやディテールが散りばめられていました。今季のテーマは、ずばり“祭り”。日本人ならDNAレベルで高揚してしまう夏の祭りのイメージは、オーバーサイズのラッフルやプリーツ、フローラルプリントから見て取れました。会場を彩るカラフルな提灯の演出も可愛くて、そちらにスマホをかざす観客も多く見られました。ベストにブラウス、シアートップスにビスチェなどレイヤードスタイルも多数登場し、中でもドレスやショートパンツの上に巻かれた和モダンな“Obi Corset”は、コレクションのキーアイテムとなっていました。ブランドの節目にふさわしいことはもちろん、ニューヨークコレクション全体の“エネルギッシュなムード”を感じるショーでした。

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エディターAOYAMA

20代向け女性誌からSPURへ来て、モード修行中。服は、シックな色であればあるほど落ち着きます。ホテルステイ&愛犬との時間が最高の癒し。

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