IU、スジなど次世代のロールモデルが大渋滞! 今韓国で話題をさらう注目女優主演ドラマ4選

今韓国で主演ドラマに引っ張りだこの女優といえば、誰を思い浮かべますか? 特に若者から絶大な支持を集め、次世代の“ロールモデル”として活躍するのはこの4人! 今をときめくスターを大量に輩出したドラマ『ドリームハイ』で共演していたIU、ペ・スジ。双方ともに歌手、アイドルとして活躍する傍、本作を通して一気に女優への道を駆け上がったことでも有名。そして、子役時代からさまざまな時代劇を通してお茶の間のプチスターだった実力派キム・ソヒョンにキム・ユジョンなど。今押さえておきたい、主演ドラマに引っ張りだこの4人の注目作品をピックアップ。

IU、スジなど次世代のロールモデルが大渋の画像_1
photo:Netflixオリジナルシリーズ『スタートアップ: 夢の扉』独占配信中
IU、スジなど次世代のロールモデルが大渋の画像_2
『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』© STUDIO DRAGON CORPORATION
IU、スジなど次世代のロールモデルが大渋の画像_3
『とにかくアツく掃除しろ!〜恋した彼は潔癖王子!?〜』 ©Jcontentree corp. all rights reserved

【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。

韓ドラ追っかけ班/エディターK
母の影響により第1次韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』から韓国ドラマの世界にどっぷり浸かり、気付けば韓流ドラマ歴18年。ドラマに加え、アイドル、コスメ、ファッションなど、日々韓国まわりの情報をキャッチアップ。永遠の推しは俳優ソン・ジュンギ。若手女優&俳優の発掘が趣味の領域に。

【ペ・スジ】スタートアップ: 夢の扉/ひた向きに前に進む若者たちの青春物語

IU、スジなど次世代のロールモデルが大渋の画像_4
photo:Netflixオリジナルシリーズ『スタートアップ: 夢の扉』独占配信中

まさに『ドリームハイ』からスジの魅力(IUも同様)に心を射抜かれ、以降スジの出演作品はすべて網羅していますが、日本でのヒットも含め、やはり近年話題となったのは『スタートアップ: 夢の扉』ですよね。スジとナム・ジュヒョクのケミも最高と韓国でも大きな注目を浴びていた本作。競争の激しい韓国のIT業界で夢を叶えるために“スタートアップ”する若手世代のビジネスの成功やロマンスを描いています。現代社会らしい舞台設定や、シリアスとラブコメディの絶妙なバランスを目の当たりにし、瞬時に虜に。

『九家の書〜一千年に一度の恋〜』『むやみに切なく』『あなたが眠っている間に』など、スジの主演作って見事にすべてヒットしているんですよね。それはもちろん脚本、演出、脇を固める俳優陣など多くの才能が共鳴し合っているからこその結果だと思いますが、それにしても『ドリームハイ』以降の快進撃が目覚ましい。彼女のことをアイドルではなく、最初から女優として認識している人が多いことにも頷けます。 

父を早くに亡くし、祖母チェ・ウォンドクとふたりで生きてきたソ・ダルミ(スジ)が、韓国のシリコンバレーと呼ばれるサンドボックスが主催するスタートアップ講演会に参加したことで、本格的に夢への扉を開いていきます。そこでサムサンテックのCEOナム・ドサン(ジュヒョク)と共にスタートアップするのですが、ベンチャー企業の苦労や困難、成長していく過程に胸が熱くなる。加えてドサンと、投資家で相談役のハン・ジピョンの、ダルミを巡る恋愛バトルには恋愛脳を刺激されまくり! ロマンス作品の醍醐味ですが、「ドサン派?ジピョン派?」と盛り上がれるところも重要なポイントですよね。本作がきっかけでジピョン役のキム・ソンホは遅咲きのブレイクを果たしていますし、『愛の不時着』に出演したユ・スビンが、サムサンテックのメンバー、イ・チョルサン役として、ドラマの良いスパイスを醸し出している。個人的にはチョン・サハ(ステファニー・リー)との恋模様のほうが萌えてしまう。何より声に出して笑ったシーンは、サムサンテックのPR動画。何度観てもドサンが絶妙に面白い&編集方法が独創的すぎて笑えますので、合わせて注目を。(エディターK)

Netflixオリジナルシリーズ『スタートアップ: 夢の扉』独占配信中
Netflixオリジナルシリーズ『スタートアップ: 夢の扉』独占配信中

【IU】ホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜/ワンシーン毎に楽しめるファッションにも魅了

IU、スジなど次世代のロールモデルが大渋の画像_5
『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』© STUDIO DRAGON CORPORATION

その歌声を初めて聴いた時の感動。それは、私が韓フリークになるきっかけとなった『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン』のOSTの中の1曲でした。リズミカルな甘い声は、セクシーにかすれる低音に変わり、そしてパワフルにのびやかに響き渡る驚きの高音へ。だ、誰だ、誰なんだ?と何度となく繰り返し聴いたのがこの曲で、日本語で訳すと「私の手を握って」という彼女の初めての自作曲だったそうな。当時は、まだ弱冠10代。“国民の妹”として人気を博していたソロシンガー(グループが多い時代のなか、ソロでの成功は珍しかったよう)は、今なおK-POPのトップとして君臨。あのBTSのジョングクも憧れの歌手と公言してはばからないほど、それはそれはすんごい歌姫なのであります。

と、前置きがかなり長くなりましたが、女優としても『麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』と主演作が軒並み大ヒット。そして、この本作というわけです。利用できるのは幽霊のみ、というホテルが舞台の本作。この世になんらかの未練を残し、さまよえる霊魂を癒やしてあの世に送り出すホテル「デルーナ」で、時を止めたまま1300年もの間、生きることも死ぬこともできずホテルの社長として存在し続けているというのが、IU演じるチャン・マンウォル。美しく孤高でありながら、誰もが恐れる高飛車&短気な性格。ホテルにやってくる“客”たちのこの世の「恨」ひとつひとつに焦点を当てながら、そのマンウォルと、無理やり支配人にさせられた、ク・チャンソン(ホテル唯一の人間という設定)の運命的なロマンスを、コミカルにハートウォーミングに映し出すファンタジーヒューマン・ドラマ。

幽霊たちのエピソードひとつひとつに癒やされつつ、やっぱり圧巻はIU。一見、ガーリーな童顔。なのに、瞳の奥に確かに感じる1300年の孤独と物悲しい愛の深さ。私の大・大・大好きな本作の脚本家ホン姉妹(『最高の愛〜』も!)が、マンウォルは彼女にしかできないと絶賛したIUの奥深い表現力を、ぜひ。シーンごとに変わる豪華ファッションも存分に楽しめます。(さすらいのライター山崎)

ダミイダミイ
『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』DVDレンタルVol.1〜8 DVD-BOX1〜2 各¥17,600 発売元:ストリームメディアコーポレーション 販売元:TCエンタテインメント © STUDIO DRAGON CORPORATION

【キム・ソヒョン】月が浮かぶ川/子役からスターへの道を駆け登った若手女優

IU、スジなど次世代のロールモデルが大渋の画像_6
『月が浮かぶ川』 photo : Instagram(@wow_kimsohyun)

韓ドラフリーク歴が浅めなこともあり、今になって昔のドラマを度々味わったりするのですが、「え、これにも出ていたの!」と驚く回数多めのひとりがこのキム・ソヒョン。初演技が6歳という子役出身で、名作時代劇『太陽を抱く月』で、子役としての知名度を上げたのは周知の通り。2015年の『恋するジェネレーション』で子役としてではなく初主演、以来、毎年主演作に恵まれる、弱冠22歳ながら、今最も忙しいと言われる若手主演女優です。

最近では『恋するアプリ Love Alarm』でのジョジョ役が印象に残りますが、『仮面の王イ・ソン』『ノクドゥ伝〜花に降る月明り〜』など時代劇作品への出演も多く、主演ではないものの『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』の王女役でも、出番少なめにもかかわらず、その凛とした美しさを観る人の心にしっかり刻み込む確かな存在感はやはりというかさすがというか。で、本作は、そんな彼女主演の鳴り物入りの時代劇。

韓国には高句麗の王女ピョンガンと将軍オンダルの純愛を描いた、小学校の教科書にも載るほど有名な説話があるのですが、そのお話をモチーフに壮大な歴史ロマンスとして大胆にアレンジしたのがこの作品。ソヒョンが演じるのは、高句麗の王女ピョンガン。幼い頃に王妃である母を殺され、殺し屋として育てられた彼女が、優しく純粋なオンダルと出会い、高句麗再建を目指すという物語。1話で登場するピョンガンの母役もソヒョンが演じているのですが、後に成人して登場する野望を持つ積極的なピョンガン役とは違う、毅然とした気品あふれる王妃の姿と優しい母の顔を併せ持つ人物像をしっかりと演じ分けていて、「成長したわね」とオンマ気分で感慨にひたったりなんぞも。実はこの作品、オンダル役を演じていたジスがいじめ問題で降板、7話からは、急遽ナ・イヌが登板したという曰く付き。にもかかわらず、主役交代の違和感を感じさせない理屈抜きで楽しめる仕上がり。俳優陣やスタッフ陣のその力ワザの素晴らしさに、さすが韓国と改めて感動する次第。激しい戦闘アクションと壮絶なる歴史のなかで揺れ動く純愛と。時代劇ファンにはたまらない傑作です。(さすらいのライター山崎)

ダミイダミイ
『月が浮かぶ川』 photo : Instagram(@wow_kimsohyun)

【キム・ユジョン】とにかくアツく掃除しろ!〜恋した彼は潔癖王子!?〜/ズボラヒロイン役に共感ポイント多々?

IU、スジなど次世代のロールモデルが大渋の画像_7
『とにかくアツく掃除しろ!〜恋した彼は潔癖王子!?〜』 ©Jcontentree corp. all rights reserved

ユジョンといえばソヒョンと同じく幼少期からすでにお茶の間のスター的な存在感を放っていた子役出身者(そしてキム・セロン含め3人は子役時代からのチング!)。学生時代に食い入るように何度も観た『宮-Love in palace-』でユン・ウネ演じる主人公チェギョンの幼少期を演じており、なんとも愛らしい笑顔に一瞬で虜となりました。が、なんといっても天才子役としての圧倒的な存在感を示した『トンイ』は忘れられないですよね。元祖子役スターのパク・シネ同様“トンデモナイ”子役の誕生でした。

直近の主演ドラマは『コンビニのセッピョル』ですが(8月から韓国で始まる『ホンチョンギ(紅天機)』も早く観たい!)、あえて本作をピックアップ。韓国版“干物女”とでも言いましょうか。掃除<生存重視のズボラなヒロイン、キル・オソルをユジョンが演じており、わりと清楚なイメージが強い彼女がどんな姿を見せてくれるんだろうと期待していたのですが、さすが子役時代から鍛えられているだけあります。思わずギョッとする“汚”シーンも多々……にもかかわらず、良い意味で、違和感がまったくない(笑)。 

そんなオソルを毛嫌いしているのが、不潔恐怖症が故に清掃会社を立ち上げたCEOのチャン・ソンギョル。今観るとコロナ後の世界を想定していたのか!?と思えるような演出が多く、とにかく幼少期のトラウマから極度の潔癖症になってしまったソンギョルは、常にビニール手袋、マスク、除菌スプレーetc.を持参。心の友はクムジャさん(お掃除ロボット)。まあオソルとソリが合うわけはないのですが、ここは韓ドラあるあるで……ありえない展開から出会ったふたりの破茶滅茶なラブストーリーが開幕。唇が触れた瞬間にショックで倒れるCEO(しかも泡を吹きながら)は、韓ドラの中でもなかなか貴重かも。そこに家父長制、過去のしがらみといった複雑な糸を脚本に絡ませてくるものの、全体を通してロマンス寄り。あまり深いことを考えず、ユジョンのパワフルな演技と、主人公の恋の行方を微笑ましく鑑賞できます。しかもオソルの弟を演じているのが今ブレイク真っ只中のイ・ドヒョン! 観ておきたいポイントがたくさん潜んでいます。(エディターK)

ダミイダミイ
『とにかくアツく掃除しろ!〜恋した彼は潔癖王子!?〜』 DVD-BOX1〜2 各¥16,720 発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント/ハピネット/インタラクティブメディアミックス 販売元:ハピネット・メディアマーケティング ©Jcontentree corp. all rights reserved

FEATURE
HELLO...!