最高に泣けて、心に響く【名作韓国ドラマ ロマンス時代劇編】切なさとトキメキが桁違いな良作ドラマ16選

時代劇ならではの切なさと、ときめきが尋常ではない! 大人こそ観たい名作ロマンス時代劇

SPUR.JPの韓ドラ班がご紹介してきた様々な韓国ドラマの中から、今回は「大人こそ観たい、最高のロマンス時代劇」にフォーカス! 秋の夜長にぴったりな作品をぜひチェックして。

【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。

韓ドラ追っかけ班/エディターK
母の影響により、第1次韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』から韓国ドラマの世界へ足を踏み入れる。「寝不足だけど幸せ」を合言葉に、20年間以上あらゆるジャンルの韓流ドラマを観続けている。ドラマに加え、アイドル、コスメ、ファッションなど、日々韓国まわりの情報をキャッチアップ。ドラマを観るたびに推しの俳優が増えていく毎日です。

ナムグン・ミン×アン・ウンジン『恋人〜あの日聞いた花の咲く音〜』/とにかく切なくて泣ける、最新ロマンス時代劇

ナムグン・ミン アン・ウンジン 韓国ドラマ『恋人〜あの日聞いた花の咲く音〜』の場面写真
『恋人〜あの日聞いた花の咲く音〜』U-NEXTにて独占配信中 ©2023MBC

ナムグン・ミン×アン・ウンジンの切ないロマンス時代劇の見どころをエディターKが解説。

清の朝鮮侵略によって勃発した“丙子(へいし)の乱”が時代背景で、戦乱のなかで必死に生きる人々にフォーカスされているだけに、切ないし、苦しいし、怒り心頭に発する場面が多くて疲れるのも事実。けれど、あまりにも過酷で残酷な日々のなかでも無条件にひとりの人間をここまで愛することができるのか、それが人の本質なのか……と心に刺さるものがある。時代劇ならではの信じ難いタイミングの悪さですれ違うジャンヒョン(ナムグン・ミン)とギルチェ(アン・ウンジン)の恋模様はそりゃもう気になるし、ずっと「待て」を要求されている気分ですが、本作はそれだけじゃないんですよ。ジャンヒョンに突き動かされて変わっていく世子(演じているキム・ムジュンは『ブラックペアン2』に出演中!)、ジャンヒョンの弟のような存在のリャンウム(キム・ユヌ)の心の闇と葛藤、ギルチェとウネの絆に泣けて泣けて仕方ない! 特に心打たれたのは、ギルチェとウネが侍女を連れて清の追っ手から逃げるシーン。「敵に姿を見られたら、その時点で国のために自害せよ」との教えが頭をよぎるウネに対し、それを真っ向から跳ねのけるギルチェ。彼女の真っ直ぐさが、ウネの救いとなるんですね。こういうエンパワーメント要素を組み込んだ脚本にもグッとくる。観始めたら止まれない、(幸せな)徹夜案件ドラマです。

チョ・ジョンソク×シン・セギョン『魅惑の人』/演技派の共演が話題となった王道ロマンス時代劇

Netflix韓国ドラマ『魅惑の人』チョ・ジョンソク シン・セギョン 韓国俳優
Netflixシリーズ『魅惑の人』独占配信中

チョ・ジョンソク×シン・セギョンで繰り広げられる朝鮮王朝時代のロマンス時代劇の見どころをさすらいのライター山崎が解説。

囲碁の名手でもあるチナン大君(ジョンソク)は、ある大志のため賭け囲碁で資金を集めている男装の天才棋士(セギョン)と偶然、対局することになるのですが、囲碁を打ちながらお互いに心通わせたりするわけで。名前を明かさない彼(彼女)に大君は「モンウ(濠雨)」という名前までつけちゃったりなんぞして。実は、モンウは清廉な高官の娘で大君の誠実な言動に触れるにつれ、次第に惹かれてしまうわけですよ女子として。ところがです。そんな最中、王が急死。どうやら大君側の外戚高官らの陰謀絡みのようなのですが、それによりモンウの父は清に罪人として送られ、モンウもまた親友とともに捕えられてしまうという。
王イ・インとなった大君にモンウは友として助けを訴えるわけなのですが、政治のため王はモンウとの仲を切り捨ててしまうのです。親友は死に、多分父も助からない。かくしてモンウは復讐を決意、3年後、男装棋士として再び、王イ・インの前に現れるという次第。信じたいけれど信じてはいけない、復讐しなければならないのにまた惹かれてしまう……シン・セギョンの葛藤もまた萌えポイントですが、やっぱりチョ・ジョンソク。モンウの心を読みながら、何手先も見据えたその腹の内を静かに深く表現する演技力。絶品です。脇役陣の迫真の演技の応酬もさすが時代劇ならでは。大人のロマンス時代劇が好きなら必見。

ロウン×チョ・イヒョン『婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-』/朝鮮王朝で巻き起こる“婚活”物語

ロウン 韓国ドラマ『婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-』チョ・イヒョン U-NEXT配信
『婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-』U-NEXTで独占配信中 Licensed by KBS Media Ltd. © 2023 KBS. All rights reserved

ロウン×チョ・イヒョンの“朝鮮王朝、婚活物語”の見どころをエディターKが解説。

一言で申すと「時代劇版、婚活物語」です。架空の朝鮮時代を舞台に、それぞれ若くしてパートナーを亡くすという切ない共通点を持つシム・ジョンウ(ロウン)とチョン・スンドク(チョ・イヒョン)が、若き男女の仲人として奔走するんですね。互いの利益のために。身長差30cmの凸凹コンビ(『恋慕』も同様でした)で織りなすロマンス時代劇は、昨今日本ドラマでも話題の「婚活」ストーリーによって、よりフレッシュに見えるというか。物語前半はロマコメ強めなのでお気楽モードで楽しみつつ、後半にかけて深まる時代劇特有のドロドロモードに目を奪われつつ。この緩急もまた見どころのひとつかもしれません。
王道ゆえにストーリーは読めるし、度肝を抜かれるような展開というのはないけれど、兎にも角にもギャグ多めのロウンの熱演ぶりが必見です。こんなロウンはなかなか観られないかも!?と思うくらい振り切った演技に魅了されるので、1日の疲れを癒す特効薬としてもぜひ。

リョウン×シン・イェウン『コッソンビ(イケメンの士)熱愛史』/若手俳優で贈る新たなロマンス時代劇

韓国ドラマ『コッソンビ(イケメンの士)熱愛史』リョウン シン・イェウン
『コッソンビ(イケメンの士)熱愛史』Prime Videoで独占配信中! ©2023 APOLLO PICTURES & PAN ENTERTAINMENT All Right Reserved

リョウン×シン・イェウンの青春ロマンス時代劇の見どころをさすらいのライター山崎が解説。

「花」とか「花のように美しい」という意味の“コッ”と、主に両班(支配階級)の男子を指す「士人」を意味する“ソンビ”。タイトルの「コッソンビ」とは、つまりは“見目麗しきいいとこの男子”とでもいいましょうか。その恋愛史となれば、もうキュンキュンの時代ロマンスに違いありません。事実、ドラマは二花院という下宿屋を舞台に、宿を切り盛りする娘ダノ(シン・イェウン)と、そこに宿泊する3人の“コッソンビ”にまつわるお話なのですから。でも、ちょっと待った。10話までの視聴ではありますが、私的には今のところロマンスよりも王権にまつわる時代ミステリーの方に心が奪われている次第なのです。誰?誰なの?何?何なの? という伏線がいい具合に次々と盛り込まれ、その謎解きで頭がフル回転しちゃうというか(わかりやすさがまたちょうど良く)。
9話あたりから徐々に秘密が解き明かされ、ダノとソルのロマンスも本格的に動き出すのですが、あらゆる人たちの対立が巻き起こり、もう、それどころではありません!

パク・ヒョンシク×チョン・ソニ『青春ウォルダム〜運命を乗り越えて〜』/大人が沼る、時代劇×ミステリー仕立て!

韓国ドラマ パク・ヒョンシク チョン・ソニ『青春ウォルダム〜運命を乗り越えて〜』
『青春ウォルダム〜運命を乗り越えて〜』Leminoで独占配信中 © STUDIO DRAGON CORPORATION

パク・ヒョンシク×チョン・ソニのロマンス時代劇の見どころをさすらいのライター山崎が解説。

本作は朝鮮王朝の架空の時代が舞台。ヒョンシク演じる世子イ・ファンに3年前、謎の“呪いの書”が届くのですが、以来ファンには、その呪いの書通りの災いごとが起こるのです。宮中ではその災いが兄を殺して世子になった呪いなのではと噂され、廃位の意見も高まるわけで、つまり、四面楚歌の状態。そんななか、ファンの師匠のミン一家が毒殺される事件が発生し、娘のジェイ(チョン・ソニ)に犯人の嫌疑がかかります。追われるジェイはその濡れ衣を晴らすため、決死の思いでファンの元を訪ねるのですが……。どちらかといえば王宮の権力闘争ベースが多い時代劇、つまりは犯人が分かりやすかったりするのですが、この作品は権力を握らんと企む輩もいるものの、では、呪いの書も彼らの仕業か?というと違うようでもあり。じゃあ、一体、誰がどんな目的で? そして、ミン一家はなぜ殺害されたのか? そう、かなりなミステリー仕立て。
世子ものあるあるではありますが、謎解きの面白さと男装女子×世子の絶妙な効かせ方が新しく。呪いに怯え、不信の塊だったファンが、ジェイと真相を探る中で、次第に本来の誠実さや温かさ、優しさを取り戻していくさまを、自然かつ繊細に演じきったヒョンシクは、やっぱり目を細めたくなるほどたくましく。そのミステリーの真実と、ジェイとのロマンスの行方をたっぷりとお楽しみください。

2PM イ・ジュノ×イ・セヨン『赤い袖先(原題)』/韓国で大きな話題を呼んだ最新時代劇!

2PMイ・ジュノ イ・セヨン 韓国ドラマ 『赤い袖先(原題)』
Netflixシリーズ『キング・ザ・ランド』独占配信中

2PM イ・ジュノ×イ・セヨンの切ないロマンス時代劇の見どころをさすらいのライター山崎が解説。

本作は史実をベースに実在の人物を描いた本格派時代ロマンス。これまでも数々のドラマや映画で描かれてきた人物イ・サンを演じたジュノです。史実上、名君と言われるイ・サンは固辞するドクイム(イ・セヨン)を、なぜそこまで激しく求めたのか。ドクイムは王の申し出をなぜ固辞したのか(王への固辞は死にも値する行為)。ドラマは、史実を盛り込みながら、ふたりの世紀のロマンスにぎゅーっと焦点を絞って脚色し、それぞれの愛のあり方を繊細にドラマチックに紡ぎ出していきます。なんと言ってもセヨン演じる聡明でたくましいドクイム像は、現代に生きる私たちにも通じるところが多く、だからこそ彼女の大いなる愛とやるせない想いが胸に響き……。号泣必至の世紀のロマンス。ぜひ、じっくりと。

イ・ジュン×カン・ハンナ『最愛の敵~王たる宿命〜』/韓ドラ歴史に残るであろうロマンス時代劇が登場

イ・ジュン 韓国ドラマ『最愛の敵~王たる宿命〜』
『最愛の敵~王たる宿命〜』ディズニープラス スターで独占配信中! © 2022 Disney and related entities

イ・ジュン×カン・ハンナで贈る大迫力のロマンス時代劇の見どころをさすらいのライター山崎が解説。

美しく迫力ある映像も、重厚に胸に迫る音楽も、巧みな脚本も、それらをまとめ上げる演出も、すべて絶品なのですが、一番の妙はそのキャスティング。主演の王イ・テを演じるのはMBLAQ出身のイ・ジュン。もちろんイケメンではありますが、主演というよりもクセのある脇役として評価の高い人。それゆえ、これまでの清廉潔白なる完全無欠の王キャラとは違い、弱さも欲望も人間としての歪みも持ち合わせていて、そこがよりリアルだし、ジョンを演じるカン・ハンナもヒロインと対抗する役柄が多かった人。だからこそジョンの芯の強さがより際立つという具合。そして、そして、ゲウォン演じるチャン・ヒョク。表情を抑えた熱演で観ているものを撹乱させずにはいられない腹芸。彼の出方次第で物語の行方も大きく変わっていくはず! あー、本当に続きが楽しみでしかありません。

『トキメキ☆成均館スキャンダル』/ラブロマンス時代劇の代表作!

韓国ドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』
Netflixシリーズ『その恋、断固お断りします』独占配信中

伝説的な人気を博したロマンス時代劇の見どころをエディターKが解説。

2010年に韓国で放送され、当時「成均館病」と呼ばれるドラマ中毒者が続出したほど、社会現象を巻き起こしたドラマ。本作がドラマ初主演となるパク・ユチョン、そしてヒロインを演じたパク・ミニョンや、ソン・ジュンギ、ユ・アインの主要キャスト全員が、一気に世間からの注目を浴びることになった伝説的な一面も! 青春、友情、ロマンスに加え、時代劇特有のアクション、シリアスなストーリー展開まで幅広い楽しみ方ができるのが本作の魅力。しかも“女性禁制”だった朝鮮時代の成均館が物語の舞台なので、若手の美男子俳優たちもわんさか出演。推しが増えること間違いなしです。

『太陽を抱く月』/史実を大胆に膨らませたロマンス時代劇の傑作

キム・スヒョン 韓国ドラマ『太陽を抱く月』
photo : Aflo

キム・スヒョンの代表作でもあるのロマンス時代劇の見どころをさすらいのライター山崎が解説。

陰謀渦巻く宮廷を舞台にしたロマンス時代劇といえば、この作品なくしては語れません。韓国で放送されたのは2012年。当時の視聴率はなんと45%超え。そう、大ヒット作です。舞台は朝鮮王朝の架空の時代。主人公の世子フォン(ヨ・ジング)と聡明な少女ホ・ヨヌ(キム・ユジョン)が宮廷で出会い、恋に落ちるというのがそもそもの始まり。
架空の設定でありながら、権力争いや宮中の風習などを史実に基づいて描きこまれた物語は、切なすぎるラブロマンスに歴史という厚みをもたせて、見ごたえたっぷり。歴史の渦にもみくちゃにされながらも真実の愛に向かって進んでいくふたりにじ〜ん。今をときめくスターとなった子役たちも素晴らしく、スヒョンのカッコ良すぎる韓服姿も切ないほどに素敵。必見です!

『麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』/違う時代を生きるふたりが切なく、美しい

韓国ドラマ『麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』
『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』©2016 Universal Studios, Barami bunda. Inc., and YG Entertainment Inc.

IU×イ・ジュンギを主軸とした、涙なしには到底観られないロマンス時代劇の見どころをエディターKが解説。

想像に反して本当に度肝を抜かれた作品。最終回は今でも脳裏に焼き付いて離れないほど鮮明に覚えているくらいの衝撃波を喰らったのです。IU演じるコ・ハジンが湖で溺れ、目が覚めると高麗時代にタイムスリップしていた!と、出だしは割とよく見るストーリー。ただハジンの肉体はなく、高麗時代に生きるヘ・スの体に魂がうつってしまうというのが大きな違い。顔は同じだけれど決して自分ではないスとして1,000年以上前の時代を生きるだけでなく、初代皇帝の宮廷で8人の皇子とともに暮らすことになったハジン。単純に8人の容姿端麗な皇子に囲まれる宮廷ロマンス(カン・ハヌルやナム・ジュヒョク、EXOのベクヒョンetc.)というだけでも観る価値は大いにありますが、それ以上にハジンに降りかかる残酷すぎる運命や厳しい試練の数々、そして8人の皇子の成長や、心の動きを繊細に描いている点にグッと来ます。なので、単純に終始「ときめき」だけに満ちている作品ではないことを断言します。やりきれないような悲しみや苦しみに、号泣する回も結構多い…。名作と呼ばれるにふさわしい緻密な脚本や、俳優陣の体当たりの演技に感動さえ覚える、そんな作品。

花郎<ファラン>/ソジュン&テテなど奇跡すぎるキャスト陣!

BTS V テテ パク・ソジュン 韓国ドラマ『花郎<ファラン>』
Licensed by KBS Media Ltd. © 2016 HWARANG SPC. All rights reserved

映画共演経験のあるチェ・ウシク×キム・ダミの学生時代から大人になるまでを描いたロマンス韓ドラの見どころをさすらいのライター山崎が解説。

あなたがイケメン好きなら、これを観ないのはもったいなすぎです。『梨泰院クラス』のパク・ソジュン、『力の強い女ト・ボンスン』のパク・ヒョンシクという物語の主軸となるキャラはもちろん、SHINeeのミンホ、BTSのテテことVまで、イケメンがザックザク。ほら、これだけでも観る価値ありありです。タイトルの『花郎』とは、新羅時代、貴族の子弟たちによって組織されたエリート集団のこと。で、かのイケメンたちが演じるのももちろんその花郎たち。
ドラマ最大の見どころはやっぱりこのソヌ(ソジュン)、ジディ(ヒョンシク)の2人のイケメン対決。腕っぷし強く、身分制度にとらわれない大胆かつ自由な心の持ち主で、でも、ちょっと恋には不器用なソヌ。一方、国を思う気持ちは強いながらも、王として力のなさに悩む成長途中のジディ。そんなふたりがAra演じるひとりの女性を巡ってトライアングルラブを繰り広げるという展開。ソヌ人気が圧倒していましたが、ちなみに私はジディ。さて、あなたは? 新羅らしいキラキラ衣装、ドキドキのブロマンス、華やかダンスにシャワーシーンとサービスカットも満載!

『新米史官ク・ヘリョン』/顔面天才=ウヌの初時代劇作品!

チャ・ウヌ Netflix韓国ドラマ『新米史官ク・ヘリョン』
Netflixオリジナルシリーズ『新米史官ク・ヘリョン』独占配信中

シン・セギョン×チャ・ウヌの王道ロマンス時代劇の見どころをエディターKが解説。

最初こそ険悪なムードながらも、大胆な言動をするへリョン(セギョン)にリム(ウヌ)が少しずつ惹かれていく様がもう可愛くて可愛くて! 脳内でリムの愛くるしい言動が永久リフレイン。ただ明るく振る舞っていても、へリョンもリムも心に深い傷を抱えて生きているんですよね。本作にはエンパワメント要素が随所に盛り込まれているのですが、官僚制という男性社会のなかでも決して屈することのないヘリョンの自由な行動が面白く、観ていて勇気を貰えます。今では想像もできないくらいの生き辛さと常に背中合わせ。縛りという名の拷問にもがきながら必死に自分の人生を切り開こうとするふたりを見ていると、目頭がグッと熱くなり、心がギュインッと持ち上げられるような気がします。ウヌ目当ての鑑賞もグッドですが、絶妙なコミカル&ロマンスの表現、さらに時代劇らしい重厚感のあるストーリーに加えて、現代の社会問題にも通ずる部分が緻密に描かれているので、ときめき以上の発見が待っていると思います。

『雲が描いた月明り』/切なさと胸きゅんが同時に押し寄せる

パク・ボゴム キム・ユジョン 韓国ドラマ『雲が描いた月明り』
『雲が描いた月明り』Licensed by KBS Media Ltd. © Love in Moonlight SPC All rights reserved

パク・ボゴム×キム・ユジョンのケミが高く評価された、歴史に残るロマンス時代劇の見どころをさすらいのライター山崎が解説。

人間関係に疲れて帰ってきた日、仕事でボロボロになった日、このドラマを観返して何度心満たされてきたことか。もはや韓国で国民的俳優となったボゴムの地上波初主演にして初時代劇作品。“切ない”という恋の究極の醍醐味を随所にちりばめて、きゅ〜っと胸を締めつけてきては、ふわんとゆるめてきゅんきゅんさせる。その甘美に酔いしれる心地よさは、やっぱりこの作品がピカイチ。
とにかく、癒やされるのはこの主演の2人の初々しい可愛らしさ。ラオンを演じるユジョンは数々の時代劇の名子役として名を馳せ、この作品で初の大人ヒロインになった逸材。黒目がちな大きな瞳をくるくると動かしながら、イ・ヨン(ボゴム)を世子とは知らずに傍若無人に振る舞う姿がめちゃ愛くるしく、そんなラオンを男子と思いつつ惹かれていくヨンの戸惑いも楽しい。その微笑ましさから一転、後半は一気にスリリングに。政敵に何度も何度も引き裂かれる二人の切ない恋模様。果たしてその行方は。

『100日の郎君様』/ときめきすぎて、ウォンドゥクロスに注意!

『100日の郎君様』韓国ドラマ 
『100日の郎君様』© STUDIO DRAGON CORPORATION

ド・ギョンス×ナム・ジヒョンの大ヒットロマンス時代劇の見どころをさすらいのライター山崎が解説。

ギョンスが演じるのは、容姿端麗、文武両道の完璧世子さまで、政敵うごめく宮廷にあって、誰も信じることのできない孤独で冷徹なキャラクターという役どころ。その世子さまが刺客に襲われ記憶喪失になったことから物語は展開。助けてくれた村人の言われるまま、庶民のウォンドゥクとして、その養女ホンシム(ナム・ジヒョン)と結婚してしまうのですが、完全無欠の世子さまも、庶民となっては薪割りひとつできない役たたず。高利貸から借金をしてしまったり、ホンシムに用事をいいつけられても何一つまともにできずに、丸溜めの上に倒れてしまったりと散々。「なんか不愉快だ」というのが彼の口ぐせなのですが、何もできなくても態度だけは一丁前。でも、ホンシムには頭が上がらず思わず従っちゃったり、そのギャップがめちゃくちゃキュートで愉快。そして、いざ、ホンシムが危険にあえば、馬を駆ってバッサバッサと悪人をやっつけちゃうというカッコよさ。孤独な世子さまという設定からか、不機嫌そうな無表情が彼の定番スタイルなのだけど、その表情を崩すことなく、三白眼の大きな瞳を揺らすだけ、片眉を軽くつり上げるだけで、コメディからシリアスまでいろんな感情を完璧表現するギョンスの演技力に、改めて感涙せずにはいられません。実は初恋の相手だったというホンシムとのキスシーンもきゅんきゅんうっとり。ギョンスの多彩な魅力を堪能するなら、まずはコレ。

『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』/ノクドゥ&ドンジュのケミストリーがジャン(最高)!

ロマンス韓国ドラマ ソン・イェジン チョン・ヘイン『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』
『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』Licensed by KBS Media Ltd.© 2019 KBS. All rights reserved

チャン・ドンユン×キム・ソヒョンで織りなすロマンス時代劇の見どころをエディターKが解説。

本作でソヒョン演じるドンジュに、何度振られてもめげずに猛烈アタックする姿を見て完全に“ノクドゥ(ドンユン)ワールド”に引き込まれ、頭の中は常にノクドゥだらけと恋愛脳が活性化されまくりでした。出生の秘密を探るためにノクドゥは女装をして寡婦村に潜り込むことになるのですが、この女装姿が美しすぎると放送当時は韓国でも大きな話題に! しかも相反するように細マッチョな体で果敢にドンジュを刺客から守る姿を見せつけられて、こちらはもうときめき指数のバロメーターが破壊されるほどメロメロ。2019 KBS演技大賞でベストカップル賞を受賞しただけあり、息ぴったりな演技でケミストリーがいいと大好評でした。最初はコメディタッチで描かれているのでクスッと笑えるシーンも多いのですが、ノクドゥの秘密を解く真実に一歩近づくたびに時代劇特有の欲望渦巻く世界観が表現されていて、ハラハラするようなシリアスなシーンも多くなっていきます。この感情の起伏を味わえるのもロマンス×時代劇の醍醐味ですね。ちなみに…思わず踊り出しそうなくらい高揚する最終話は数え切れないほどリピート。ときめきチャージに一役買います!

『恋慕』/従来の時代劇とは異なる設定も、本作ならでは

Netflix韓国ドラマ『恋慕』ロウン パク・ウンビン
Netflixオリジナルシリーズ『わかっていても』独占配信中

大ヒットメーカー、パク・ウンビンとロウンで織りなすロマンス時代劇の見どころをさすらいのライター山崎が解説。

世子として生きる男装のヒロインが圧巻。演じるのは、子役から活躍しているパク・ウンビン。どちらかというと女らしい華奢な体型であるにもかかわらず、その風情、立ち振舞い、声の出し方の迫真さといったら、まさに世子そのもの。で、対するヒロイン、もとい相手役となるジウンを演じるのは時代劇初挑戦のSF9ロウン。タミが宮女時代に知り合ったお互いの初恋で、フィを殺害したのが父といういわくつき。ジウンは、世子フィに仕えるのですが、フィが女とは知らずに惹かれる自分に戸惑いながら、その想いを真っ直ぐに受け止めてフィを支える決意をするという。凛々しく毅然とした女世子×尽くす部下男子という構図も新しく、特に後半に進むに連れ、そのパワーバランスの逆転具合がどんどんと強くなり、健気なロウンをつい応援したくなるという。初恋から続くふたりの恋慕がどう成就するのか、はたまた悲恋で引き裂かれるのか。ひと味もふた味も違うトキメキをじっくりとお見届けくださいませ。

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