2025年も後半戦に突入するなか、滑り込みで名作韓ドラが続々と登場！ 特にNetflix配信の最新作がアツい。キム・ウビンとペ・スジが9年振りに共演したファンタジーロマンス『魔法のランプにお願い』や、女同士の友情をテーマに現代社会への問題提起に加え、何度観ても泣ける物語に仕上げた『ウンジュンとサンヨン』など。今Netflixで観ておいて損なしの話題作のあらすじや見どころを、韓ドラマニアのライター&エディターが熱量たっぷりにご紹介！
【2025年韓国ドラマ】何度観ても泣けて、枯れた心にときめきをくれる。下半期の名作韓ドラはNetflixに大集中！
2025年も後半戦に突入するなか、滑り込みで名作韓ドラが続々と登場！ 特にNetflix配信の最新作がアツい。キム・ウビンとペ・スジが9年振りに共演したファンタジーロマンス『魔法のランプにお願い』や、女同士の友情をテーマに現代社会への問題提起に加え、何度観ても泣ける物語に仕上げた『ウンジュンとサンヨン』など。今Netflixで観ておいて損なしの話題作のあらすじや見どころを、韓ドラマニアのライター&エディターが熱量たっぷりにご紹介！
Netflixシリーズ『魔法のランプにお願い』独占配信中
Netflixシリーズ『ウンジュンとサンヨン』独占配信中
【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。
韓ドラ追っかけ班／エディターK
母の影響により、第１次韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』から韓国ドラマの世界へ足を踏み入れる。「寝不足だけど幸せ」を合言葉に、20年以上あらゆるジャンルの韓流ドラマを観続けている。ドラマに加え、アイドル、コスメ、ファッションなど、日々韓国まわりの情報をキャッチアップ。ドラマを観るたびに推しの俳優が増えていく毎日です。
キム・ウビン×ペ・スジ『魔法のランプにお願い』／笑い、ときめき、涙が頬を伝う。大人のためのファンタジーロマンス
Netflixシリーズ『魔法のランプにお願い』独占配信中
主演は2016年放送の『むやみに切なく』で私たちを大いに泣かせたキム・ウビンとペ・スジ。9年振りの共演かつ、脚本はメガヒット作家のキム・ウンスク（『太陽の末裔』『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』etc.）、その他俳優陣も実力者揃いで、極め付きにジャンルはファンタジーロマンス。ヒットの法則がここぞとばかりにちりばめられています。ウビンとスジの最高なケミは健在だし、特別出演のソン・ヘギョの美しさは桁違いだし、ダニエル・へニーの体当たり“犬”演技は拍手喝采ものだし、『相続者たち』などの過去作のパロディは控えめに言って大優勝だし！ 正直泣けるとは思っていなかったのに、想像以上に心を動かされる驚きのサプライズに歓喜。
本作は精霊のジーニーことイブリース（ウビン）と、感情の欠如から周囲に“サイコパス”と認識されるガヨン（スジ）の３つの願いを巡る壮大な物語。1000年以上の眠りから目覚めたイブリースの新たなランプの主人は、ハルモニ（祖母）の教えを守り、規則正しく“ルール”に則って生きるガヨン。怒りの沸点が低く、すぐキレてすぐ手が出るガヨンと、浦島太郎気分で間抜けな言動を繰り返し、ガヨンを怒らせるイブリースと。物語の根底には、人間の自己中心的な欲望が生み出す残酷な結末と、「誰ひとり傷つけることのない、完璧な願いなど存在するのか？」という問いかけが潜んでいるのですが、「著作権がどれほど恐ろしいものか！」みたいな、クスッと笑えるシーンの盛り込み方がうまい。コメディ要素をふんだんに差し込んでいるために、笑える、泣ける、ときめける、の３大要素の化学反応が素晴らしいのです。
過去から現在まで絡み合うイブリースとガヨンに隠された真実が少しずつ明らかになっていく過程や、二人の心の変化の描き方も繊細で美しい。なによりランプの精霊という突飛なキャラクターをなんの違和感なく演じ切るウビンが、可愛く、面白く、かっこよくて虜にならざるを得ない。圧巻の演技力に魅了されます。彼だからこそ興醒めすることなく、感情移入できた。加えてスジ。『アンナ』以降俳優としての実力を底上げしている彼女が演じる“サイコ”が、とてつもなく計算し尽くされていて、スッと心の中に入ってくるんですよ。３つ目の願いと、一気に“感情”が自分の中に流れ込むあのシーン。何度思い出しても涙が頬を伝う。2025年後半戦は名作揃いだな！と感動する毎日です。（エディターK）
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キム・ゴウン×パク・ジヒョン『ウンジュンとサンヨン』／女同士の友情を緻密に表現した、今季一番泣けるドラマが登場
Netflixシリーズ『ウンジュンとサンヨン』独占配信中
視聴して1ヶ月が経つというのに、いろんなシーンを思い出すたびに深い感慨に包まれる、そんな傑作です。扱うテーマは女同士の友情。そう、恋愛よりもかなり複雑、かなり繊細、そして、かなり厄介な案件です。憧れと嫉妬、羨望と劣等感、見栄とプライド、渇望と執着、愛と憎……。表裏一体の多種多様な感情が複雑に絡み合いながら、長い時を重ねていくウンジュンとサンヨンの関係。あなたは、この二人の主人公のどちらにより感情移入するのでしょうか。
物語は、プロデューサーとして成功したサンヨン（パク・ジヒョン）が、10年振りにウンジュン（キム・ゴウン）を訪ねるところから始まります。ウンジュンとサンヨンは小学校時代からの幼なじみなのですが、10年前に二人の間で起きたあることから今は絶縁状態。特にウンジュンは、拒絶に近い嫌いよう。そんなウンジュンに、突然「スイスに一緒に行ってほしい」と言うサンヨン。目的は末期癌の自分の安楽死の付き添い。……えっ!? ちょっと待ってください。10年も絶縁している女友だちに？ 一体全体、二人はどんな関係なのか？ 二人の間に何があったのか？ ということで、ドラマはそんな二人の変遷をミステリーの謎を解くかのごとく過去に遡りながら綴っていくという次第。二人の“今”を作ってきた事象を追いつつも、映像を通してズンズンと迫ってくるのは、その時、その時の二人が抱える心の内。
貧しいながらも温かな家庭で育ったウンジュンは、平凡だけど優しく明るい性格で、何事も自分の感情に素直に行動しながら誰からも好かれるタイプ。一方、サンヨンは裕福な家庭に生まれ、美人な上に成績トップの優等生。でも人と容易に打ち解けることができない。そんな相反する二人の性格と、互いが互いに憧れとも嫉妬ともつかない感情を同時に抱いているというのがミソなのですが、二人の間に起こることも、受け取り方も、それゆえの行動も、どれも自分の中の感情のリアルと重なるというか、だから、痛いほど切実に響いてくるというか。私の周囲ではサンヨンに共感できないという声も多いのですが、私の中にはウンジュンもサンヨンも確かにいるのですね、これが。さて、あなたは？ 脚本も演出もすべてのキャスティングもその俳優たちのどの演技も、名人がクリアするルービックキューブのように何もかもすべてがピタッピタッとハマりにハマっていき、もう見事としか言いようがありません。ウンジュンとサンヨン、それぞれの心のあり様にもちろん号泣必至です。（さすらいのライター山崎）
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