2022.07.25

【タダモノじゃない彼 vol.7】宮世琉弥 × ニュー・トラッド

視線を奪われて、目が離せなくなってしまう。注目の才能×モードの化学反応を楽しむ当連載。ファッションへの真摯な情熱を原動力に変え、多数の話題作に出演し続ける宮世琉弥に話を聞いた

老舗テーラーが手がけるシャツにタイを合わせたシックな装いに裏切りを。スポーティなテックジャケットを羽織り、フレッシュな佇まいに昇華。
ジャケット¥135,300・肩にかけたスウェット¥39,600/ストーンアイランド ポロシャツ¥65,450・パンツ¥62,150/ヒラオインク(ナヌーシュカ) シャツ¥27,500/ユーソニアン グッズ ストア(インディビジュアライズドシャツ) 靴¥159,500/ジェイエムウエストン 青山店(ジェイエムウエストン) ネクタイ¥5,800/アンビバレンス ネックレス(上・参考商品)/Acne Studios Aoyama ネックレス(下)¥39,600/エドストローム オフィス(ボーニー) ベルト¥20,900/TOMORROWLAND(アンダーソンズ) 腕時計¥437,800/江口時計店 ブレスレット¥64,900/Diptrics(ハットン ラブス) 靴下/スタイリスト私物

たゆまぬ努力を重ね、軽やかに飛翔する

オーセンティックな装いに合わせた、テックコートが異彩を放つ。伝統と革新。固定観念を打ち破る"ニュー・トラッド"は新世代の彼によく似合っている。

「トラッドな服装に興味はあるけど、プライベートではあまり着ないので新鮮でした。この組み合わせも面白いですよね。異なるテイストのアイテムをミックスするのは僕も普段のスタイリングで意識しています。今日の私服はアンダーカバーのニットに、パンツはドリス ヴァン ノッテンのヴィンテージ。メゾンブランドと、古着を8:2の割合で組み合わせるのが定番のスタイリングですね」

ファッションは好きでも、トレンドは追いすぎない。愛するブランドを、デザインだけでなく歴史まで深く探究し、スピリットごとまとうことに喜びを感じる。

「好きなのは、メゾン マルジェラとアンダーカバー。中でもマルジェラはマルタン本人がデザインを手がけた2009年までのコレクションに惹かれますね。特に最近はドール期のアイテムをリサーチしています。アンダーカバーはデザイナーの高橋盾さんのデザインが天才的。"the Shepherd"というラインが特に好きで、すごく高いんですけど、この間頑張ってセットアップをゲットしました!」

大好きな洋服のために仕事を頑張る。ファッションこそが、活力源だ。10月にスタートするTBS系火曜ドラマ「君の花になる」への出演も決まり、勢いは止まらない。

「本田翼さん演じる主人公がひょんなことから7人組ボーイズグループの寮母さんになるのですが、僕はそのメンバーの一人。ドラマと連動して実際にさまざまな活動もしていくと思うので、今までにない仕立ての作品になると思います。この新しい挑戦を全力で頑張ることで、応援してくれるみなさんに恩返しができたら」

忙しなく過ごす現在。睡眠時間以外は"仕事モード"な彼の気分転換は料理だ。

「毎日自炊しています。昨日作ったのはピーマンの肉詰めと肉じゃが。スーパーに行くのが楽しくて、肉のグラム数とかちゃんと見ながら買っています(笑)」

現在18歳の新成人。その黒翡翠のような瞳に無限の未来が映っている。

Profile
みやせ りゅうび●2004年、宮城県生まれ。小学5年生でスカウトされ、芸能界へ。現在、ドラマ、映画、CMなどで活躍中。主な出演作に「ナイト・ドクター」「もしも、イケメンだけの高校があったら」「村井の恋」など。

SOURCE:SPUR 2022年7月号「タダモノじゃない彼」
photography: Shunsuke Kondo styling: Hiroki Sato hair & make-up: KATO〈TRON〉 interview & text: Yoshiaki Yokogawa

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