チョン・ヘイン×三池崇史監督の奇跡のタッグ！ 超本格サイコスリラー&サスペンスに度肝を抜かれる最新作『コネクト』が配信開始！

【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容と韓流の二刀流ライターに。寝食忘れて韓流ドラマ三昧を続けて視聴した作品は数知れず。チョン・ヘインに魅せられたのはもちろんあの『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』の年下彼氏役。でも、実は『恋のスケッチ 〜応答せよ1988〜』の１シーンにちらりと出演した時も脳内記憶済みで、以来、出演作は必ずチェック。優しげな主人公役もいいけれど、『D.P. -脱走兵追跡官-』など笑顔を封印したハードな役柄ももちろん大好物。

韓ドラ追っかけ班／エディターK
母の影響により幼少期からどっぷり韓ドラ沼に浸かる。「寝不足だけど幸せ」を合言葉に、約19年間あらゆるジャンルの韓流ドラマを視聴中。通称『応答せよ』シリーズにチラリと映ったヘインに心打たれて以来のファン。ヘインの隠れ名作として推したいのは『ある春の夜に』。実は手術シーンも観られないほど血と乱闘とグロテスクなものが苦手と、完全にスリラー不向き。がしかし、ヘイン出演作を網羅するべく根性で視聴したところ見事にハマり中！！

ヘイン×三池監督で創り上げる新たなバイオレンス！／さすらいのライター山崎

まだ、2話までの視聴ではありますが、固唾を呑みまくっているとでも言いましょうか。バイオレンスの巨匠、日本の三池崇史監督と韓国のトップ制作会社・スタジオドラゴン、そしてウリ（我らが）チョン・ヘインの垂涎コラボ。随分前から話題を集めていたのは周知の通りですが、ヘインの辿々しい歌声で始まるはじまりからして、もうムードが違うというか。「色とりどりのガラクタを抱き寄せて一塊にすれば僕の声……」。寂しすぎる単調なメロディーにのせた、その意味深な歌詞を口ずさむヘインが演じるのは主人公のハ・ドンス。ナイフで切られても、骨折しても、全身がバラバラになっても、互いを抱き寄せるようにすぐに元の体に戻るコネクト。それが、彼の持つ宿命です。

そんなドンスが臓器売買組織に奪われた片方の眼球を奪われることから物語がスタート。命からがら逃げ出した（全裸！）ドンスなのだけど、ふとした瞬間に眼球の見る映像が脳裏に映し出されるという……。折りしもソウルでは、遺体を芸術作品に見立てた連続殺人事件が発生しており、どうやら眼球はこの犯人に移植されたらしい……。で、その犯人役があの『D.P. -脱走兵追跡官-』のチャラい問題児先輩としてヘインと共演したコ・ギョンピョ。非情でナルシストな猟奇を演じるギョンピョにも興味津々だし、『キングダム』『調査官ク・ギョンイ』のキム・ヘジュンがさらに絡んでくるというから、それは固唾を呑まずにいられないというわけで。そして、やっぱりウリ・ヘイン。優男のビジュアルと内からあふれる孤独な反骨。組織に、そして警察にも追われる絶体絶命のヘインの巻き返し、必見です。（さすらいのライター山崎）

エキセントリックな展開に終始ハラハラドキドキ！／エディターK

オープニングを観て思わず「おお……」と怯んでしまいました。というのも血と乱闘とグロテスクなものが苦手で、サイコスリラー作品の視聴は必要以上に体力を消耗するのですよね。とはいえ本作は、ヘインと三池監督の奇跡のタッグ！！ 韓ドラマニアとして観ない選択肢はありません。残虐的なシーンに目を覆いながら、ドンスに襲いかかる痛々しい現実に目を細めながら観ました。“不死の体を持つ者＝コネクト”として、「死体アート」で世間を騒がすサイコパスな連続殺人犯に立ち向かう姿！！ すべては自分の“瞳”を取り戻すため。恐怖に怯えながら闇の世界をひたすら前進し、勇ましく戦うヘインを前に、「グロいけど（涙）、続きが気になって仕方ない！！」という感情に突き動かされ気づけばノンストップ視聴。スリラー苦手派は、明るい時間帯に誰かと一緒に観ると恐怖が（多少）軽減されますのでおすすめです。

そして、『月水金火木土』で私たちをときめかせてくれた人とは思えないバイオレンスな姿に震えるギョンピョや、若手実力派のへジュンをはじめ、脇を固めた俳優陣がめちゃくちゃ豪華なんですよ！ だからこそたとえ僅か１秒のシーンであっても、凄みが桁違い。『イカゲーム』のイ・ユミがそこでカメオ出演!?というようなサプライズとウィットに富んだ脚本にも拍手。最初こそエキセントリックでスパイシーな演出が多いのですが、ただの「恐怖世界」だけではない、サスペンス要素に加え、人間の本質、社会問題も薫らせてくるその塩梅、見事です。ジャンル嫌いで観るのをためらうにはあまりにも勿体無い、新たな名作スリラーの誕生。