2025年も良作のロマンスドラマが豊富にラインナップ！演技派チェ・ウシクとチョン・ソミンのケミストリーが高く評価されている『私と結婚してくれますか？』や、懐かしさを感じさせながらもなぜかときめいてしまう王道ロマンス『かけがえのない私のスター』は、特に隠れ名作としても注目したい。そんな最新ラブコメのあらすじや見どころを、韓ドラマニアのライター&エディターが熱量たっぷりにご紹介！

ドラマLOVERS倶楽部〜沼に落ちまくる日々〜

【2025年韓国ドラマ】思わず笑えて元気になれる。疲れた心には“王道ロマンス韓ドラ” で胸きゅんをチャージ！

2025年新作韓国ドラマ　おすすめ　ときめく恋愛ドラマ　チェ・ウシク　チョン・ソミン『私と結婚してくれますか？』の場面写真 — 『私と結婚してくれますか？』ディズニープラススターにて独占配信中　（C) 2025 Disney and its related entities

2025年新作韓国ドラマ　おすすめ　ときめく恋愛ドラマ　U-NEXT配信　ソン・スンホン『かけがえのない私のスター』の場面写真 — 『かけがえのない私のスター』U-NEXTにて独占配信中　©2025 KT StudioGenie Co., Ltd

【韓国ドラマナビゲーター】
さすらいのライター山崎敦子
『最高の愛〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。

韓ドラ追っかけ班／エディターK
母の影響により、第１次韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』から韓国ドラマの世界へ足を踏み入れる。「寝不足だけど幸せ」を合言葉に、22年以上あらゆるジャンルの韓流ドラマを観続けている。ドラマに加え、アイドル、コスメ、ファッションなど、日々韓国まわりの情報をキャッチアップ。ドラマを観るたびに推しの俳優が増えていく毎日です。

チョン・ソミン×チェ・ウシク『私と結婚してくれますか？』／大人の心に癒しをくれるラブコメこそ、大優勝！

大人のラブコメとして、これほど心おきなく没入できる安定感はさすが。ヨクシ（やっぱり）、チェ・ウシク×チョン・ソミンです。感情表現が多彩にして細やかな二人のケミは、８話（全12話）視聴し終わった今もなお、わかりきった韓流ラブコメ“あるある”展開にもかかわらず、先が観たくて知りたくてウズウズが止まらないとでも申しましょうか。

物語のベースとなるのは、それこそ手垢のつきまくった“偽装結婚”なのですが、そもそもの発端は、ソミン演じるヒロインのメリが、入籍までした婚約者のキム・ウジュ（ソ・ボムジュン）にボロボロに捨てられたことに始まります。結婚式前なのにバツイチ決定で、挙句に不動産詐欺で多額の借金を抱えてもはや崖っぷち。そんなメリに突然、懸賞の高級住宅が当選したという知らせ。喜びあふれるメリなのですが、ただし、これには条件があって、新婚カップル限定。しかも、授賞式には夫婦揃って出席しなければならない。なのに、元婚約者は新恋人と海外へ。何度電話をしても着信拒否で連絡のしようもなし。そこで、白羽（？）の矢が立ったのが、そう、ウシク演じる元婚約者と同姓同名だったキム・ウジュというわけです。二人は、その少し前にひょんなことから知り合ったわけですが、元婚約者と同じ名前ということで、ほとんど初対面なのにもかかわらずメリは思わず頼むわけなのですね、「ウジュメリミー？」（韓国の原題）と。

ということで、メチャクチャ王道な展開かつ、実はウジュがメリの取引先の新しく就任したチーム長だったとか、実はそのウジュが御曹司だったとか、実は二人がそれぞれに初恋の相手だったとか、実はウジュの両親が昔交通事故で亡くなっていたとか、そのために実はウジュがトラウマを抱えているとか、実はその交通事故の裏にある陰謀が隠されていそうな気配だとか、あるあるの“偶然”＆“実は”設定も当然満載。なのに、それがかえって安心というか心地いいというか。もちろん、え、こんなところでカモフラージュキスですか？え、ここで抱きついたりしちゃうんですか？などなど、現実では一歩間違えると変人になってしまいそうなサービスラブショットも多々。それもわかっちゃいるのに、思わずニヤついてしまうわけなのです。ヨクシ、上手い王道ラブコメは疲れた心と頭の癒し。ロマンスの女王ソミンの手のひらでのびのびと演じているウシクも可愛いし、特にウシク・ペンの私としましては「あれ？これ、素？」と時折チラつかせる表情にメロメロです。（さすらいのライター山崎）

オム・ジョンファ×ソン・スンホン『かけがえのない私のスター』／エモくて、ときめく！王道ロマンスの仕掛けがてんこ盛り

『かけがえのない私のスター』U-NEXTにて独占配信中　©2025 KT StudioGenie Co., Ltd

なんだろう、2010〜14年あたりの胸きゅんドラマが脳内滑走路をズバババっと駆け抜けていく感じ。オム・ジョンファとソン・スンホンという主演二人が醸し出すオーラもそうなんですが、端的にめちゃくちゃエモい。元祖王道韓ドラの「ありえないと思いながらもなぜかときめく気持ち」を掻き立てるような仕立てで、脚本も潔くて逆にいい。トップスター俳優として名を馳せる25歳のイム・セラ（本名はポン・チョンジャ）が、とある事故から目を覚ますと25年の歳月が過ぎており、超絶垢抜けないアジュンマの姿になっていると。「ん？デジャヴ？」な設定で新鮮さはないのだけれど、さすがはジョンファ。演じるチョンジャの破茶滅茶っぷりから目が離せず、気づいたら吹き出している。スンホン演じる警察官トッコ・チョルとのケミも言わずもがなで、懐かしくて若干古臭いのだけれど、興醒めしない。この絶妙なさじ加減、さすがはベテラン俳優の成せる技です。

人気絶頂のセラ（若い頃を演じたのはチャン・ダア。IVE ウォニョンの実姉）は、頼りない父と学生の妹を持ち、一家の大黒柱として仕事に翻弄する苦労人でもあるんですね。父の尻拭いのために訪れた警察署で、セラの大ファンであるチョル（若い頃はイ・ミンジェが熱演）に出会うと。互いに惹かれていくものの、セラは主演女優賞を受賞した帰り道、交通事故に遭って意識不明の状態に。目覚めると25年後で、病院でチョルと再会。もちろん彼は本名を知らないので、いくら「私はイム・セラなのよ！」と伝えても、「なんだ、この妙なアジュンマは」と引かれる始末だし、チョンジャもチョルの存在には気づいていない状態だし。一瞬『30だけど17です』がよぎりつつ、観進めていくと「そういうことか！」と納得できる瞬間が来ます。ロマンス配分多めに、少しサスペンス要素を組み込んで現代風のアレンジを効かせており、全体的にバランスがいい。

25年前の事故から現代に及ぶまで、誰かに狙われていることを確信したチョンジャは、チョルとともに犯人探しを始めるわけなんですが、考えられるのは身近な親しい人たち。スタイリスト、ヘアメイク、マネージャー、そしてライバル視されていたコ・ヒヨン。果たして裏切り者は誰？「それは無理がある！」と突っ込みながらもなんだかんだ笑って楽しめる、そんな王道ドラマが愛される所以が詰まっています。（エディターK）