2021.06.17

リアタイ組も、配信組も集まれ! 『コントが始まる』、『大豆田とわ子と三人の元夫』ほか、地上波ドラマの見どころ&推しどころをおさらい

今季の地上波ドラマは大豊作!ということで、ドラマ好きのエディターRと、ライターTが、緊急放談。最終回を迎えた作品、クライマックスを迎える作品があるなか、見どころ&偏愛ポイントを織り交ぜ、注目作品を紹介します。すでに視聴している人は振り返りとして、未見の人はおっかけ視聴のヒントとして、役立てて。

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今クールの注目作『コントが始まる』、『大豆田とわ子と三人の元夫』はもちろん、マンガ原作ドラマの傑作『イチケイのカラス』、ナイトドラマで話題となった『あのときキスしておけば』、斬新な設定に沸いた『恋はDeepに』など、多彩だったラブコメ群まで、偏愛目線でお届けします!

【ナビゲーター】

ライターT
地上波ドラマ、配信ドラマを中心にウォッチするアラフォーライター。LGBTQ+の“G”。あまのじゃく気質で流行りものには一定の距離を保って接することが多いものの、実はベタなものも好きということに最近気づきつつある。何年も“恋愛スリープモード”ゆえ、恋愛メインのドラマよりも人間ドラマを好む傾向あり。最近は日中韓のアイドルサバイバルオーディション番組も熱くウォッチ。

エディターR
一日の終わりを、ワインとショコラとドラマで締めくくるのが愉悦のとき。普段は、海外ドラマのレビュ−担当。地上波ドラマも好物で、今クールの豊作っぷりに、急遽、放談企画を実施。脇役から“金のたまご”を見つけるのが好き。数年前より、朝ドラ、大河ドラマにドはまりし、新作&旧作ともにおっかけ中。

“ドラマのないドラマ”が、なんかいい/『コントが始まる』

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T 日テレの土曜22時といえば、2010年にレギュラー放送が終了した“エンタの神様枠”。同枠で放された『コントが始まる』は、若手俳優によるコント番組!?と思った人も多かったようですが、私もその一人。「青春群像劇」というワードが私のあまのじゃく気質に触れ、なんだかベタっぽいから観なくてもいいかな、という気持ちで最初はスルーしていたのですが、3話目ぐらいから世間の評判も周囲も評価も上々で、遅れて観始めたら、いいじゃないですか!☆☆☆。

R 2018年に放映された『dele』然り、菅田将暉さんの“夜作品”はドラマ界に新風を起こすので要チェックですよ! 設定の派手さや、じらす展開はないのだけれど、気がつけば、“チーム・マクベス”の一員気分で、一緒に笑い泣き悩んでいる状態。20代後半の自分にタイムトラベルしている気分でした。もうこれは、金子茂樹さんの脚本によるものかと。金子さんといえば、『俺の話は長い』で第38回向田邦子賞を受賞しましたが、現代のリアルをドラマに仕立てるのが本当にうまい! また、キャストがいいよね。特に、有村架純さん。影のある役柄として本領発揮で、☆☆☆。

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T 売れないコント芸人3人にハマる有村架純さん演じる中浜里穂子。以前勤めていた一流企業での心労をきっかけにファミレスでアルバイトをしているという、過去に色々あった設定の役を、有村架純さんがとても上手に演じています。こんな言い方をしたら失礼かもしれないけれど、若手女優の中で秘めた何かを抱える“わけあり”な役をやらせたら右に出るものはいないのではないかと!

R そして、物語の一翼を担い盛り立てているのが、悪目立ちせずにストーリーに馴染む、安定感のある脇役たち。

T 菅田将暉さん演じる高岩春斗の母親役が市毛良枝さんだったり、マクベスの高校時代の恩師役が鈴木浩介さんだったり、スナック「アイビス」のママを松田ゆう姫さんが妙にアンニュイに演じていたり。物語にどうリアルに見せるかを重視したであろう脇役キャスティングの妙に、大きな拍手を送りたいです☆☆☆☆☆。

R あ、☆が増えた(笑)。マクベスのマネージャー役に中村倫也さん、ファミレスの店長で雀士の役に明日海りおさんという、贅沢なキャスティング。

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T 個人的な目線で語るならば、主人公の一人である潤平役の仲野太賀さんが愛嬌があって、とてもいい。やんちゃなキャラクターを演じてもどこか品を保っている感じが大好きです♡ お父様の中野英雄さんのSNSでの息子の溺愛っぷりからも愛されて育ったのがうかがえます(※お父様のインスタグラムまでチェック済み)。huluオリジナルで『マクベスの23時』というタイトルで、マクベスの3人がファミレス「メイクシラーズ」で視聴者からの質問に答えるという半分役柄、半分素の番組があるのですが、ドラマの理解をさりげなく深められるのでこちらもおすすめ。

R ドラマってどこかで「こんなの、ないよ!」と思いながらも、非日常をエンタテイメントとして楽しむところがあるけれど、この作品は“別腹”。設定ひとつ、会話ひとつ、話の流れひとつが、どこまでもリアル。なのに退屈せず、惹きつけられる。無敵ヒーローや悪役がいない分、登場人物全員に感情移入できてしまうものだから、様々な角度で楽しめて且つ考えさせられる。没入感がすごいというか、VR的ドラマっていえばいいのかな。

T 「みんな生きていると色々あるけれど、受け入れられることは受け入れて、自分自身が心地よく、無理なく頑張っていけばいいよね」という風の時代らしいメッセージをさりげなく届けてくれる、今クールの良作です。あいみょんさんが歌う主題歌も、最初は「菅田将暉×あいみょんの組み合わせはいかにもだよね?」と思っていたのですが、ドラマのストーリーにしなやかにフィットしていて、勝手にいかにもなんて思い込んでゴメンナサイ!

【DATA】
コントが始まる
https://www.ntv.co.jp/conpaji/
日本テレビ 毎週土曜 22時〜
最終回(第10話)6月19日放送
全話配信 hulu
https://www.hulu.jp/lifes-punchline

そこにいるだけでモテちゃう、“オーガニックなホスト”/『大豆田とわ子と三人の元夫』

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R 今季の話題作としてはずせないのが、『大豆田とわ子と三人の元夫』。脚本は坂元裕二さん。坂元裕二さん、松たか子さん、松田龍平さんといえば、2017年にTBS系列で放映された『カルテット』を思い出す人も多いのでは。で、今回のドラマでもやはりすごいなと思ったのは、フレームインしたときの松田さんの存在感。主要キャストのなかで台詞が一番少ないはずなのに、目立っている(笑)。

T 同じく! 元夫の3人で個人的にどうしてもキュンとしてしまったのが、1番目の夫だった松田龍平さん演じる八作。劇中で、そこにいるだけでモテてしまう“オーガニックなホスト”と「オペレッタ」の共同オーナーである潤平に言わしめた八作。それはもう超わかる!!!という感じ。いたって普通の髪型、普通の眼鏡、普通の服。目立とうなど一切していないのに、かえってその普通の要素が内に秘めた色気を引き立たせてしまってます♡ これは松田龍平さんならではの色気のような気がして、遡れば2013年の朝ドラ『あまちゃん』で主人公・天野アキを支える敏腕マネージャー・水口琢磨を演じていたときにも、同様の色気を無意識に放っていたのを思い出しました。

R 放映前から話題だった本作。第1話で、松さん演じるとわ子に膝枕をしたシーンは、SNS上でも即話題に。『カルテット』でヴァイオリンを演奏している姿もそうだけど、今作品ではワインをサーブする所作に色気がだだもれで、なんか台詞が入ってこなかった(笑)。もう、「オペレッタ」が実在していたら間違いなく常連確定。

T 『コントが始まる』に出演中の松田ゆう姫さんの存在感を見ても、この兄妹の独特の色気は両親譲りの持って生まれたチャームなのだなと、そんな色気ゼロの私はちょっと羨ましくなりました(笑)。

絶妙な違和感のある脇役キャスティングがトレンド!?

R この作品も、味ある脇役がいました。劇中で“ちょっと違和感のある脇役たち”がドラマの中毒性を高めていますよね。

T そうそう。『コントが始まる』でも触れましたが、脇役の配役も抜かりないのが今クールの特徴なのかも。私が気になったのが、八作と同じ店でオーナーを務める潤平役の長岡亮介さん。妙に雰囲気のあるこのロン毛男子は誰?と調べてみたら、東京事変のギタリストなどを務めるミュージシャンでした(きっと知っている方のほうが多いですよね)。セリフ回しに少しの拙さは感じるものの、それが絶妙に“なんか気になる感”を醸し出していて、ドラマ全体のリアルさを後押ししている気がしました。他にも東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦さんが登場したりと、本職の俳優ではない著名人をどう上手く登場させるかがドラマ界の最近のトレンドなのかも、と想像してしまいます。

R 一方で、とわ子の幼馴染のかごめ役の市川実日子さんや、とわ子の2番目の夫である鹿太郎に迫る女優・古木美怜役の瀧内公美さんなど、役柄とどんぴしゃな手堅いキャスティングもさすがの一言。こんなキャスティングを決めた制作陣に拍手!!

リアルさとお洒落さを両立した、プロによるスタイリングも必見

R 今回スタイリングを手がけているのは、伊賀大介さんと杉本学子さんのベテランスタイリストのお二人。とわ子担当は杉本さん。グッチやブルガリ、トッズといったラグジュアリーブランドをリアルで上品なスタイリングに落とし込んだ着こなしは必見! 「真似したい! 私でも着こなせそう」と思わせるさじ加減というか仕立てが絶妙。

T 他にもドリス ヴァン ノッテンやマメ クロゴウチやCABaNなどリアルクローズに欠かせないブランドも登場していて、衣装のセンスの良さは今クール1。ドラマの世界観をより今っぽく見せるのに、ファッション業界の第一線で活躍しているスタイリストさんが協力するというのも、今後ヒットに欠かせない要素になりそう。

R カラーアイテムの取り入れ方も絶妙で、とわ子を引き立てつつ、画面にも華を添えていましたね。

T 元夫3人+オダギリジョーさん演じる新夫候補、とわ子にまつわる男性人が全員眼鏡。それぞれのキャラに合わせた眼鏡なのも、ベテランスタイリストだからこそ可能な憎い演出で!

R ワンマイルウェアも品がありながらキュートでよかった。そんな素敵ファッションを着たとわ子が、工事中の現場の穴にどぼん!したり、白い服に食べこぼしたりするものだから、汚してもいいのかとハラハラしました(笑)。コーディネートがアップされているインスタグラム「towako’s closet」といった遊びも◎。もっと更新されたらよかったのに。更新のお手伝い、買って出たかった(笑)!

【DATA】
大豆田とわ子と三人の元夫
https://www.ktv.jp/mameo/index.html
関西テレビ 毎週土曜 22時〜
最終回(第10話)6月15日放送済み
全話配信 FOD
https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4u44/

マンガ原作ものならこれ一択/『イチケイのカラス』

リアタイ組も、配信組も集まれ! 『コントの画像_3
(C)フジテレビ

T 『モーニング』で2018〜2019年まで連載していた裁判マンガをオリジナル脚本でドラマ化。マンガを愛読していたのですが、これが月9になるとは驚き! ドラマで黒木華さん演じる堅物エリート裁判官・坂間千鶴は、マンガでは男性裁判官の設定。また竹野内豊さん演じる型破りの裁判官・入間みちおはマンガではぽっちゃり体型に眼鏡という、竹野内さんのかっこよさからはだいぶ遠いキャラ。マンガとは異なるオリジナル脚本なので、マンガの新しい章を読むような感覚で観始めたらアタリ!

R Tさんにすすめられて、1話を見たところ、ドはまり。クセ者の刑事裁判官が事件の真実を追求するという、法廷エンタテイメントのテンプレにのっかった作品なのですが、これがめちゃくちゃ面白い。毎回、笑って泣いてました。それはこの作品でもやはり配役の妙かと。

(C)フジテレビ

R ドラマの決め台詞「職権を発動します!」も、よかった。『半沢直樹』の「やられたらやり返す。倍返しだ!」然り、古くは『ガリレオ』の「実におもしろい」から、ドクターXの「私、失敗しないので」、『水戸黄門』の「この紋所が目に入らぬか」(古すぎ!?)まで、決め台詞のあるドラマはヒットする法則かも。

T 学生時代に裁判傍聴に行ったことがあり、リアルな裁判を目の当たりにした経験があるからこそ、このドラマをより楽しめているというのもあったかな。警察や検察が捜査してきたことをある意味否定し、裁判官が捜査をし直すというのは現実では異例中の異例。ドラマを観ながら「実際はないんだけど、またかよ!(笑)」と思いつつ、裁判所主導の捜査が始まります。もし入間みちおが実在したら、「みちおを見守る会(=入間みちおの裁判を温かくウォッチする傍聴マニアのコミュニティ)」に即入ります。だって傍聴にさえ行けば、あの美しい“豊裁判官”に会えるのだから♡

 被告人として登場するゲストが秀逸

R 毎週新たな被告人が登場する1話完結ものなので、1話から観なくてもある程度は楽しめるのも、“ドラマホッパー”にはうれしい。気になるゲストの回から観ていくのもいい。

T 被告人役は前田敦子さんやバカリズムさんらのほか、気鋭の俳優や名脇役たちが登場することも。被告人役のキャスティングがうまく、ドラマ的な面白さとリアルさをバランスよく見せているのもいいなと思いました。また、傍聴マニアをドラマでは週替わりで旬の芸人(チョコレートプラネットやミルクボーイなど)が演じていて、今週は誰!? という密かな注目ポイントでした。

R 「イチケイのカラス byみちもる会」のインスタグラムも要チェックでしたね。

“脱いでもおしゃれ”。“豊裁判官”のコーディネート

R 竹野内豊さん演じる入間みちおのファッションも見どころでした。法服の中はデニムシャツという。ドラマだからこそのミックスマッチに、くすっとしました。で、もれなく、脱いでもおしゃれ(笑)。

T 竹野内豊さんのかっこよさをさりげなく引き立てている、大人の男のベーシック服も見どころ。あるときはバブアーのネイビーのジャケット、visvimのバックパック、IWCの時計と、質実剛健なイメージを醸すベーシックカラーのアイテムたちが彼の魅力を底上げしています。例えるならかわいい女の子が上下スウェットを着たことで、そのかわいさが無意識に際立ってしまうような感じでしょうか。

R あの(一見)おちゃらけキャラには“抜け感”あって、頼もしさと愛しさが同居している。裁かれたい!と息巻くファンが増え、事件を誘発しないか心配です(笑)。

【DATA】
イチケイのカラス
https://www.fujitv.co.jp/ichikei/
関西テレビ 毎週月曜 21時〜
最終回(第11話)6月14日放送済み
全話配信 FOD
https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4u43/

「ん? なにごと?」な設定、配役の妙で楽しませてくれた、ラブコメ作品群。おすすめは、リアタイ視聴

リアタイ組も、配信組も集まれ! 『コントの画像_4
(C)日本テレビ

 

名付けて“葛藤俳優”、綾野剛さんの新境地!/『恋はDeepに』

R 今クール、ラブコメ作品の配役もいい意味で予想を裏切ってくれました。大河ドラマや社会派作品にも登場するベテラン男性俳優陣の、ツン < デレな演技に目が釘付けに。

T 石原さとみさんと綾野剛さん主演の『恋はDeepに』。当初、宣伝ポスターに写った綾野さんのぎこちない表情が気になっていたのですが……。

R 私も最初、「ん? どうした?」となりました(笑)。石原さん演じる主人公が海からきたという設定もさることながら、6話目以降の綾野さんのキャラ変ぶりが話題でしたね。つい先日放映されたスペシャル版では、今までのハイライトシーンがダイジェストで差し込まれる場面があったのですが、改めて綾野さんの演技力の幅をみた気がします。第5話の魚のぬいぐるみを着て海洋問題を力説のする姿は、後述の“あのキス”のキスシーンよりある意味、インパクト大!

T 環境問題にもつながる話で、実は物語のテーマもディープ。壁ドン(古い?)とか、バックハグとかの代わりに、綾野さんが醸し出す大人の男の包容感と、チャーミングな石原さんとのコンビは、蓋をあければ成功キャスティングですね。

R 綾野さんといえば、私の歴代朝ドラの3本の指に入る『カーネーション』しかり、悩み葛藤する役柄が多い。今回も、海からきた女性を好きになるという葛藤マストな設定でしたが、ストレートに愛を語るデレッとした一面も演じていて、あら、素敵。これを機にまたラブコメにチャレンジして欲しいです!

【DATA】
恋はDeepに

https://www.ntv.co.jp/deep/
日本テレビ 毎週水曜 22時〜
最終回(第9話)6月9日放送済み
『恋はもっとDeepに ―運命の再会スペシャル―』6月16日放送済み
全話配信 hulu
https://www.hulu.jp/love-deeply

 

まさかのふたりのキスシーンに釘付け!/『あのときキスしておけば』

R スリリング?なキャスティングといえば、松坂桃李さん、井浦新さん、麻生久美子さんの三つ巴が見られる金曜ナイトドラマ『あのときキスしておけば』、略して“あのキス”。先日、ついに松坂桃李さん、井浦新さんのキスシーンがお披露目されました。SNS上でみなで見守る感じで、リアタイ視聴の醍醐味を実感しました。

(C)テレビ朝日

T 地上波ドラマはそこがいいですよね。ドラマのタイトルのハッシュタグを入れれば、まさに“今”の感想がざっくざく。自分が思ったツッコミどころも、Twitterで違う人がツッコんでいたりすると、「だよね〜!」と心の中で呟いてしまう。

R 松坂桃李さんの、俳優としての新しい側面を見ることができましたね。

T 同じクールでNHKの『今ここにある危機とぼくの好感度について』と平行しながらも、“あのキス”ではダメ男っぷりをちゃんと演じ分けていて、カメレオン役者っぷりを発揮してます。同じクールで他局のドラマに2本同時出演できる役者はその演技力の幅広さが問われるけれど、どちらの作品も話題になっていてすごい。

R ほかラブコメ作品では、『リコカツ』で永山瑛太さん演じる堅物男性も、配役の妙。主人公ふたりの両親も巻き込んだ、トリプル離婚問題という設定もユニーク。『着飾る恋には理由があって』では、川口春奈さん演じる主人公が広報課社員でインフルエンサー、横浜流星さんがキッチンカーの店主でミニマリストといった今っぽい設定ながら、ラブコメの王道を行く恋愛の展開のギャップが面白かった。

T どちらもリアタイで観ると面白そう&盛り上がりそう。

R 確かに。『リコカツ』は、毎回、ジムのサウナで観ていたんですよ(笑)。20〜50代くらいの年齢層がいるのですが、笑うツボが世代ごとに異なるようで、それも面白かった。コロナ禍による“黙浴”だから、その場で感想を言い合うことはできなかったのが残念。

T 次回が放映されるまでの1週間、あのシーンのあれはどういうことだったのか?とふと思い出して振り返る瞬間だったり、その日がどんなに忙しくても放映開始時間までには気持ちを整えてドラマに臨もうという、マインドリセットを促してくれる効果もあると勝手に思っています。 Netflixなど好きなときにいつでも観られる動画配信サービスも今の生活に欠かせない娯楽ツールとなっているけれど、地上波ドラマのいいところと言ったら、リアルタイムで観る楽しさですよね。

【DATA】
あのときキスしておけば

https://www.tv-asahi.co.jp/anokiss/
テレビ朝日系(一部地域除く) 毎週金曜 23時15分〜
最終回(第8話)6月18日放送
全話配信 TELASA
https://navi.telasa.jp/


リコカツ
https://www.tbs.co.jp/rikokatsu_tbs/
TBS 毎週金曜 22時〜
最終回(第10話)6月18日放送
全話配信 Paravi
https://www.paravi.jp/title/68607


着飾る恋には理由があって
https://www.tbs.co.jp/kikazarukoi_tbs/
TBS 毎週火曜 22時〜
最終回(第10話)6月22日放送
全話配信 Paravi
https://www.paravi.jp/watch/70244