視線を奪われて、目が離せなくなってしまう。注目の才能×モードの化学反応を楽しむ当連載。今月は「ウルトラマンデッカー」で好演を披露している、爽やかな佇まいが印象的な松本大輝にフィーチャー
NIGO®がアーティスティック・ディレクターに就任したケンゾーのファーストシーズン。色彩豊かなジオパターンのレイヤードは、懐かしさとモダニティが共存している。
ドラマ初主演を射止めた、期待のニューヒーロー
70〜80年代調のカラフルな装いが、端正な顔だちをいっそう華やかに。松本大輝、23歳。現在放送中の「ウルトラマンデッカー」で主演を射止めた注目株だ。
「僕が演じるアスミ カナタは元気で爽やか。監督からは『もっとテンション高く』と言われることも結構あって。普段よりずっとハイテンションで演じなきゃいけないシーンも多かったので、そこは苦労したかもしれません。自分が本当に楽しいときってどんな顔してただろうと想像しながら演じていました」
初めての主演。その経験は、俳優としてかけがえのない財産となった。
「ちょうど自分の撮影パートは終了したばかりなのですが、撮影後半は自然とアスミ カナタになれました。ラストの変身シーンでは、今まで一緒に過ごしてきたみんなの顔が浮かぶくらい入り込めて、撮り終えたときは放心状態でした。スタッフさんからも最初と顔が全然違うとよく言われます。ぜひその成長を見てもらえたら」
個性的なスタイリングも難なく着こなすが、本人の性格は素直で飾り気がない。
「ファッションは結構無頓着。そのへんにある乾いているものから着ていくタイプです(笑)。服を買うときはネットがメイン。店員さんに話しかけられるのが苦手で……。できれば放っておいてほしいです(笑)。今は服より食がご褒美。好きなのは焼き肉です。脂っこいものが好きなので、ホルモン系ならマルチョウかシマチョウ。肉だとサガリかな。お酒はビールが一番です」
おいしいごはんで活力をチャージし、長く険しい俳優の道をひた走る。
「おばあちゃんから子どもまで、名前はわからなくても、顔を見たら『この人、あの作品に出てたよね』と思い出してもらえる俳優になりたいです。本当は名前も覚えてほしいですけど、おこがましいかなって遠慮しちゃいました(笑)」
そうはにかむ横顔も愛らしい。大丈夫。きっとすぐにみんながあなたの名前を覚えるはずだから。
SRUR.JP限定! 松本大輝さんをもっと知るQ&A
Q. 北海道出身の松本さん。今年で上京して4年目になりますが、もう東京は慣れましたか?
駅もよく間違えてしまうし、出口がわからなくなってしまったりして、まだ全然分からないところだらけです。僕の地元は北海道でも中心の方なんですけど、それでも東京の人の多さには驚きました。あんなに混んでいると、人酔いしそうになります。
Q. それでは都会派か田舎派かといえば?
上京したてのときは、田舎の方が好きだったんです。でも最近は都会もありだなと思うようになってしまいました(笑)。便利なところも多いし、やっぱり地元といろいろ比べてしまいます。僕の地元では、Uber Eatsが最近やっと使えるようになりました!
Q. 家事についての失敗談はありますか?
掃除は部屋の中も物を置かないように綺麗にしていますし、服もちゃんと畳んでしまっています。あとは、自炊が好きなんです。得意料理は、なすの揚げびたし。最近の失敗談はカレーを焦がしたこと(笑)。鍋がボロボロになっていて、新品に近いときのイメージで作ったらこびりついてしまって。ただ、その鍋にも愛着が湧いてしまい、なかなか買い替えられないんです……。
Q. 出演中の『ウルトラマンデッカー』。主演が決まったときのご家族の反応は?
昨年の12月から撮影が始まったので、年末に帰った時に報告したんですが、みんな拍手をしておめでとうと喜んでくれて。「情報解禁まで内緒だからね」と言っても、「大丈夫かな? うれしいから言っちゃうかもしれない」とはしゃいでいました。ちょうど父がお酒を買ってきていたので、みんなでお酒を飲んで、その夜はパーティーでした。
Q. ドラマではウルトラマンに変身しますが、もし何にでも変身できるとしたら何になりたいですか?
ハリウッド俳優!(笑) 家にプールがあったりバスケットゴールがあったり、そういう豪邸生活をちょっと味わいたいです。
Profile
まつもと ひろき●1999年、北海道生まれ。2018年、第31回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリに輝き、芸能界入り。’22年、主演を務める「ウルトラマンデッカー」はテレビ東京系で毎週土曜朝9時から放送中。