秋冬のジェントルパステル
第一印象から"優しい"を受け取れる、パステルカラーが目立った今シーズン。ワントーンでも、色を掛け合わせても。自由に堪能したい。
1 「タイムレス」がテーマのコレクションから、フラッフィーなコートに柔和なピンクを
2 多幸感あふれるカラーパレットで展開したジル サンダー。アイシーブルーは、秋冬スタイルを軽快に仕上げるヒントとなる
3 どこか違和感を感じるような"ストレンジ・カラー"のパレットは、トーンが異なるのに不思議と調和する
4 乙女心全開のプラダのピンクドレス。リボンをワンポイントでなく、パターンのように無数に配したアプローチが斬新
5 ルシアン・フロイドのペイント作品に着眼。レザーとニットをマットなイエローでまとめ、シックな人物像を描く
6 つば広帽に合わせた格子柄の色使いはドーヴィルの空の色に由来する
7 3種類のグリーンを使い分け、コーディネートに奥行きを出した
頭を守るデザイン
各都市で多く見られた"頭を守る"デザイン。フード、帽子、マフラーなどアイテムはさまざまだが、中でも面白いのはフードが一体化したトップス!
8 ニットを用いての巧みなアプローチが目立ったフェンディは、頭まですっぽりと覆うニットトップスが、バリエーション豊かに登場。秋冬のワードローブのブレイクスルーとして手にしたいアイテム
9 体を包み込むデザインが際立った新生アレキサンダー・マックイーン。ボリュームのあるニットに存在感のあるフードをつけて
10 キャップ、マフラー、白のフーディをテクニカルにレイヤード。手持ちの服でもトライできる技
11 ヘルメットのような立体感のあるものも
12 柔らかなニットで編み上げられたボディスーツと一体化したバラクラバ
幸せのフラッフィー素材
思わず触れたくなるソフトなテクスチャーは、纏えば心まで癒やされる。
13 フリンジ状のニットでコートのボリューム感を表現
14 無造作な質感のフェイクファーは、頭から足先までベージュを貫き、洗練されたムードに仕上げた
15 コレクションのキーカラーだった赤。白とミックスしたメランジニットは、ウエスタン風に転化
16 霜降り調のニットアウターは、ダウンのようにパックに分かれたデザインがスポーティ。ボトムは、コンパクトなミニボトムとサイハイブーツでバランスをとった
ツイストのきいたグローブ&アームカバー
小物が豊作だった今季、特に注目を集めたのはグローブ! 色や素材で手もとにアクセントをプラスした。
17 ジャケットに合わせるときは、レザーを弛ませ手首に重心を置くのも新鮮
18 コートの袖口から主張するブライトオレンジのグローブ。イントレチャートの質感がスタイリングにクラフト感を添える
19 30年代のロンドンのナイトクラブをスパンコールで表現。アームカバーでよりドレッシーに
20 ランジェリードレスには、エレガントなストール感覚でファニーなニットグローブを
21 アームカバーの片腕を首に巻きつけ、マフラーのように
体に寄り添うくびれジャケット
テーラードに回帰する流れ、中でもボディラインに沿った"くびれジャケット"が多数出揃った! 曲線が柔和なイメージを添える、新しいジャケット像に注目。
22 シャープな肩のシルエットとウエストの曲線がモードな対比を描く
23 目を引く鮮やかな赤のセットアップ。パンツはゆったりとしたシルエット
24 民話の中の人魚から着想を得たバリー。ジャケットもウエストから裾にかけてマーメイドラインを反映
25 エレガントなタキシードをドレスのように纏う
26 テーマはキュビズム。複数の直線的な柄がカーヴィなシルエットの中に混在する
27 登場したジャケットは、軒並みウエストシェイプされていたオニツカタイガー。ミニスカートで軽快に
大胆不敵なトランスペアレント
センシュアルなシアー素材もトレンドにイン。今季は体の美しさを強調し、賛美するような大胆な透け感が特徴。
28 ペンシルスカートやボウタイブラウスなどクラシカルな服を透けさせることで洗練されたエレガンスを描く
29 トップスとストッキングで異なるレース素材を使用し透け感の違いを楽しむ
30 体のラインを堂々と見せるナローなドレスは一枚で絵になる。パープルカラーが品格を添える
31 コルセットとシアースカートは着こなしに取り入れたい新バランス。マニッシュなテーラードジャケットとのギャップも計算高い
32 ボリュームのあるラッフルを透けさせて軽やかに
33 全ルックを黒で統一したヴァレンティノ。薄く儚い花モチーフの重なりが体を柔らかく包む
エクストリームなロングブーツ
ここ数年じわじわと温められてきたロングブーツ熱がついに最高潮に! 極端なほど長く進化し、各ブランドのランウェイを席巻した。
1 アウターと同素材でセットアップの概念を拡張するようなアイデア
2 脚のラインに沿ったソックスブーツタイプはボリュームのあるアウターと好相性
3 マイクロミニボトムにロングブーツというフレッシュなバランスを追求するグッチ
4 スエード地のロングブーツは、シックなコートを旬なムードに
コージーなビッグニット
今季のニットは、体を包むオーバーサイズが気分。暖かく、心まで癒やすアイテムは、日常のマストハブだ。
5 ユーモア満点なアヒルで主張した、キャラ立ちニット大賞!
6 繊細なレーススカートを引き立てるビッグニット
7 同素材のセットアップもトップスはボリューミー、ボトムはコンパクトで美しいプロポーション
8 ビッグニットをドレスのように一枚で。ほっこりしがちなノルディック柄をセンシュアルに着こなす
9 ロングスカートとのリーンなバランス。ニットに施されたスパンコールが華やか
10 カーディガン、トップス、ボトムに至るまですべて同素材のリブニットをレイヤードしコンビネーションを楽しむ
果てなきスリット
ボトムスやドレスに長く入った一筋のスリットは、スタイリングに軽やかさをプラスする。
11 巻きスカートならではの深いスリット。ミニボトムとニーハイブーツでシャープに
12 グレーのまろやかなワントーンにスリットから素足をのぞかせて抜け感を
13 前開きのドレスならスリットは自由自在。金ボタンがアクセント
14 シンプルなトップスにはさりげない肌見せで抜け感を。控えめながらトレンドも踏襲した
15 既存のテーラリングに自由な解釈を加えたヴェルサーチェ。正統派な白襟とスリットのギャップで魅せる
LBL(ロングブラックレザー)
秋冬の定番レザーアウターは、ドラマティックなロング丈が目新しい。
16 ジップで開け閉めできる袖から腕をのぞかせ、重さを軽減
17 Aラインに広がるボリュームコート。中はネグリジェのような光沢のある素材でギャップを
18 スタンドカラーならよりストイックなイメージに。前を閉じて、着こなしも禁欲的な姿勢を貫く
19 アウターをドレスのように纏う着こなしも旬。体のラインをなぞった、彫刻的なフォルムが美しい
20 上品なチェックのセットアップの上に、風格漂うレザーコートを。異なるテイストの掛け合わせがユニーク
癒やしのカーキ
どんな素材に落とし込んでもしっくりくるカーキは今季のダークホース。ワントーンで着こなすのが正解。
21 戦士のように勇ましいパワーショルダーを、ソフトなカーキが中和する
22 鎧風シルエットのミニドレスにカーゴパンツをON。総チェック柄でも強くなりすぎないのは色の力
23 多くのランウェイで見かけたカーキ色のレザー。革の艶やかさを強調し、素材の美しさを引き立てる。バッグまで色素材を合わせ、隙のない統一感を
24 アイコニックなペイズリー柄をトレンドカラーで染め上げた。カーキ色のタイツは意外にも肌なじみがいい!
25 アースカラーがランウェイを席巻したバーバリー。ファーコートはまるで植物のよう
ラブ&ピースなラウンドシルエット
着る人には安心感を、見る人には優しい気持ちを抱かせるラウンドシルエット。定番アイテムも丸く刷新されれば旬のムードが加速。
26 大胆なコクーンシルエットのボリュームアウター
27 ボンタン風パンツはタイトなトップスと合わせてコントラストを楽しむ
28 レザーのPコートはドロップショルダーにすることでゆるやかなシルエットに
29 華やかなスカート部分は樹脂で加工された色とりどりの羽根
30 バルーンパンツでタキシードを解体
31 構築的なフォルムがコレクション全体のカギだったマルニからは、歩くオブジェのようなジャケットが
32 エッグシェイプのドレスは、クラシックな素材とユニークなフォルムに惹かれる
33 パフィーなバルーンを複数重ねてアートのような造形に
バッグはユーティリティorジャラジャラチャーム
SNSでも人気の"チャームバッグ"のトレンドは、ランウェイから広がっている!
34 90年代を彷彿させるアクリルキーホルダーをいくつも重ねづけ
35 りんごや自由の女神など大ぶりなモチーフに加え、ミニバッグをチャームとして採用!
36 差し色カラーのベルベットのポーチをキーホルダーのようにハンドルにON
実用性を極めたテックなバッグは装いのはずしにも。
37 "アウトドア"がキーとなるバーバリー。ストラップやジッパーでトランスフォームする新作が登場
38 名品バッグ"エディス"が再解釈されて復活。外ポケットがついたショルダーバッグは使い勝手も抜群
よい子のPコート
アウターのイチ押しは、久しぶりにトレンドにカムバックしたPコート。グッドガールな佇まいが新鮮で、思いのほか多様なコーディネートに合う。
1 グレーを基調としたスタイリングがコートの上質さを引き立てる。コートの丈とボトムの丈を揃え、軽快に
2 さまざまな年代の要素をちりばめ、クラシックな服を現代的にアレンジしたプラダ。ゆったりとしたサイズ感、極端に大きなボタンなどのディテールでモダンにアップデート
3 王道のネイビーは大きなラペルが目を引く。Pコートはもともと海軍のために生まれたアウター。中からボーダーをのぞかせたマリン風の装い
4 デコルテが大きく開いたワンピースとならフェミニンな表情に
5 コートのデザインが正統派な分、差がつく旬カラーを選ぶのも粋
6 2000年代を想起させるPコート&デニムミニのスタイリングはひとくせブーツやサングラスで味つけ
埋もれる系ロングストール
優しさが際立ったシーズンを代表する小物が、ボリュームもレングスもあるストール。スタイリングのアクセントとして活躍することはもちろん、思わず顔を埋めたくなる心地よさも堪能したい。
7 ボンバージャケットにストールをラフに巻いて。地面につきそうなほどの極端に長い丈が、モードな違和感を生む
8 差し色ならさらっと巻くだけで絵になる
9 タイトなトップスに犬の毛を模したフェイクファーのアンバランスさがユニーク。ウェアとカラーを揃えて潔いワントーンに
10 都会的な装いにボリューム満点なファーでドレスアップ
11 きらめくストールが端正なピンストライプに華やぎを添える
ジュエルが輝くウェア
宝石のごとく輝くパーツや素材がランウェイを彩った。ビーズ、スパンコール、ビジュー……百花繚乱!
12 テーマは「WONDER」。ちりばめられた色とりどりのビジューがワンダーランドへ誘う
13 ワイヤーバッグと同素材のドレス。多色のワイヤーが輝き、豊かな表情を見せる
14 スポーティなアイテムにきらめくドレスを重ねてドラマティックに
15 整然と配したスパンコールがオールブラックのスタイルにニュアンスを与える
16 ジョルジオ アルマーニは、冬に咲く花がコレクションの着想源。スカートの上をキラキラと舞う花に視線を奪われる。襟にもクリスタルを配したプレシャスな装い
17 女性の美しさにフォーカスしたラルフ ローレン。アーシートーンで上品に輝きをまとう
18 ビジューを編んだドレスにビーズをちりばめたセットアップをレイヤリング
19 ベーシックなスタイルに見えて実はスカートが総スパンコール。"日常を彩るラグジュアリー"のムードは引き続き